写真で見る「スマート フォーツー クーペ mhd」

2008年12月2日発売
184万円



 メルセデス・ベンツ日本は「スマート フォーツー クーペ mhd」を2008年12月2日に発売した。車名のmhdは「Micro Hybrid Drive」のことで、手っ取り早く言えば「アイドリングストップ機構」ということになる。クーペと同時にカブリオレもmhdとなったが、今後販売されるスマート フォーツーはすべてmhdとなる。ここではスマート フォーツー クーペ mhdを写真で紹介する。

 スマート フォーツー クーペ mhdは、2008年1月に国内に導入された2代目にアイドリングストップ機構を搭載したもの。

 アイドリングストップ機構のロジックは、ブレーキを踏んで車速が8km/h以下になるとエンジンを停め、ブレーキを離すと再始動するというもの。エンジンストップと同時にエアコンも停まる。アイドリングストップが煩わしいときは、スイッチでキャンセルすることもできる。アイドリングストップ機構により10・15モード燃費は23.0km/Lとなる。

 サイズは初代より一回り大きな2720×1560×1540mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは1865mm、重量は830g。特徴的な衝突安全性を確保するフレーム「トリディオンセーフティセル」をはじめ、外観は非mhdモデルとまったく同じだ。

エンジンがリアアクスル上に置かれるRRレイアウトなので、エンジンへのエアインレットが左リヤホイールの上にある
和製マイクロカーとして話題のトヨタiQと並べてみた。iQのサイズは2985×1680×1500mm、ホイールベースは2000mm、重量は890g。全長もさることながら、全幅の違いが目に付く。また、高さはスマートの方がある。 運転してみるとこの違いは如実に感じられ、iQが深いバスタブに肩まで浸かっているような、きわめて普通の乗用車のような感じになるのに対し、スマートは極端に言えば腰から上が露出した、バイクに乗っているような開放感が得られる
ドアロックリモコン付きのイグニッションキー。というか、ドアに鍵穴はなく、施錠・解錠は通常はリモコンで行うインパネとドアトリムがシートと同色
シートを一番後ろまで下げたところ。助手席は運転席より後ろにマウントされているドライバーの前には大きなスピードメーターとインジケーター類が置かれているだけだが、ダッシュボード上部にタコメーターと時計が装備される
シングルクラッチのマニュアルモード付5速ATを備えるため、2ペダルとなる。アイドリングストップ機構の重要な操作系となるブレーキペダルは床から生えており、ストロークがやや大きいが、アイドリングストップは敏感に動作するので、イライラすることはないシフトレバーの前の緑の「ECO」スイッチがアイドリングストップのキャンセルスイッチ。シフトレバーの後ろにイグニッションキーホールがある。トランスミッションのマニュアルモードはシーケンシャル。オートマチックモードでは変速時のタイムラグが大きいが、マニュアルモードで変速に合わせてアクセルを操作すると「クラッチ操作不要のMT」となり、軽快なドライビングが楽しめる
ドアミラーもウインドウも電動ルームミラーによるリアウインドウの視界は、左右がヘッドレストで遮られるため狭いiPod対応オーディオが標準で装備されるが、iPodがなければラジオ以外のオーディオは楽しめないことになる
エアコンはマニュアルだが、操作系は明快クーペに標準装備されるパノラミックルーフ。開閉はしないが、開放感は高い。サンスクリーンで日差しを遮ることもできる
助手席前のグローブボックスは意外と大きいダッシュボード下のシガーライターソケットシート背後、荷室左右にはコートフックが付く
リアハッチはガラス部分を跳ね上げてから、下部を下に開く
荷室にはトノカバーが着く
ドライバーズシート背後にも細長い物を置けるほか、助手席を前に倒して長尺物を積むこともできるリアハッチ下部の中も物入れになっている荷室下に1リッター3気筒DOHCエンジン搭載


フロントハッチから冷却水などにアクセスできる

 

 

URL
スマート
http://www.smart-j.com/
メルセデス・ベンツ日本株式会社
http://www.mercedes-benz.co.jp/
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【2008年12月2日】アイドリングストップ機能を追加した「スマート フォーツー mhd」
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081202_38208.html

(編集部:田中真一郎)
2009年1月5日