写真で見るフィアット500 1.4 16V LOUNGE

250万円




 フィアット 500は、1957年デビューの旧型のイメージをそのままに、現代のサイズ、メカニズムで登場したモデル。

 2007年の国内デビュー以来、当初から導入されていたモデルがこの1.4リッター/16バルブエンジンの「LOUNGE」である。ガラスルーフの装備などが特長で、フィアット 500の上級グレードとなる。

 かわいらしいスタイリングであるが、実車を間近でみると、3545×1625×1515mm(全長×全幅×全高)というサイズもあり、意外に大きく感じられる。この高さで現代のクルマ並みの高いドライビングポジションを確保しており、乗っていて安心感を得ることができる。

 各種の操作感も、コンパクトでかわいらしいイメージに反して、しっかりしている。ステアリングもしっかり、サスペンションもしっとりとした乗り味を見せる。

フィアット 500 1.4 16V LOUNGE。外見からグレードの見分けはつきにくいが、ガラスルーフはLOUNGEの装備。現代のコンパクトカー並みのサイズで、50年以上前にデビューした旧型フィアット500よりもかなり大型化されている
開放的なグラスルーフは開閉こそしないものの、外光をふんだんに取り入れ、ボディカラーが塗られた内装をさらに引き立てるエンジンは直列4気筒DOHC 16バルブ1.6リッター。5段変速のシーケンシャルトランスミッション(デュアロジック)と組み合わされ、最高出力は74kW(100PS)/6000rpm、最大トルクは131Nm(13.4kgm)/4250rpm
ヘッドライトは上部がロービーム、下部がハイビームとなり、LOUNGEではさらに下のエアインテーク脇にフォグランプが装備される
インテリアにはボディカラーと同色があしらわれる。といってもボディパネルがそのままむき出しなのではなく、同色に塗られたパネルが貼り付けられる
シート地はファブリックでLOUNGE専用デザインのものとなる。リアシートは背もたれを前に倒すことで、トランク容量が広がる。フロントシートのリクライニングはダイヤル式
メーターはスピードメーターを中心に、外側に各種表示や警告ランプ、内側にタコメーター、時計や各種インフォメーションのディスプレイが配置されるスペアタイヤはリアのフロアカーペット下に収納されるフロアマットには、500という文字のほか、さりげなくイタリア国旗のカラーリングも施される
タイヤは185/55 R15のラジアルタイヤ。LOUNGE専用デザインのアルミホイールが装着される。ブレーキは1.4リッターモデルは前ベンチレーテッドディスク/後ディスクとなるオーディオはMP3対応CDプレーヤー付きで、スピーカーは両ドアに配置される

 

(正田拓也、Photo:若林直樹)
2009年 3月 2日