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写真で見る スバル新型「レガシィ アウトバック」(プロトタイプ)

新型「レガシィ アウトバック」(プロトタイプ)

新型レガシィ アウトバックは内外装ともにSUV色を強調

 ステーションワゴンブームの火付け役となったスバル「レガシィ」。1989年に初代モデルがリリースされた後、2014年に発売された6代目から大きく方向転換。ステーションワゴンボディを持つモデルで標準タイプとなる「レガシィ ツーリングワゴン」が姿を消し、車高アップや樹脂パーツでSUV色を強めた「レガシィ アウトバック」のみとなった。

 この9月に発売となる新型も、そうした系譜を受け継いだモデル。プラットフォームは「インプレッサ」から採用している「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」としたうえで、さらにフルインナーフレーム構造を組み合わせた。このあたりは2020年にデビューを果たした2代目「レヴォーグ」と同様となっているが、ボディサイズは4870×1875×1675mm(全長×全幅×全高)とひとまわり大型化することで、余裕のある室内スペースを確保。また、最低地上高は213mmが確保されており、雪道やダートにも対応できるアウトバックらしいスペックとなっている。

 パワートレーンもレヴォーグと同様だ。水平対向4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボ“DIT”「CB18」型エンジンを核に、マニュアルモード付リニアトロニックCVT、そしてシンメトリカルAWDの組み合わせを採用する。エンジンスペックは最高出力130kW(177PS)/5200-5600rpm、最大トルク300Nm(30.6kgfm)/1600-3600rpm。WLTCモード燃費は車両重量が1700kgあまりと重くなることもあって、レヴォーグよりも若干低い13.0km/Lとなっている。

 外装は前後バンパーやサイドステップなどボディ下部に樹脂パーツのガードを配置するとともに、フェンダー部にも樹脂製オーバーフェンダーを装着するなど、これまで以上にSUV色を強めた。内装で目立つのはレヴォーグと同じくデジタルコクピット化された点。インパネ中央に11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを配置するとともに、メーターパネルには12.3インチフル液晶メーターを採用する。これまでのレガシィは、どちらかといえばラグジュアリーなイメージで仕上げられていたが、新型では一新したディテールとデジタル化との組み合わせにより、ガラッと印象を変えスポーティなイメージに変身。こちらもSUVらしさを前面に押し出した格好だ。

 先進安全装備の面では、ステレオカメラに前後4つのレーダーを組み合わせた「アイサイトX」を標準装備。3D高精度地図データを活用した「高度運転支援システム」も搭載するなど、安心安全なドライブをサポートする。また、コネクテッドサービスの「STARLINK」も標準となる。

 グレードはフラグシップモデルに位置づけられる「Limited EX」と、アウトドアテイストを強めた「X-BREAK EX」の2タイプ。ボディカラーは「クリスタルホワイト・パール」(有料色)など計9色が用意される。

Limited EX

 フラグシップモデルとなるのがこちら。外装では随所にメッキ加飾を採用しているのが特徴で、ルーフレールがクロスバービルトインタイプとなるのが目立つ相違点。装備面ではアルミパッド付スポーツペダルが標準となるほか、ナッパレザー本革シートがオプション設定される(ともにX-BREAK EXは設定なし)ほか、ハンズフリーオープンパワーリヤゲートが標準となる。

撮影車両のボディカラーはブリリアントブロンズ・メタリック
フロントマスクは無塗装樹脂(クラッディングパネル)にスキッドガード風のシルバー塗装を組み合わせたボリューム感のあるデザイン
LEDフォグランプはハニカム形状が目立つ独特なもの
先進安全装備はステレオカメラを備えたアイサイトXを搭載
リバース連動、オート格納など機能満載のドアミラー。Limited EXはボディ同色
グリップタイプのドアハンドル。シルバーのアクセントが入る
サイドクラッディングパネルもボリューム感たっぷり。OUTBACKロゴはシルバー
リアはフロントよりスッキリとした印象。腹下もスッキリしておりデパーチャーアングルも確保
リアもスキッドガード風のデザインが施される
車名バッヂ(オーナメント)はメッキタイプ
標準装備のルーフレールはクロスバー付
エンジンは先代モデルの2.5リッターから1.8リッターへと排気量ダウン。だが、ターボ付きとなったことでスペックは最高出力130kW(177PS)、最大トルク300Nm(30.6kgfm)へと向上している
使用燃料は無鉛レギュラーガソリン。タンク容量は63L
タイヤサイズは225/60R18。標準装備となるアルミホイールはダークメタリック塗装と切削光輝の組み合わせ
Limited EXのみにオプション設定されているナッパレザーの本革シート(カラー:タン)。インパネやドアトリムなども同カラーとなり華やかな雰囲気
Limited EXには高触感革を採用した本革巻ステアリングが標準
シフトゲートはストレートタイプ。マニュアルモードも備わる
Limited EXはアルミパッド付スポーツペダルを装着
インパネ中央上部にドライバーモニタリングシステム用カメラなどを配置
インパネ中央の特等席に縦型の11.6インチ液晶パネルを使ったセンターインフォメーションディスプレイが備わる
エアコンやナビゲーションのほか各種設定が可能。XモードもここでON/OFFが行なえる
12.3インチのフル液晶メーターを採用。基本的な表示パターンは3タイプ用意される
運転席10ウェイ、助手席8ウェイのパワーシートが標準。シートヒーターも装備
運転席ドアトリム。11スピーカーを擁するハーマンカードンサウンドシステムはオプション
アームレストにはパワーウィンドウなどのスイッチ。パワーウィンドウは全席オートアップ&ダウン機能が備わる
オーバーヘッドコンソールとルームミラー
シフトレバー前方に2.1A対応のUSBソケット電源とAUX端子を装備
シフトレバー後方のドリンクホルダー
アームレスト下には2段式の収納
下部は大きな収納スペースになる
ボディ幅を活かしゆったりとしたリアシート。後席左右にもシートヒーターが備わる
中央には収納式のアームレストを用意。カップホルダーのリング部分がシルバー加飾となるのはLimited EXのみ
センターコンソールボックス後端に後席用エアコン吹き出し口を用意。その下にはUSB電源やシートヒーターのスイッチも
フロントシート背面はポケットタイプの収納がある
6:4分割可倒式リアシートをアレンジすることで収納力をアップ
左サイドにはハーマンカードンサウンドシステムのウーファー。上部のハンドルでリアシートの背もたれをワンタッチで倒すことが可能
右サイドにはDC12Vソケットと収納スペース
フロア下にトノカバーを収納できるスペースを用意。パンク修理キットなどのツール類も
ハンズフリーオープンパワーリヤゲートが標準

X-BREAK EX

 外装は光りモノを抑えた落ち着いたイメージとしながら、内外装の随所にエナジーグリーンをアクセントカラーとして取り入れている。また、装備面ではシート表皮に防水素材を用いるなど、“アウトドアを楽しむためのクルマ”を意識した内容で統一。X-MODEもLimited EXが1モードだったのに対し、こちらは2モードとなるといった違いも。

X-BREAK EX。撮影車両のボディカラーはオータムグリーン・メタリック
バンパー下部がブラック塗装となることでLimited EXとはかなり印象が異なる
サイドのクラッディングパネルに用意される車名ロゴはエナジーグリーン
X-BREAK EXのルーフレールはラダータイプに。ここにもエナジーグリーンのアクセントが入る
バックドアの車名バッヂはラスターブラック塗装に
ヘッドライトの点灯パターン。ヘッドライトはフルLEDでヘッドライトウォッシャーを装備
リアコンビランプの点灯パターン。LEDを採用していてリアフォグランプも標準装備
タイヤサイズはLimited EXと同じ225/60R18。アルミホイールはブラック塗装になる
ペダルまわり
シート表皮は防水素材を採用。グレーのベースカラーにエナジーグリーンのステッチを組み合わせる
運転席ドアトリム。ハーマンカードンサウンドシステムはオプション
アームレストにはパワーウィンドウとドアミラーのスイッチ
ステッチもエナジーグリーン
サンルーフはどちらのグレードもオプション設定
オーバーヘッドコンソールにサンルーフのスイッチ。サングラスホルダーも備わる
リアシート
LEDのマップランプを採用
サンバイザー裏に照明付のバニティミラーを配置
ステアリング左側にはスタート/ストップスイッチなど。ここにもエナジーグリーンのステッチがアクセントとして採用されている
Xモードは走行シーンに応じて選択できる
カメラ表示はセンターインフォメーションディスプレイの上側半分程度を利用
カメラ表示時にもXモードの切り替えが可能
カメラ表示は助手席前方のほか2画面、リアも選択できる