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写真で見る ホンダ「NSX Type S」(2代目最終モデル)
2021年8月30日 11:30
- 2021年9月2日 購入受付開始
- 2022年7月 発売予定
- 2794万円
ダイナミクス性能とデザインが見直された最終モデル
本田技研工業が誇るスーパースポーツ「NSX」。現行モデルは2016年8月に発表された2代目で、初代モデルが提案した「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを継承。独自の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」の搭載により、高いレベルでレスポンスとハンドリング性能を融合。誰もが快適に操れるスポーツカーを実現した。
その後、2019年モデルでサスペンションまわりを中心とした見直しを図った後、新色「インディイエロー・パールII」を追加した2020年モデルを発売。同モデルは2021年3月に販売終了となり、この8月に2022年12月で2代目NSXを生産完了する旨が発表された。そのトリを飾るべくリリースされるのが「NSX Type S)」だ。Type Sは2代目NSXの集大成とするべく、ダイナミクス性能とデザインの見直しが実施された。
まず、パワートレーンでは核となるV型6気筒DOHC 3.5リッター直噴ツインターボエンジンにメスを入れ、ターボチャージャーの過給圧アップやインジェクターの噴射流量アップ、インタークーラーの放熱量アップなどによりパワーを追求。最高出力は389kW(529PS)/6500-6850rpm、最大トルクは600Nm(61.2kgm)/2300-6000rpmと、2020年モデルよりそれぞれ16kW(22PS)、50Nm(5.1kgm)の向上を果たした。モーターまわりにおいてもバッテリー出力および使用可能容量を拡大しており、システム全体では最高出力610PS、最大トルク667Nmを発生。また、減速時などに1段ごとではなく瞬時に適切なギヤにシフトダウン可能な「パドルホールド・ダウンシフト」を同社として初採用。走行シーンに応じてモード切替が可能な「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」においても、Type S専用の制御や駆動配分が採用されている。
足まわりではNSX専用となるピレリ製「P-ZERO」を採用したほか、新デザインの専用鍛造アルミホイールによりトレッドをフロント10mm、リア20mm拡大。グリップおよび限界性能を高めるとともにコントロール性能の向上が図られている。
外観は新デザインの前後バンパーにより、空力と冷却性能を合次元で両立。内装は専用のカラーコーディネートやロゴを採用することで、従来モデルとの差別化が図られた。
ボディカラーはホンダ車初採用となるマットカラー「カーボンマットグレー・メタリック」など全10色、インテリアカラーは「レッド」「オーキッド」「エボニー」の3色が用意される。価格は2794万円。全世界で350台が販売され、そのうち日本国内には30台のデリバリーが予定されている。
ここでは最終モデルとなるTyps Sの詳細を2019年モデルとの比較も交えながら、写真で確認していく。