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写真で見る 日産「エクストレイル」

 日産自動車の「エクストレイル」はミドルサイズの本格SUV。3代目となる新型は、これまでのタフさを強調したボクシーなスタイルと決別。一転してスマートさとボリューム感を合わせ持つフォルムに変身している。

 ルックスはシティ派SUV的な印象になったものの、エクストレイルのアピールポイントでもある高い4WD性能を生み出す「ALL MODE 4×4-i」はより進化を遂げている。「ヒルスタートアシスト」「アドバンスドヒルディセントコントロール」「ヨーモーメントコントロール」など定評のある機能はそのままに、新たに世界初となる「アクティブライドコントロール」「アクティブエンジンブレーキ」、そして新採用となる「コーナリングスタビリティアシスト」といった機能を搭載している。

 それぞれの機能を簡単に解説すると、アクティブライドコントロールは車体の上下動を予測し、エンジンとブレーキを制御することで振動を低減するというもの。アクティブエンジンブレーキはコーナーに進入したりブレーキングするときに、CVTの制御によりエンジンブレーキをかけ、フットブレーキ操作を軽減するというもの。コーナリングスタビリティアシストは、コーナリング時などにドライバーの操作に基づき4輪それぞれのブレーキを制御。スムーズなコーナー通過をサポートしてくれる装備となる。

 エンジンは直噴2.0リッターガソリンのみに一本化され、トランスミッションもCVTだけとなった。アイドリングストップ機能を全車に搭載し、JC08モード燃費は2WD(FF)車で16.4km/Lとなる。先代モデル途中で追加となったクリーンディーゼル車は継続販売されている。

 最新モデルだけに、SUVとはいえ安全装備が充実。日産車初となる「エマージェンシーブレーキ」を搭載するほか、「踏み間違い衝突防止アシスト」「LDW(車線逸脱警報)」「BSW(後側方車両検知警報)」などを備え、さらにユニークな機能としてフロントカメラにより道路標識を検知して注意喚起を行う「進入禁止標識検知」などを採用している。また、車両周囲の状況を上空からの視点で見下ろしているように表示可能な「アラウンドビューモニター」、車庫入れや縦列駐車をサポートしてくれる「インテリジェントパーキングアシスト」など、先進装備も多数用意している。

 ベースとなるグレードは「20S」と「20X」の2タイプ。20Sは4WDのみ、20Xは2WD(FF)と4WDの駆動方式に加え、5人乗りの2列シート車、7人乗りの3列シート車が選択可能となる。また、20Xをベースにフロントオーバーライダーなどの専用エクステリアパーツを装着した「エクストリーマーX」もラインアップ。価格は224万9100円~279万7200円。

撮影車両は20X“エマージェンシーブレーキパッケージ”。ボディーカラーはイメージカラーとなるバーニングレッド
先代までの力強さを感じさせる顔つきから一転、スマートな“都会派フェイス”に
ルームミラー前方にエマージェンシーブレーキ用のフロントカメラを装備
フロントバンパーのロアグリル内に踏み間違い衝突防止アシスト用センサーが備わる
電動リモコンドアミラーはサイドターンランプ付
車内側にはBSW用のインジケーターを設置
クルマの前後左右にカメラを装備。バックドアにはオプションの「リモコンオートバックドア」用センサーも設置
ヘッドライトはハロゲンタイプ。20S以外はLEDヘッドランプもオプション選択可能
リアコンビランプの点灯パターン
エンジンは2.0リッター直列4気筒DOHCのMR20DD。スペックは最高出力108kW(147PS)/6000rpm、最大トルク207Nm(21.1kgm)/4400rpm
全グレードがエコカー減税の対象となる
リアバンパー下部にもセンサーを配置。マフラーはシングルタイプ
20S以外はアルミホイールを標準装備。タイヤサイズは全車225/65 R17
インパネまわりもスマートな造形になった
20S以外は本革巻ステアリングを標準装備。デザインやスポークに配置されるボタン類は最近の日産車共通のテイスト
リモートコントロールエントリーが全車標準。20Xのインテリジェントキーにはリモコンオートバックドア用スイッチも用意される
シフトゲートはストレートタイプ。20Xのセレクターレバーは本革巻き
センターコンソールにはALL MODE 4×4-i用のセレクターが備わる
パーキングブレーキは足踏みタイプ
2眼タイプのファインビジョンメーター。中央にはカラー液晶を採用したアドバンスドドライブアシストディスプレイを装備
タコメーター内には4WD関連のインジケーターが備わる
スピードメーター内にはECOモードとアドバンスドヒルディセントコントロールのインジケーターを設置
アドバンスドドライブアシストディスプレイ内の各種表示
ボディーカラーを変更できるなどカラー液晶ならではの遊び心も
オーディオ&ナビは全車オプション。撮影車両にはメーカーオプションのNissanConnectナビゲーションシステムが装着されていた
NissanConnectナビゲーションシステムを装着するとUSB端子やAUX端子も追加される
20Xは左右独立温度調節が可能なオートエアコンを装備
インパネ右側のスイッチ群
ダンパー付きのグローブボックスは下にヒンジがある一般的な形状
センターコンソールのカップホルダーには吹き出し口を用意。エアコンを利用してドリンクの保温、保冷ができる
アームレストを兼ねたセンターコンソール。内部にはDC12Vソケットも用意
シートは防水素材を使った防水タイプ。オプションでスエード調表皮も選択できる
メイン部、サイド&ヘッドレストで表皮を使い分け、防水性に快適性と上質感をプラスしている
20Xは「前席クイックコンフォートヒーター付シート」を標準装備
下側にカップホルダーを備えたフロント側ドアトリム
運転席ドアにはパワーウインドーとドアミラーのスイッチが付く
2列シート車のリアシート
中央にカップホルダー付きのアームレストを用意
リアドアのトリムデザイン。こちらも下側にカップホルダーが備わる
ルーフ前端にはマップランプなどのスイッチパネルとサングラスホルダー
20Xのサンバイザーには運転席、助手席とも照明付きバニティミラーを装備
ラゲッジスペース側面にはランプとDC12Vソケットが備わる
2列シート車のリアシートは6:4分割可倒式。ラゲッジスペースはフルフラット状態なら550Lの大容量を実現可能。もちろんフロアは防水仕様だ
付属の防水ラゲッジボードを組み合わせてさまざまなアレンジが可能

(安田 剛)