写真で見るBMW「Z4」


 BMWの現行ラインアップで唯一の2シータークーペ。2002年にデビューした初代(E85)はソフトトップを持つオープンボディーのロードスターと、クローズドボディのクーペの2本立てだったが、「E89」の型番を持つ新型は、電動開閉するメタルトップの「リトラクタブルハードトップ」に1本化された。

 「sDrive23i」と「sDrive35i」の2モデルが用意されるが、どちらも直列6気筒エンジンをフロントに縦置きし、後輪を駆動する。スタイリングはパワートレーンのレイアウトをそのまま反映したようなロングノーズ&ショートデッキ。

 sDrive23iには2.5リッターエンジンと6速ATが、sDrive35iには3リッター・ツインターボエンジンと7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が搭載される。撮影したのはsDrive35iで、車体色はディープ・シー・ブルー。車両本体価格は695万円だが、「デザイン・ピュア・ホワイト」と呼ばれるレザーインテリアパッケージなど、86万5000円分のオプションが装備されている。

撮影車のホイールはオプションの「マルチスポーク」(12万6000円)。標準装備はタービンスポークほかの現行BMW同様、リング状のスモールライトを持つバイ・キセノン・ヘッドライト。コーナーリング時や高速走行時などに自動的に照射角などを変えるアダプティブ・ヘッドライトがオプションで装着できる急ブレーキ時に点滅するダイナミック・ブレーキ・ライトを備える
アンテナはねじ込み式のロッドタイプワイパーはフラットタイプではなくトーナメント式オートワイパー、オートライトのセンサーはルームミラーの前
225kW(306PS)、400Nm(40.8kgm)を発生する直列6気筒3リッターツインターボエンジンバッテリーは後方、トランクルームの下に置かれる

 

 

「デザイン・ピュア・ホワイト」はスポーツシートやウッド・インテリア・トリムなどを含むオプション。アイボリー・ホワイトのナッパレザーを使用し、シート表面の温度上昇を防ぐサン・リフレクティブ・テクノロジーが採用されている
風の巻き込みを防ぐウインド・ディフレクターを、ロールバーの間に取り付けることができる
ETCカードスロットを備えたルームミラーサンバイザーはバニティミラー付き
オーディオなどのコントロールスイッチと、シフトパドルの付いたレザーステアリングボードコンピューターの表示切り替えスイッチはライトコントロールレバーの先端に付く。クルーズコントロールは標準装備ワイパーコントロール
メーターパネルは中央にインフォメーションディスプレイを備え、燃費データなどを表示する
シフトレバー、パーキングブレーキスイッチ、iDriveコントローラなどを備えたセンターコンソールシフトレバーシフトパドル
7速DCTはAT、スポーツ、MTの各モードを備える
トランスミッションやエンジン、パワーステアリングをノーマル、スポーツ、スポーツ+の3モードで設定できるダイナミック・ドライビング・コントロールを標準で装備するiDriveコントローラー。パーキングブレーキは電気式
8.8インチのディスプレイは8:3のワイドタイプで、エンジンOFFでダッシュボードに格納される車体前後の障害物を検知するパーク・ディスタンス・コントロールも標準装備
エアコンはデュアルゾーンコントロールセンターコンソール奥にルーフの開閉スイッチなどがあるライトコントロール
ドアアームレスト部パワーシートが標準グローブボックス
ドアポケットは大きく開くようになっているセンターアームレスト内部シート後方にも小さい荷物が置ける
オプションのスルーローディング・システムは、スキー板などを積むためのトランクスルー機能。トランスポーテーションバッグ付きトランクルームから見たスルーローディングトランクはエンブレムが開閉レバーになっている
ルーフを閉めた状態のトランクルーフを開ける(トランクに収納する)ときは、このカバーを引き出しておく必要がある
ルーフを開けたところトランクルームのカバーを出しておかないと、ルーフは開かない

(編集部:田中真一郎)
2009年 6月 16日