写真で見るランドローバー「レンジローバーヴォーグ」


 ランドローバーの「レンジローバーヴォーグ」「レンジローバースポーツ」が、2009年12月5日より発売された。

 2002年に登場した3代目に、新開発エンジンを搭載し、装備を充実したもの。車体サイズは4970×1955×1880mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2880mmの、5人乗りSUV。スポーティな印象を強調した「スポーツ」とラグジュアリーな印象の「ヴォーグ」の、2種類のキャラクターを用意している。

 エンジンは最高出力276kW(375PS)/6500rpm、最大トルク510Nm(52kgm)/3500rpmを発生する5リッターV型8気筒DOHC直噴ガソリンエンジンと、375kW(510PS)/6000-6500rpm、625Nm(63.8kgm)/2500-5500rpmのスーパーチャージャー付き5リッターV型8気筒DOHC直噴ガソリンエンジンの2種類が用意される。

 トランスミッションは副変速機付き6速AT。独自の4WDシステム「テレイン・レスポンス」は、電子デバイスの強化により走行性能が向上したと言う。

 そのほか、フロントとリアのライトにLEDを採用するなどエクステリアデザインのリフレッシュが行われ、360度ビューを提供するサラウンドカメラシステムやHDDナビゲーションシステムなど先進技術が盛り込まれている。

 価格は、レンジローバーヴォーグの自然吸気モデルが1329万円、スーパーチャージドモデルが1554万円。レンジローバースポーツは、自然吸気モデルが754万円、スーパーチャージドモデルが1104万円。

 なお、この価格には環境に対する配慮として、CO2オフセットプログラムの費用が含まれている。

撮影車両はレンジローバーヴォーグの自然吸気モデル。車体色はバッキンガムブルー、内装はアイボリー。インテリアはオプションによりさまざまな素材やカラーが選択できる

 

自然吸気モデルは、フロントグリルとフロントフェンダーベントにチタンシルバーの塗装が施される。スーパーチャージドモデルはノーブルクローム仕上げ。またオプションでクロームメッキのものも用意される
ディスカバリー4との比較。共通しているのはグラスエリアが大きくとられていて見晴らしがよいこと燃料はハイオク指定
サラウンドカメラシステム。フロントに2、サイドに2、リアに1、計5台のカメラを搭載する
サラウンドカメラシステムは、車両の周囲、ほぼ360度の映像をディスプレイに表示することができる。カメラの映像は必要に応じて切り替えが可能。バック時には、駐車ガイドが表示される。障害物を検知するソナーと連動して警告表示がされる
搭載される5リッターV型8気筒直噴エンジンは、最高出力276kw(375PS)最大トルク510Nm(52kgm)。10・15モード燃費は6.3km/L標準装備されるアルミホイール。サイズは8.0J×19インチ。タイヤは255/55 R19
ヘッドライトはLEDを配置した新デザインを採用。ロービームにバイキセノンヘッドランプ、ウインカーとポジション灯にはLEDを採用
フォグランプコーナリングライトヘッドランプウォッシャーも装備する
テールランプにもウインカーと尾灯にLEDが採用される。バックランプはライセンスプレート両脇に設置され、リアフォグも装備
センターコンソールのロータリースイッチで「テレイン・レスポンス」システムを設定する。舗装路、滑りやすい路面、泥や轍、岩場、砂地など5種類の路面状況に応じて、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどを設定する。動作状況はインパネのディスプレイ、またはメーター内に表示される
メーター内に表示されたテレイン・レスポンス・システムなどの動作状況
エアサスにより車高を変えることができる。渡河水深限界は700mm

 

イギリス車らしいウッドと革の内装
リモコンキー。スタートはプッシュボタン式を採用パワーウインドースイッチはドアの上部に配置され視認しやすいシートメモリーのスイッチはシート下部に配置される
空調のコントロールはダイヤル式で、インパネ前面に設置されるシーケンシャルモード付のシフトレバー
インパネ右側にダイヤル式のライトスイッチが設置される。オーディオコントロールとクルーズコントロールのスイッチがステアリングホイールの左側に配置される。ホーンボタンはシルバーに塗装された部分
ウインカーやパッシングなどは左側のレバー、ワイパーの操作は右側のレバーで行う
オーディオはharman/kardon製。ポータブルオーディオインターフェースとしてiPod専用コネクターのほかにUSBポートAUX端子を装備。CDチェンジャーはインパネのグローブボックス部に設置される
ステアリングホイールの右側に配置されるスイッチは、メーター内のファンクションメニューを操作するスイッチと携帯電話のハンズフリーシステム。ホーンボタンはシルバーに塗装された部分
メータパネルは、12インチの液晶ディスプレイが採用され、アナログの速度計とタコメーターが表現されている。一見すると実物のメーターが設置されているのかと見間違うほどリアリティのあるグラフィックに仕上がっている
瞬間燃費、走行可能距離や、さまざまな警告表示、4WDシステムの作動状況などが表示される。表示は好みに応じてパーソナライズが可能
インパネ正面に設置されるタッチスクリーン式の7型ワイド液晶ディスプレイ。運転席と助手席に異なる画像を同時に表示できるデュアルビュースクリーンが採用されている
そのほか、カーナビ、オーディオ、エンターテイメントシステム、4WD情報、車両設定などを統合して管理することができる
前席頭上の空間電動サンルーフは標準装備サンバイザーは運転席、助手席ともに2枚ずつ用意され、前方と同時に左右から来る日差しも防いでくれる
前席頭上の空間。マップランプやグラスホルダーを装備
グローブボックスはスイッチで開くことができるカップホルダーはシフトレバー横に配置される
センターコンソールボックス後席の空調は前席から独立してコントロールすることが可能。12V電源ソケットとAUX端子が用意される
後席の空間灰皿は、前席はセンターコンソールに、後席はドアに用意される
テールゲートは上下2分割方式。しっかり感のあるトノボードを装備
シートアレンジ。リアシートは6:4の分割可倒式。座席を前方に跳ね上げるとフラットな荷室空間が現れる。荷室スペースは通常時は奥行き1081mmで容量994リットル、リアシート折畳時は奥行きが1529mmで容量2099リットルとなる
フルサイズのスペアタイヤと工具は床下に収納され、荷物を止めるフック、12V電源ソケットが用意される。また、リアシートにはスキーなどの長いものを収納するための袋が用意されている

 

(椿山和雄 / Photo:大浦タケシ)
2010年 1月 21日