写真で見るベントレー「コンチネンタルGT」


 新型「コンチネンタルGT」が、2月に国内発表された。スタイリングに関して言えば初代からまったくのキープコンセプトと言え、見分けるのも容易でない。

 エクステリアで分かりやすい変更点はヘッドランプの形状。丸型4灯というレイアウトに変更はないが、新型では内側と外側のサイズの違いが顕著になり、LEDのデイタイムランニングライトをはめ込んだことで丸目の印象が異なっている。

 リアのテールランプ類は、LEDによって楕円形に光る点は同じだが、光る部分の形状と、全体がわずかに横長になっている。そのほか、ウエストラインが高くなり、ボディーのプレスラインなどのエッジがよりシャープになった。

 3サイズは全長2mm、全幅28mm、全高14mmとわずかに拡大され、4806×1946×1404mm(全長×全幅×全高)となった。その一方で軽量化が図られたことで、先代よりも-65kgの2320kgを実現した(本国仕様の数値)。

 パワートレーンはW12気筒6.0リッターツインターボエンジンで、最高出力は423KW(575PS)/6000rpm、最大トルクは700Nm/1700rpm。最高速度は318km、0-100km/h加速は4.6秒。燃料はE85フレックスフューエル対応。ZF製の6速ATを介し4輪を駆動する。トルク配分は前後40:60となっている。

 インテリアも先代のデザインを踏襲しており、T型に配置されたセンターコンソールのデザインはそのまま。高価なクルマだけに本物のレザー、ウッド、メタルをふんだんに使用するなど、量産車にない高い質感を持っている。

 なお、撮影車は市販前に先行導入した車両となる。一部が国内販売する仕様とは異なっているので注意してほしい。

新型ベントレー・コンチネンタルGTのデザインは内外装にわたってキープコンセプトとなる。深い艶のあるクーペボディーは並の高級車にない上質感を持つ
ベントレー伝統の丸型4灯ライトは、外側が小さく内側が大きくなった
フロントの丸みも大きく、グリルも大型化した
LEDによるデイタイムランニングライトを装備。丸型4灯でもライトは内側のみで外型はターンシグナルとなる
ターンシグナルが点灯した様子側面のターンシグナルはサイドミラーにある
フロントのベントレーのエンブレムボンネットは中央が盛り上がった形状フロントウインドー
サイドウインドーはミラー部分を除きリアまですべて開く。ピラーレスで開放感もある
ドアノブはクロームパーツが付く給油口は右後にある。基本は無鉛プレミアムガソリンだが、E85フレックスフューエルにも対応
トランクリッドの段差やグラマラスなフェンダーが特徴的
シンプルなカラーのテールライトを採用。ボディーとのコントラストがうまくまとまっている
リアのコーナー部は丸いトランクリッドを開いたところ上下方向は意外に広くないが、奥行きはゆとりがある
トランクリッド裏に三角表示板が格納される格納部分にはベントレーのエンブレム「ウイングB」の刺繍トランクルーム内にもバッテリーがある
リアウインドー上部のハイマウントストップランプターンシグナルと各ライトを点灯したところ
バンパー部のバックライトリアバンパーの左右に楕円状のエキゾーストパイプを配置
ボディー下部のクロームモールリアウインドー
車高の調整を行ったところ。左がハイ、右がロー
トランクスポイラーは電動でせり上がる
ボンネットを開いてW12気筒6.0リッターツインターボエンジンを覗くベントレーやツインターボのロゴは金属製
オイルキャップも金属製タイヤは前後とも同サイズで275/35 R21、ホイールはオプションの21インチ7スポークエレガント
室内はレザー、ウッド、メタルをふんだん使って豪華絢爛ドアの内張りにもレザーやメタルを使って仕上げている
トリムの艶が眩しいくらいの仕上げ。レザーはステッチが丁寧に施してあるメーターパネルは深い艶と高級感あるメーターでまとめられる
サテライトスイッチのダイヤルは金属製
ステアリングにも変速用のパドルシフトが付く。コラムレバーの先端もクロームパーツが装着される
ダッシュボードからセンターコンソール。空調の吹き出し、カーナビをはじめとする情報ディスプレイ、空調、シフトレバー、走行設定スイッチなどが並ぶシフトレバーの右側にはパーキングブレーキのスイッチ、その手前にハザードや車高、ヒートシーター、エンジンスタートのスイッチ類があるシフトレバーは革巻き。「B」の部分を押して操作する
アクセルとブレーキペダルもメタル仕上げブライトリング製のアナログ時計が埋め込まれるドアのパワーウインドースイッチとドアレバー
乗り込んだ際、シートベルトプレゼンターが伸びてシートベルトがかけやすくなるシートは肩に当たる部分が太めなコブラデザインスカッフプレートも高い質感で仕上げられる
パワーシートの操作スイッチもクローム仕上げフロントシート裏の足が当たる部分にくぼみを持たせ、リアシートの居住性を確保するリアシートは高さをのぞけば居住性はわるくない
フロントシートの形状に近いリアシートリアシートにもアームレストを用意
アームレストの後ろを開けると鍵付きトランクスルーになるリアのセンターにはカップホルダーと灰皿、空調吹出しがある
フロントのアームレストアームレストの下には収納スペースがあるアームレスト内には海外仕様の3Gに対応した自動車コードレス電話が装着される。国内仕様とは異なる
バイザーにはバニティーミラーを装備。それぞれにライトが備わるオーバーヘッドコンソールも高い質感グリップも革巻き
グローブボックス内にはチェンジャーやETC車載器などが収まるキーを身につけていればプッシュボタンでエンジンがかかる説明書も革のハードカバー仕上げ
メーターパネル内にもフルカラーのディスプレイが装着され、各種情報を見ることができる。写真は平均燃費走行距離表示。下にはオドメーター、気温、トリップメーターがある平均速度
日付の表示走行時間の表示クルーズコントロール
瞬間燃費各種設定もこの画面で行う。操作はステアリングのサテライトスイッチから設定ではカミングホームライトなどの点灯時間を設定できる
操作の言語設定。撮影した車両は先行輸入車のため日本語設定はないようだ表示の単位の切り替え。温度なら摂氏と華氏、速度や距離のメートル/マイル表示など
サービスインターバルも表示される工場出荷状態にまとめて戻すこともできる海外仕様ではアームレストにある自動車電話機の設定もここで行える
開いているドアなどは図示されるイグニッションONの際に表示されるベントレーのエンブレム
先行輸入車につき、カーナビは動作しないラジオの周波数
各指定空気圧が表示されるタイヤの指定空気圧はカーナビ画面で表示される
各種設定ができる。タッチ式で操作も可能車高調節もタッチで切り替えできるサスペンションの堅さもタッチパネルで
前後のセンサーを装備して物体を感知できる何か物があればこのように表示されるバックカメラを搭載、後方を確認できる

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 7月 1日