写真で見るアウディ「A6 アバント」


 アウディのアッパーミディアムクラス「A6」に、ワゴンボディーの「アバント」が登場した。セダンのA6は昨年の8月にフルモデルチェンジしているので、アバントは約半年ほど遅れての登場となる。

 エンジン、トランスミッションや装備などは基本的にセダンと同一。ワゴンボディーの分だけ全長と全高が大きくなっており、サイズは4940×1875×1495mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースはセダンと同じ2910mmとなっている。ボディー構造はセダン同様にアルミニウムとスチールを組み合わせるハイブリッド構造とし、全体の20%以上にアルミを採用、重量は約20kg軽減し、ボディー剛性も高まったと言う。

 新型A6アバントでは、従来モデル同様にシングルフレームグリルを採用する現代アウディのフロントマスクを備えるが、ヘッドライト形状がより精悍になり、グリル形状も六角形となっているなど、ソフトな印象だった従来モデルとはだいぶ雰囲気が異なる。撮影車も装備しているオプションのLEDヘッドライトを装備すれば、より“眼つき”が鋭くなる。

 A6アバントの国内導入モデルは、V型6気筒DOHC 2.8リッターエンジンとスーパーチャージャー付きのV型6気筒DOHC 3.0リッターエンジンの2タイプで、駆動方式はどちらも4輪駆動のクワトロシステムとなっている。トランスミッションはデュアルクラッチAT「7速S トロニック」を採用する。

 また、どちらのエンジンもアイドリングストップ機能「スタートストップシステム」を採用し、信号待ちでエンジンを停止させて燃料を節約する。JC08モード燃費は2.8リッターモデルで11.8km/L、3.0リッターモデルで11.0km/Lとなっている。

 撮影車はA6アバント 3.0 TFSI クワトロで、エンジンはV6 3.0リッター。エンジンの最高出力は228kW(310PS)/5500-6500rpm、最大トルクは440Nm(44.9kgm)/2900-4500rpm。車両価格は865万円だが、撮影車はオプションの20インチホイール、ヘッドアップディスプレイ、ナイトビジョンシステム、LEDヘッドランプ等の多数のオプションを装備し、1000万円以上の価格となっている。

ワゴンボディーのA6 アバント。ミディアムクラスだが全長は5mに迫る大柄なボディーとなる
フロントまわりはLEDヘッドランプを採用し、従来モデルから鋭さが増した
フロントグリルは上側の両角に角度がついて六角形となったアウディの紋章「フォーシルバーリングス」。右側の円の中にはカメラが仕込まれるグリル内のクワトロエンブレム
LEDヘッドライト
すべてが消灯した状態W形状のスモールランプ、その上の大粒の灯火はLEDによるロービームロービーム上のさらに大粒のランプがハイビーム。スモールランプの下がフォグランプとなる
ターンシグナルランプを点灯反対側のヘッドランプとターンシグナルランプを点灯
フロントウインドーヘッドアップディスプレイの投影装置がメーターの上にある。その横はオーディオのフロントトゥイーターサイドウィンドー
サイドミラー側面のターンシグナルランプはサイドミラーにあるドアノブ
給油口は右後方にあるルーフレールを標準装備ラジオなどのアンテナはルーフ後方に備わる
大型のグラスルーフ。前側が開くチルト状態スライドして開いた状態
フロントからリアにかけてキャラクターラインが刻まれるリアゲートアバントのリアまわり
リアゲートの傾斜は緩やかリアゲートは大きく開くテールランプもLEDで構成される
バックランプ以外はLEDによって点灯するハイマウントストップランプもLEDルーフエンドにはスポイラーが付く
リアに「A6」のエンブレムが付く3.0リッターの4WDを表すエンブレムリアにもフォーシルバーリングスが付く
燃費基準適合シールリアウインドーエキゾーストエンドは左右に1本ずつ
エンジンはスーパーチャージャー付きのV型6気筒DOHC 3.0リッター
オプションの20インチタイヤ&ホイール。タイヤサイズは前後とも255/35 R20
ドライバーズシートまわり
シフトレバーでギア操作をするレイアウト。サイドブレーキは電子スイッチ式ステアリングは4本スポーク。オーディオのサテライトスイッチなどがあるメーターまわり。中央部分がマルチディスプレイとなっている
ステアリングホイールの左側はターンシグナルの操作レバーと、その下にはクルーズコントローラーの操作レバーステアリング右側のダッシュボードにはヘッドライト操作スイッチがある。右上の回転つまみでヘッドアップディスプレイのON/OFFと高さを調整できるブレーキペダルとアクセルペダル。左側にはフットレストもある
シフトレバーまわりに操作ボタンが集中する。エンジンスタートボタンはシフトレバーの左側だダッシュボードにはオーディオのCDやSDカード挿入口があるが、操作はシフトレバー左下のつまみで行うカーナビのディスプレイは収納しておくこともできる
電動でナビゲーションのディスプレイが起き上がるシフトレバー右下にあるタッチパッド。ナビゲーション画面で地図を上下左右に操作する場合は△印を表示するラジオの選局の場合は、プリセットから選ぶセレクターになる
斜め後方に車両が接近しているときはオレンジ色の警告ランプが点灯するナイトビジョン装置。走行中などでは人のまわりに黄色い印がつくなど、注意すべき場所を示す機能があるヘッドアップディスプレイで速度を表示させたところ。カーナビのガイドなども表示される
灰皿はセンターコンソールの最前部にある助手席まで木目トリムが伸びるグローブホックスにETCカードの装着口がある
エンジンキー。非接触タイプだフロントドアの内側ドアシルプレート
バイザー裏にミラーがある。運転席側にはさらにカード挟みが用意されるルーフのシェードを開くと空が見える
スライドしてルーフを開いたところシェードも装備。電動で開閉するリアウインドーはシェードを内蔵する
シートカラーはオプションのヌガーブラウン。18ウェイ調整シートとセットとなる
リアシートは3名乗車。幅広ボディーにより左右の幅もゆったりだグラスルーフが大きく、リアシートの開放感も十分
アームレストがあるアームレスト内には物入れもあるリアシートも左右独立のエアコン調整ができる
ラゲッジルーム。ゲートを開くトノカバーが上がるトノカバーをゲート連動で上がらないようにもできるトノカバーを巻き取ったところ
ネットでラゲッジルームを区切ることも可能ネットやトノカバーを外したところリアシートは分割可倒式
リアシートを倒したところフラットではないが、車両の大きさから十分な広さのスペースが出現ラゲッジルームのフロアエンドに金属の保護板が張られる
ネットも標準装備。4隅はレールを自由に動くクリップで止められるフロア下には小物の収納スペースがあるスペアタイヤの場所だが、バッテリーやタイヤメンテナンス用のポンプがある
バッテリー上のカバー裏に工具が用意されるリアゲート裏には非常停止板がある
メーター中央のディスプレイに各種情報が表示できる。これは平均速度トリップメーターとは別に走行距離表示ができる一覧で表示もできる
積算走行情報ステアリングのスイッチで操作できるエアコンや座席ヒーターなど、燃費に影響しそうなエネルギー消費装置の確認もできる
速度計を大きく表示前方の障害物を表示できるメーター内でラジオの選局も可能
カーナビの画面携帯電話とBluetoothで接続できるラジオ選局画面
ラジオ選局の際、パッドの画面が出た場合はシフトレバー横のパッドで操作するCDやDVDも再生できるMMIの設定画面。カーナビだけでなくオーディオや車両設定などもここで行う
車両設定もここで行う。走行モードを切り替える。操作はシフトレバー左下のダイヤル
表示の設定画面。ナイトビジョンやヘッドアップディスプレイの設定もあるエアコンの設定タイヤ空気圧をはじめ整備情報も確認できる
オーディオのトーンコントロールも画面で細かく調整できるリアビューカメラを搭載し、リアの映像を表示できる。縦列駐車のガイドや障害物のセンサーの情報も表示する前後センサーの感知具合も表示できる

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2012年 6月 7日