DIYでクルマいじり
NAOさんのDIYでクルマいじり
第22回:雪道ドライブシーズンに向けてメンテナンス! タイヤハウスの大掃除と静音化もやってみよう
(2014/12/16 13:47)
雪が降る前のクルマいじりシーズン到来!
毎度おなじみ流浪の番組、「NAOさんのDIYでクルマいじり」でございます。クルマではなく筆者が充電モードだったためヴェルファイアはこの1年でわずか2万kmほどしか走っておらず、久々に顔を出した馴染みのディーラーでもビックリされたほど。が、秋のドライブシーズンにはそこそこ走ることができたので、本格的に寒くなる前にメンテナンスをしなくては。カーナビ交換、100V電源系のさらなる強化などやりたいことは山盛りだが、まずは最近のメンテ不足を反省して各種フィルタ・油脂類のリフレッシュと手抜き洗車を実施。ダート走行こそしないものの、雪道や海辺の砂地などを走り回っているためか、特に下回りの汚れが目立つ。タイヤハウスの内側は砂利跳ねや水しぶきの騒音を低減するためにモコモコした素材で覆われているのだが、よく見れば繊維の隙間にビッシリと土や砂が詰まっている。
以前にドア、壁、ダッシュ裏、バルクヘッド、そしてフロアの静音化作業を行った際に材料を使い切ってしまったため、タイヤハウスには少量のニードルフェルトを詰めただけだった。よい機会なのでタイヤハウスまわりを分解して大掃除しつつ、吸音材も限界まで詰め込んでみることにしよう。
●第14回:快適さアップと運動不足解消で一石二鳥! /フロア静音化
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/c_diy/20130116_581142.html
謎のバタバタノイズ、原因判明!
まずはフロアジャッキでヴェルファイアを持ち上げる。ジャッキアップ作業の際は床面の平坦さや強度、周囲に十分注意を払って作業するのは当然だが、「ちょっとだし」「自分は大丈夫」と思って少々無茶な状態でも作業をしてしまうことはないだろうか。筆者も過去に1度だけ、作業中にフロアジャッキが倒れて急にクルマが下がり肝を冷やしたことがあった。もちろんジャッキアップのみでクルマの下に潜り込むような無謀なことはしていないし事故もケガも無かったが、皆さんも作業の際は馬(リジッドラック)を併用するなど、くれぐれもご注意を。
クルマを下からのぞき込むと、最近感じていた「違和感」の原因を発見。一般道を走行していると「バタバタ」という音のような振動のようなナニかを感じていたのだが、右フロントタイヤ前に取りつけられているL字型の樹脂製導風板(?)のビスが片方抜け落ちて、走行中にタイヤを叩き付けるような状態になっていた。新雪をかき分けながら走ったりしたダメージが原因だろうか。導風板の接触が原因かどうかは不明だが、右フロントタイヤのトレッド面にも謎の傷が多数入っていた。なんとなく走行ノイズが大きくなったように感じていたのは、これが原因かもしれない。導風板は新しいビスでしっかり固定し、タイヤは少々すり減ってきたこともあり近々交換することにしよう。
●第13回:工具で遊ぼう トルクレンチ編・カウル静音化
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/c_diy/20121206_577243.html
タイヤハウス内部、フェルトの腐食は一切無し
筆者はこれまで20年ほどクルマの防音にニードルフェルトを多用しているが、よく言われるのは「雨水などですぐ腐るのでは?」ということだ。以前にも何度か実体験として問題ない旨を述べたが、約3年ほどタイヤハウス裏、エンジンルーム内部など雨水と高熱にさらされる場所で使用したニードルフェルトは、特に腐食もニオイも何も問題がなかった。
もちろん砂埃で汚れている個所はあるが、しばらく晴天が続いていたためか湿っている部分もなし。ちなみにタイヤハウスの樹脂製カバー裏側には「シンサレート」と思われる純正の吸音材が貼りつけられていた。カバーを外して内部をのぞき込んで見ても、ボディーやハーネス類に特に目立った汚れは見られない。施工後約3年、約10万kmを走行してこの状態なので、やはり「問題ないです」と言って差し支えないだろう。
●スリーエム ジャパン シンサレート
http://www.mmm.co.jp/auto/acoustic/tai/
やっぱり丸洗いは気持ちよい! そしてさらなる静音化を
フロント左右、リア左右と順番に分解し、高圧洗浄機やシャワーとブラシで丸洗い。大量の汚れが真っ黒い水となって流れる様子は、なかなか気持ちがよいものだ。これまで一度もお世話になったことがなく、お世話になりたくもないスペアタイヤも初めて降ろして丸洗い。タイヤハウス内部のボディーはかなり厚みがある鉄板で叩いても共鳴などしないのだが、せっかく分解したので防音シートや制振材を貼りつける。ここまで来ると完全に自己満足の世界、採算効率度外視、プラシーボでスパシーバなのですよ(笑)。
ニードルフェルトは20m巻を1本用意して準備は万端。タイヤハウスカバーを仮組みしたら、隙間という隙間にニードルフェルトを詰め込んでいく。なお、エンジンルーム内など一部個所については、たとえ難燃性素材だったとしても脱落巻き込みの危険性から防音材の追加が認められない場合がある。車種毎の詳細についてはディーラーや陸運局に確認し、安全かつ適法な施工を心掛けよう。静かになっても安全性が担保されないのでは本末転倒。もちちん筆者も施行の都度確認し、きちんと車検適合状態としているので念のため。
次はHIDヘッドライトが点滅病……!? バラしたついでにメンテナンス
これまでトラブルというトラブルもなく元気に過ごしてきたヴェルファイアだが、最近右側のHIDヘッドライトがたまーに点滅するという症状に見舞われている。これまでもHID搭載車に乗ってきたが、各車20万km程度走って手放すまで一度もライトのトラブルに遭遇したことがなく、初めての体験となった。
HIDなのでいわゆる「球切れ」にはならないが、古い蛍光灯のようにバーナーがチカチカすることはあるらしい。試しに左右のバーナーを入れ替えてみると症状も左右入れ替わったので、バラストや配線等の原因ではなくバーナーそのものの問題と考えてよさそうだ。HIDバーナーもさまざまな種類があるが、今回は冒険せず純正バーナーで交換。色味も相変わらずの純正色だが、ふつーのオッサンにはこれが丁度よい感じ。HIDバーナーへのアクセスも今回が初めてだが、防水カバーがちょっと固いぐらいで交換は簡単だということが分かった。長年クルマイジリしているつもりでも、まだまだ触れたことのない場所がたくさんあり、楽しみは尽きなさそうだ。
球切れも連鎖する!? ラゲッジスペースもLED照明化
タイヤハウス周辺の大掃除と静音化作業も完了し、ひとまず落ち着いてテストドライブに出かけるべくラゲッジスペースに荷物を積み込もうとすると、後部右側面にあるラゲッジスペース用照明の電球が切れていた。HIDチカチカトラブルを解決したと思ったら次は電球切れとは。まあ、これも何かの縁、せっかくなのでLED照明化してしまおう。
以前から思っていたのだが、ヴェルファイアのラゲッジスペース照明は右側側面内装後端の上下中央あたりに5Wの電球があるだけなので、荷物を積み上げると塞がれて機能しなくなってしまう。やはり照明は上から全体的に降り注ぐのが理想的なのだが、ちょうどよさそうなのが……、あった! ヘッドライトにいつか取りつけようと思っていたエーモンのサイドビューテープLED。バックドア周辺は内装まで雨風にさらされる場合もあるが、こちらは防水タイプなので問題なし。左右に取りつければラゲッジスペースほぼ全体をカバーできて実に使い勝手がよいぞ。
よ~し!次回はスタッドレスタイヤに交換して雪道ドライブに行くぞ!
美しい紅葉の季節があっという間に過ぎ、雪道ドライブが楽しい季節に。昨シーズンまではブリヂストン BLIZZAK REVO GZの高性能に大感激しつつ楽しい雪道ドライブを楽しんでいたのだが、さらにスゴイらしい「ブリザック史上ダントツ性能 BLIZZAK VRX」に履き替えることにした。さーて、どんなドライブ体験ができるかな? お楽しみに~!!
●【特別企画】“Wで止まる”スタッドレス「BLIZZAK(ブリザック)」をミニバンで試す(前編)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20121212_578114.html
●【特別企画】“Wで止まる”スタッドレス「BLIZZAK(ブリザック)」をミニバンで試す(後編)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20121221_579572.html
●【特別企画】NAOさんのNEXCO東日本「ウインタードライビングスクール in Naeba」を体験してみた
http://car.watch.impress.co.jp/docs/special/20130123_584546.html