飯田裕子のCar Life Diary
ドライブに最適な「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2015」
(2015/8/5 00:00)
改めて、この連載を再開させていただきます。今後はますますクルマにまつわる楽しい情報などをお伝えすることを念頭におき、日常から取材に至るまでWatchしていこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
今回はこの夏ならではのドライブスポットをご紹介。9月13日まで開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2015」はご存知ですか? 越後妻有トリエンナーレは3年に1度しか開催されないアートイベントで、来年の夏は楽しめない今年ならではのスポット……、と言えるのではないかと。それにドライブスポットとして紹介する理由はそのロケーションだ。
アートが展示されているのは、新潟県の越後妻有(えちごつまあり)地域という比較的広範囲なうえ、展示されている場所もたんぼや畑、公共の施設はもちろん、廃校跡や古民家などの廃屋と点在している。2000年にスタートしたこのイベント、今年で6回目となり開催初回からは15年という年月が経つ。その間に常設展示が増え続け、今回はそれらを含めて約380点の作品を見ることができる。
屋外はもちろん屋内に見どころのあるアートであっても、各展示場のアクセスを考えればやはりクルマがいい。巡回バスも運行しているが、昨年に常設アートを見るために3度訪れた筆者としては作品によって鑑賞ペースはさまざまと実感。やはりマイカーが便利なのだ。観光課の方に確認したところ、それぞれに仮設も含め駐車スペースの用意があるそうなので心配はなさそう。また、今年からEV(電気自動車)の急速充電スポットも5~6個所増設されているとのこと。大地の芸術祭らしく、ダイナミックで斬新な屋外展示作品が多く、屋外であればワンちゃんとブラブラ見てまわることも基本OKだそうだ。
加えて、越後妻有エリアは豊かな自然も魅力。信濃トレイル(ブナの原生林トレッキング)や信濃川でのカヌーやダウンリバー、ラフティング、高原の池でSUP(スタンドアップパドルボード)やカヌーなども楽しめる。キャンプ場もあるし、アウトドアを楽しみつつアートに触れるというのも贅沢ではないかしら。
さらにグルメ。越後妻有トリエンナーレが行われているのは魚沼産こしひかり米の産地。アート巡りをしていると、もうそこかしこに瑞々しい緑をした田んぼが広がっていて、その間を走るドライブはとても気持ちいいのだが、新米のシーズンにはまだ少し早い。開催期間はへぎそばや夏野菜といった新潟の旬の味が楽しめそう。あくまで筆者の感想だが、お水と素材がよいのか、またセンスのよいお店も多く、食のクオリティはめちゃ高い。
越後妻有トリエンナーレは9月13日まで開催されている。筆者も個人的にこの夏もっとも楽しみにしているイベント。クルマでアートを巡る……想像しただけでとても有意義だと思いませんか? モーターサイクルやロードバイクでツーリングしながらというのもよいが、地元の野菜やお土産をたくさん買ったり、アウトドアを楽しむためのウエアやシューズなども持っていったりする筆者としては、やはりクルマかなぁと思うのでした。