【第30回】パスタの街・高崎の老舗店にGo! の巻


1度食べたらくせになる! それがシャンゴ風スパゲッティ

 

少林山達磨寺(だるまじ)は毎年1月6~7日に開催される「高崎のだるま市」で有名なお寺

 群馬県高崎市がパスタの街というのをご存知でしょうか。なんでも市内には、たくさんのパスタ屋さんがあるらしいんですの。さっそく市の商業課さんに、電話で問い合わせてみると……

「たしかにイタリアンのお店は多いです。それがなぜかという明確な答えやデータはないのですが、群馬県は全国でも有数の小麦の産地であるために、昔から“おきりこみ”(群馬の郷土料理)やうどんなどの粉食文化が根づいている地域なんです。そう考えると同じ麺類としてパスタもすんなり受け入れられたと考えられますね」。

 なるほど~。粉モノをよく食べる県民性にぴったり合ったということなんですのね。そこで高崎在住のお友達に「高崎でパスタといえばどこのお店?」と聞いてみると、

「やっぱり“シャンゴ”かなぁ~。子供の頃、よく連れていってもらったよ」

 インターネットで調べてみると、ゆきぴゅー食いしん坊検索にも何度も「シャンゴ」が引っかかってきます。どうやら高崎のパスタ屋さんの草分け的存在らしいんですの。

 こうして今回グルメ隊が目指すのは、「シャンゴ問屋町本店」となったのでありました。

ボディカラーと同色のインストゥルメントパネルが格好いい♪ トヨタのFJクルーザー本日も快晴なり。関越道の前橋インターチェンジを下ります早く着いちゃったのでプチ高崎観光。高崎といえば……そう! だるまですの
達磨寺のキツーイ階段を登りきると、高崎市内が見渡せる眺望が待っていますこちらが県内に8店舗を構えるシャンゴの問屋町本店シックな入口

 現在群馬県内で8店舗を展開するイタリアンレストラン「シャンゴ」。その本店のホール主任を務める富田さんに、さっそくオススメをお聞きすると、

「ぜひ創業当時からある看板メニューの“シャンゴ風スパゲッティ”を召し上がってみてください」
「それはどんなスパゲッティなんですか?」
「パスタの上にカツが乗っていましてそこにミートソース風のソースがかかっているんです」
「肉の上に肉!?わたくしそれにしますわ。エイミーは何にする?」
「じゃぁ私はこのレディースセットで」

 しばらくして運ばれてきた「シャンゴ風スパゲッティ」。その見た目は、すでにイタリア料理の域を超え、日本に入ってきたパスタがアレンジにアレンジを重ねられ完成した究極の“ニッポンのスパゲッティ”という感じなんですの。イタリア人に見せたら「オオ、コレハ、ナントイウ、タベモノデスカ?」と言うんじゃないかというくらいの進化系。

 そして一口食べてこれまたびっくり。かなり甘めのミートソースがこれでもかっていうくらいにスパゲッティにからんでいて、正直「こ、これ最後まで無理かも……」と思うのですが、サクサク&アツアツのカツと交互に食べると不思議と箸、じゃなくてフォークが進み、気づいた時には完食、なんですの。オオ、ボーノ!

ここは結婚式場? と思ってしまうステキな店内ホールは吹き抜けになっていて開放感抜群お店の名前を冠したその名も「シャンゴ風スパゲッティ」。Sは766円、Mは819円
「意図したわけではないけれど今月のグルメ隊はカツ特集ですわね」最初の一口!「んんん! 甘くて濃厚なソースがスパゲッティによく絡んでますわ~」甘めのミートソースとカツのハーモニーがヤミツキになりそうな一品

 シャンゴの人気の秘密はそのボリューム。約30種類あるパスタはSとMが選べて、Sでも130g、Mはなんと180g。普通のレストランのほぼ倍の量なんですの。

 そしてお値段もまた魅力のひとつで、例えば「渡りガニのグラタンスパゲッティ」なんていうちょっとお高そうなメニューも、Sが798円、Mでも850円という安さ! ほとんどが700円、800円代で食べられるんですの。もちろんセットメニューも充実でこれまた超お得!

 パスタの他にもグラタンやリゾット、本格的なお魚、お肉料理、もちろんワインなどの飲み物も充実の、本格的なイタリアンレストラン。にもかかわらず気取らないアットホームな雰囲気は、土地柄でしょうか。

「見て見てゆきぴゅーさん。おじいちゃんおばあちゃんからお孫さんまで、3世代で来てるご家族が多いですよ」

 ゆきぴゅーとエイミーがお店を出た正午過ぎには、早くも席を待つ家族連れの列ができていたシャンゴ。パスタの街・高崎で40年近く愛され続けるお店の底力を見た気がした、グルメ隊だったのでした。

レディースセット(1470円)にはボリュームたっぷりのサラダエイミーはセットのパスタに「ポテトニョッキのミラネーゼ」をチョイスレディースセットに付いてくる「小さなグラタン」。が、ご覧の通り小さくありません
こちらもレディースセットのデザート。自家製ケーキかジェラートが選べますシャンゴ風スパゲッティは単品注文だったのでデザートをもうひとつ注文

シャンゴ 問屋町本店
群馬県高崎市問屋町1-10-24
TEL:0120-615-269
営業時間:11時~22時30分(L.O.22時)
定休日:月曜日
駐車場:あり

 

 

このクルマでドライブしました!

トヨタ FJクルーザー

個性的なルックスに本格オフローダーのメカニズム、というアンバランスがウケたのか、日本導入約1カ月にして人気急上昇のFJクルーザー。米国育ちだけに長距離の高速走行も得意なのでした。

プロフィール

ゆきぴゅーゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。


エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)



2011年 1月 19日