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三菱自動車、デリカファンとアウトドアで交流する「『PLAY THE NATURE! TOUR』with 週末探検家」レポート

氷点下の中で雲海の絶景を目指す!

2017年12月9日~10日 開催

ファン交流イベント「『PLAY THE NATURE! TOUR』with 週末探検家」での記念撮影。北軽井沢の「outside BASE」にて

 三菱自動車工業は、12月9日~10日にアウトドアアクティビティを楽しんだり雲海の絶景を目指すなどして、「デリカ」ファンと交流するイベント「『PLAY THE NATURE! TOUR』with 週末探検家」を開催した。

 このイベントは、同社のミニバン「デリカD:5」および「デリカ スペースギア」のオーナーを対象にして、あらかじめ選ばれた6組が参加。「PLAY THE NATURE! TOUR」としては、2017年2月の開催に引き続き、快適生活研究家の田中ケン氏がプロデュースする北軽井沢の「outside BASE」を拠点としての開催になるが、今回は「週末探検家」プロジェクトの一環として、気象予報会社「ウェザーニューズ」とコラボし、同社の気象予報士である内藤邦裕氏とともに美ヶ原高原から朝焼け時に雲海の絶景を目指すツアーも合わせて実施された。

「週末探検家」は、三菱自動車が“探検マインド”を持つ行動派ユーザーを応援し、魅力のある週末を楽しんでもらおうというプロジェクト。今進められている第1弾は、「雲海の美しさに、言葉を失え」。今回のイベントは、気象の知識を得つつも冬の自然を満喫し、デリカシリーズの魅力を再発見してもらおうというイベント内容になっている。

拠点となる「outside BASE」の入口。賑わう中心地から少し離れた北軽井沢にある。住所は群馬県吾妻郡長野原町大字北軽井沢字鷹繋2032‐2457
outside BASEのセンターハウスに集結したデリカD:5。周辺にまだ雪はない
outside BASE。14棟のコテージ、ヴィラがあり、キャンプサイトも用意。コテージ横にクルマをつけられる
outside BASEをプロデュースする快適生活研究家の田中ケン氏が開会の挨拶
快適生活研究家の田中ケン氏
参加者の中から。写真撮影が趣味で、車内空間が広く、どこへでも安全確実に行けるという理由でデリカD:5を選択したという小川さん。過去にFF車でスタックした苦い経験もあったそう
参加者の中から。スタイリングに惚れ込み、スキーなどアウトドアでの使い勝手を考え「ダッジ ラムバン」などと比較しつつデリカD:5を選択した後藤さん。オールテレーンタイヤを履いたホイールが目立つ
参加者の中から。キャンプやカヌー、スキーなどアウトドア系をまんべんなく楽しむという高橋さん。ジムニーからデリカD:5への乗り換えで、長距離走破が楽な点や車内スペースの余裕に大満足とのこと

発売10周年記念特別仕様車「CHAMONIX」も加わった「デリカD:5」

デリカD:5で未舗装路を走行。outside BASEの敷地内だが、けっこうな高低差があり、ところどころヘコみもある。ロードクリアランスの低いクルマだと躊躇するところでも余裕で走破する

 デリカD:5は本格SUVタイプのミニバン。今回のツアーに合わせて三菱自動車がイベントのために持ち込んだ車両はすべて、直列4気筒DOHC 2.2リッター直噴ディーゼルターボ搭載グレード「D-Power package」をベースにしたモデル。このクリーンディーゼルエンジン以外にも、2.0リッターと2.4リッターのガソリンエンジンモデルもラインアップされている。なお、クリーンディーゼルエンジンは、エコカー減税の取得税と重量税が免税(100%減税)になる。

 なかでも新しいのは、10月に発売された「デリカD:5」の発売10周年を記念する冬の特別仕様車「CHAMONIX(シャモニー)」(365万6880円~383万4000円)で、要所に「10th Anniversary」ロゴや“白銀の世界”をイメージしたメッキやシルバー加飾などが配された明るいデザインとなっている。

 外観で目立つのが、特別装備のダーククローム調に塗装された18インチアルミホイール。インテリアでは、シート表皮にスキーやスノーボードといったウインターレジャーでの使い勝手を高めるはっ水機能を備えた専用スエード調人工皮革を使ったり、アクセル&ブレーキペダルがアルミになるなど質感が高められている。ファミリーなど多人数でウインタースポーツを楽しむには打ってつけの特別仕様車となっている。

 ほかにも、エアロをまとったカスタムモデル「ROADEST(ローデスト)D-Power package」(374万40円)、要所にオレンジ色の差し色をデザインしてSUVらしさを強調した特別仕様車「ACTIVE GEAR(アクティブギア)」(376万3800円~412万675円)、ROADESTに「週末探検家」プロジェクトのロゴを配したモデルも展示され、ツアーを盛り上げていた。

デリカD:5の発売10周年を記念した冬の特別仕様車「CHAMONIX」
こちらのROADEST D-Power packageのボディカラーはダイヤモンドブラックマイカ
ROADEST D-Power packageの走り
オレンジ色が目立つ特別仕様車「ACTIVE GEAR」(ACTIVE GEARコンプリートパッケージ[ディーラーオプション]装着車)
エアロをまとったカスタムモデル「ROADEST D-Power package」に「週末探検家」プロジェクトのロゴを配した車両
以下、デリカD:5のディテールはすべてCHAMONIX。CHAMONIXには「10th Anniversaryピンストライプ」が側面に描かれる
後方には「10th Anniversary デカール」。メッキ調になっていて高級感がある
電動スライドドアにワンタッチ開閉スイッチを採用
特別装備のダーククローム調塗装18インチアルミホイール。横浜ゴムのSUV向けスタッドレスタイヤ「GEOLANDAR I/T-S」(225/55 R18)を履いているが、標準ではマッド&スノータイヤとなる
サイドミラーは大きく後方確認がしやすい
最低地上高は210mm、アプローチアングルは24度ある。フロントバンパーアンダーカバーの役割を果たす部分
運転席まわり
メーターパネルはオーソドックスな作り
「2WD」「4WDオート」「4WDロック」のドライブモードセレクターは走行中でも切り替え可。グローブをしていてもスイッチ類の操作をできるようにしている点は、三菱自動車のモデルならではの配慮
アルミペダル。CHAMONIXの特別装備
運転席と助手席のシート。CHAMONIXの専用シート生地でスエード調人工皮革「グランリュクス」を使用。はっ水機能がある
2列目シート
3列目シートもしっかりしていて、補助的な役割でなくても使えそうだ
3列目シートを出した状態でのラゲッジルーム
3列目シートを収納した状態でのラゲッジルーム。フラットで収納力は抜群だ

 ツアーの取材中には、デリカD:5に試乗する機会に恵まれた。クリーンディーゼルエンジンは静かで、アイドリング時にハンドルなどに伝わる微振動なども感じられない。加速時のエンジン音でディーゼルっぽさに気づく程度。というより、ディーゼルエンジンのトルクのある加速感は気持ちよく、つい踏み過ぎて音に気がついたと言ったほうがいいかも知れない。

 主に試乗したのはROADESTだったが、エアロを装着しながらも、うねりのある非整地路をものともせず進むのには感心した。今回は圧雪されていない深い雪での走行はできなかったが、雪をかき分けて進んだり、より深いラフロードを進むシーンを好むなら、アプローチアングルが24度あるエアロタイプでないモデル(CHAMONIXやACTIVE GEAR)を選択するとよいだろう。

 また、日の落ちた後に雪道が凍ってアイスバーンになる時間帯に雪の残る峠道を走行したが、「4WDオート」モードを使えば峠道をまったく不安感なく、グイグイ突き進める(タイヤはもちろんスタッドレスタイヤ)。外気温は0℃から-4℃というあたりで、2WD車ならかなり躊躇する路面状況。とはいえ、こういった状況はウインタースポーツを楽しむ際にはワリとありがちなシーンであり、こうした条件のわるい雪道でも高い走破性をみせてくれるのは、ウインタースポーツ派にはたいへんありがたい。さらに「4WDロック」モードも備えているので、雪にハマってしまったり、急な坂道でも安心して走行できるだろう。

 雪のない市街地にさしかかると、混んだ道でも目線が高く運転しやすいことに気付く。峠道では車高の高さから揺られそうに感じるが、ふらつくこともなくしっかりと安定してカーブをトレースしてくれ、出口ではトルクたっぷりに「グワッ」と加速してくれる。

 オンロードでは卓越したハンドリングが楽しめ、雪道やオフロードでは安定した高い走破性で安心感が高い。まさにオールラウンドの4WDミニバンだと感じた。また、飽きのこない唯一無二のデザインが気に入っていると、ユーザーが口を揃えるように言っていたことも書き添えておこう。

雪が残るなかを走行。この程度の雪ならまったく心配はいらない
夜間に雪の残る峠道を走行。凍っていても安定した走りを見せてくれた
三菱自動車工業株式会社 プロジェクトマネージメント本部 中島嘉宏氏

 イベントには三菱自動車工業 プロジェクトマネージメント本部の中島嘉宏氏も参加していて、盛んにユーザーと意見を交換していた。2~4代目「パジェロ」といった主に4WD車を手掛けてきた人物で、現在パジェロとデリカD:5を担当しているという。

 少しお話をうかがったところ、「デリカD:5はパジェロと同程度の走破性を追求していて、45度程度の坂は余裕でこなします。『こんなところをよく走れるな』というシーンでも、このモノコックボディでクリアすることを確認しています。こういった走破性を実現するには、やはりパリ・ダカールラリーからのフィードバックが重要でした。2代目パジェロの開発時に、パリ・ダカ優勝に向けラダーフレームの剛性を強化する必要に迫られキャビンと溶接し、実質モノコックになっているんです。悪路を高速で安定して走るには、リジッドサスペンションではなく独立懸架サスペンションが必要だったためエボリューションモデルを作ったり、といったことをベースにして3代目パジェロを作りました」。

「そしてこれらの技術を活かしてデリカD:5を開発しています。4WDが好きでこだわり過ぎな開発陣が頑張っています。とくにこだわっているのが、どんな道でも高速で安心して走れるオールラウンダーであるということです。最近は安全要件などで、アプローチアングルがとりづらくなってきているのですが、極力頑張っています。エアロが付くROADESTも苦労してアプローチアングルを確保しています。新雪では車高が低いと雪に刺さってしまうので、実はフロントバンパーアンダーカバーがとても重要になります。これで雪を押しのけ潰しながら前へ進むことができるのです。さらに4WDロック機能があるので、こういったシーンでもグイグイ駆動力を発揮できます。大雪で立ち往生してしまったような時でも三菱自動車のクルマは脱出できたと聞いています。新雪の走行を想定するならフロントバンパーアンダーカバー形状のアプローチアングルの大きなモデルがおススメです」と解説してくれた。

氷点下の美ヶ原高原で早朝に雲海を目指す

 さて、イベントの初日にはoutside BASE周辺でアウトドアアクティビティを楽しんだ。用意されたのは、ロープを使って安全に木登りをするツリーイングや、ボルダリングの雰囲気が楽しめるクライミングウォール、水平に張ったロープの上を渡ったり跳ねたりするスラックラインなどで、参加者は自由に楽しんでいた。

ロープで木登りをするツリーイングの準備。しっかりとハーネスを装着する
ロープでの登り方を詳しくレクチャーを受ける
最初はコツを掴むまでなかなか難しそうで、体が振られる
徐々に慣れてスイスイ登っていく
ほぼ最高地点まで登った。降りる際は緩めるだけ
クライミングウォールにチャレンジ。マークされた石を順番に掴んでゴールを目指す
小学生は元気いっぱいで体も軽い
スイスイ行って無事ゴール
水平に張ったロープの上を渡るスラックラインは難易度が高い

 また、夕刻からはウェザーニューズの気象予報士 内藤邦裕氏が、“雲海博士”として翌日に見に行く雲海のポイントについて、スライドを交えて解説してくれた。三菱自動車の週末探検家のスペシャルサイトでは、ウェザーニューズとコラボした「雲海出現NAVI」のページがあり、雲海ポイントとなる特定地点(全国30カ所)の週末の雲海出現確率を数値で表示してくれる。前日夜の時点で計測してみると41%と表示されて、意外と期待できる様子。

夕刻からはテント内で雲海博士からレクチャーを受ける
雲海について解説するウェザーニューズの気象予報士 内藤邦裕氏
雲海の発生について図解で説明
週末探検家スペシャルサイト「雲海出現NAVI」での前日の雲海出現予想確率は41%
テント内でアウトドアな夕食をワイルドに楽しむ

 次の日は天気には恵まれた。日の出前の4時ごろから行動を開始し、美ヶ原高原の山本小屋ふる里館駐車場に向かう。ここをベースに、美ヶ原高原の王ヶ頭ホテルやTV電波塔のある場所のビューポイントまで、40分ほどではあるが歩いて散策し景色を楽しむ。

 この時点での外気温は-6℃。風速は10~15mとけっこうキツイ。雲海出現NAVIでの雲海出現確率は21%に落ちてしまったが、さてどうなるだろう。とはいえ、歩いているうちに徐々に日が昇ってくる雄大な景色は圧巻だ。気温は日が昇ってくると-2℃ほどになったが、風が強いため体感温度はそれよりも寒く感じる。

日の出前に美ヶ原高原の山本小屋ふる里館駐車場に到着。関係者はデリカD:5で登頂
イベント参加のユーザーはバスで到着
徐々に空が白みはじめる。東の空には少し雲海のような雲も
朝日に映えるデリカD:5。中央に見えるのは富士山
スノーシューを装着して準備万端
もちろん雲海博士も一行に加わっている
田中ケン氏の先導で出発進行
駐車場はすでに山頂なので、道はほぼ平坦
朝日が少し顔を出してきた
周囲は一面の銀世界
日の出の瞬間。この後からは急激に明るくなってくる
遠くには富士山がシルエットになっている
朝日を受けた山の稜線が美しい
朝日を受けて旗を持つと、なんだか極地登頂のような雰囲気に
日の出で記念撮影
朝日を背に受けどんどん進む
遠くには雲海のような雲も見えている
王ヶ頭ホテルとテレビ電波塔のある展望ポイントに到着
美ヶ原高原の銘板
北アルプスの稜線が遠くに見えている絶景
うっすらと雲海のような雲も見える
参加者も思い思いに景色を楽しむ
非日常の景色が楽しめて大満足との声
ビューポイントでの記念撮影

 残念ながら、ビューポイントからは一面の雲海での絶景とまではいかなかったが、天候は抜群で、わずかながら雲海も見ることができた。参加者もみな、風は冷たいが非日常的な美しい景色が楽しめたと大いに喜んでいた。

 山本小屋ふる里館に戻った後には、雲海博士から総評があり、山の斜面を吹き上がってくる部分的な雲海が山の南西側で見えた状況だったと解説。予想していたタイプとは異なる滑昇霧の一部で、山の斜面を湿った空気が駆け上ることによってできる雲だったとのこと。松本盆地を流れる川の水温が低くなっていて、雲海のできやすい気温と水温の7℃差にならなかった。そのため盆地に貯まるような雲海にはならなかったとのこと。完璧な雲海にはならなかったが、でき初めのような状態を見ることができたということだ。

 今回の参加者には、各自に日付入りの「週末探検家アンバサダー認定証」カードが手渡されたほか、イベントの最後に三菱自動車からデリカD:5 CHAMONIXの10th Anniversaryデザインのエコバッグと、歴代デリカのイラストが描かれたクリアファイルがプレゼントされた。

東方向に雲というか、雲海っぽい景色も確認できる
雲は刻々と景色を変えていく
下山時の景色もなかなかのもの
ビューポイントを後にする
山本小屋ふる里館に戻ったらカレーで腹を満たす
雲海博士から今日の気象状況の総評と解説
参加者に「週末探検家アンバサダー認定証」カードが手渡された
認定証カードを手に
認定証カードは日付入りでなかなか凝ったもの
山本小屋ふる里館では地元産ワインやジャムなども販売
拠点のoutside BASEに戻ると、ペンネと温かなスープの昼食が用意されていた
三菱自動車から、デリカD:5 CHAMONIXの10th Anniversaryデザインのエコバッグと、歴代デリカのイラストが描かれたクリアファイルがプレゼント
最後に参加者で記念撮影

 帰り際に参加者のデリカユーザーに感想を聞いてみると、雲海がキレイに見えるかというよりも、そこに至るまでの過程を含めてアウトドアの体験を存分に楽しめたようだ。冬の満天の星空を体験しに行きたくなったとの声も聞こえた。フィールドでの遊びには、どこにでも、どんな気象条件でも安心して走破できる、荷物がたくさん載せられる相棒が必須だ。デリカD:5はまさにピッタリの相棒だと思える。スノースポーツ好きのファミリーには、とくにお勧めしたい。アイスバーンでのあの安定した走破性は、ほかのクルマではなかなか体験できないものだ。

 最後に、現在三菱自動車では「デリカD:5 発売10周年記念 冬の本格アウトドアギアプレゼントキャンペーン」を展開している。日本に住んでいて普通自動車免許を持っていれば誰でも専用サイトのフォームから応募できるので、ぜひ応募してみてほしい。応募締切は2018年1月21日。デリカD:5 CHAMONIXの10th Anniversaryロゴが入ったスキーセットやスノーボードセット、テントなどのアウトドアグッズが当たる。

MSRのオールシーズンテント「STORMKING」(当選人数5名)
スキーセットとスノーボードセット。どちらも板とビンディングにて
スキーセットは「ATMIC VANTAGE 90 CTI 176cm」と「WARDEN 11」の組み合わせ(当選人数5名)
スノーボードセットは「SIMS SNOWBOARDS HUNT 1510mm」と「LINK BINDINGS GREED M」の組み合わせ(当選人数5名)
シュラフ「NANGA NANO CENTERZIPPER 500 CHAMONIX」(当選人数5名)
スノーシュー「MSR LIGHTNING ASCENT 25」(当選人数5名)
スノースクート「Jykk snowscoot STYLE-A」(当選人数5名)
アウトドアチェア「Helinox HOME DECO&BEACH CONFORT CHAIR BLACK/Ground Sheet」と、バックパック「Haglöfs SKRA 27」(当選人数各10名)
保温マグボトル「Klean Kanteen Insulated Bottle Wide Mouth 473ml(16oz)」と、キャンドルランタン「UCO CLASSIC ORIGINAL CANDLE LANTERN BRASS」(当選人数各25名)

提供:三菱自動車工業株式会社