トピック
MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「RMP編」
セダン、SUV、ミニバンなど幅広いジャンルに最適マッチングする「025FX」「820F」
- 提供:
- マルカサービス株式会社
2021年3月17日 00:00
日本の市販アルミホイールメーカーとして大きなシェアを持つのがマルカサービスである。とはいえ、ほんの数年前まで社名を前面に出した商品展開をしていなかったので「聞いたことがない」と思う方もいるだろう。
だけど「ファイナルスピード」「マナレイスポーツ」、それに「シュナイダー」といった銘柄ならご存知なのではないだろうか。実はこれらはすべてマルカサービスのホイールなのだ。
そのマルカサービスは、2015年よりアルミホイール作りにおける新しい取り組みを進めていた。それが低価格を守ったままデザインや品質をさらに高めていくもので、「Maruka Intelligent Design(以下MID)」というデザインや品質を重視するブランドの誕生だ。
もの作りのグローバル化が進むいま、日本で販売されているアルミホイールのおよそ9割の銘柄は海外工場での生産だ。そしてMID製品も海外の生産拠点で作られているわけだが、設計やデザインの分野では日本でも評価の高いアルミホイール製造を手がけている日本人スタッフを起用するとともに、品質管理を徹底。
さらにJWL、VIA規格への合致を見る製品試験は日本の工場にてJWL基準を上まわるMIDスペック規定に沿った形で行なうという体制を敷いているので、海外生産品につきまとう品質に関する疑問は完全に払拭された、安心・安全な製品になっているのだ。
こうした内容で生産されるMIDには、対象とする車両タイプごとに5つのブランドがあるが、今回はその中から2021年の新作を紹介していく。新作では造形に加えて「色」での見せ方にこだわっているのが特徴とのことなので、全3回にわたる今企画は「色使い」の話も盛り込んだ内容にしていこう。第1回目はRMPシリーズを紹介する。
MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「RMP RACING編」
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1309563.html
MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「NITRO POWER編」
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1309573.html
MIDブランドの代表格、エレガント路線の「RMP 025FX」
MID製品の中で大型セダンやミニバン、SUVなどに乗るドレスアップカスタム派に向けたブランドがRMP。そのRMPシリーズに2021年から加わったのが「RMP 025FX(以下025FX)」だ。
025FXがターゲットとしている車種には現在、世界中で高い人気を持つSUVも含まれる。このジャンルのクルマは総じてボディが大柄であり、装着するタイヤはサイドが分厚く外径も大きくなる傾向だ。
これはホイールデザイナーから見ると「タイヤの存在感が大きいのでホイールが大径でも存在感を出しにくい」とのこと。そのため、SUV向きを謳うにはその点を意識したデザインが必要だという。
025FXはスポークタイプのデザインを取り入れるホイールで、そういったSUVに向けて少しでもスポークを長く見せるためのギミックを取り入れてきた。それがホイール中心部からスポークが立ち上がるようなデザインと、タイヤに突き刺さるくらい外側までスポークを伸ばした造形にすること。
加えてスポークの天面を光沢のある切削仕上げにしたり、スポークのエッジ部分を滑らかなラインでカットしたりといった作り込みも追加した。こうした造形とすることで、大柄のボディやタイヤと合わせても小さく見えず、それでいてアフターのホイールらしくクルマをより引き立てるデザインとした。
025FXでも多用する切削加工はカッコよさとキレイさ、高級感を表すのに適した手法だが、いまは純正でも切削仕上げを取り入れる時代なので、単に切削仕上げを採り入れただけのデザインではアフターのホイールとしての存在感が薄い。そこでMIDのデザインチームは、025FXの切削加工をより効果的に見せるため「色」による見え方の変化を採用した。
それが2トーンに塗り分けられるカラークリアの起用である。025FXではスポーク天面部とリム部に設けた「アウターウェイトデザイン」が切削加工部分で、スポーク天面部には通常の透明なクリア塗装ではなく、MID独自に調色したブラックが入ったクリアを塗ることで、輝きのトーンを調整しつつブラックに塗られている側面やリムとの見え方のバランスを取っている。
加えて、「アウターウェイトデザイン」部には透明なクリア塗装を施し、切削加工面を輝かせている。切削面を生かしながら2トーンに仕上げる025FX独特のカラーリング仕上げだ。また、025FX用のクリア塗料は、色の具合が均一になるよう成分の配合を何種類も試して最もキレイに塗れる配合としている。MIDのホイールにおいて色は重要なファクターなだけに、塗料へのこだわりがとても深いのだ。
このような色での変化を加えた025FXは、光の当たり方や見る角度ごとに表情を変える仕上がりとなり、さもすれば派手すぎると感じることもありそうなデザインの存在感を品よく抑えることができている。
ちなみにオーナーが愛車の写真を撮る際、真横からの構図であることはほぼなく、大抵が斜めから見る角度でカメラを構えるだろうが、その角度で見たときに025FXはちょっとの立ち位置の変更で表情が変わるホイールとのこと。クルマに乗ることだけでなく撮影したり眺めたりすることも好きな人にとって、025FXはその楽しみを深めるホイールではないだろうか。
025FXは18インチ~20インチのサイズが揃っているが、実は太さやインセットに攻めた設定はない。つまりノーマル車高や保安基準に適合するローダウンや、ホイールは換えたいけど純正タイヤが使えるホイールを選びたいと考える人にちょうどいい設定で、純正オプションホイールのような感覚で選べるものになっている。
また、ホイールの安全基準に関しても抜かりはない。MIDのホイールはすべて日本での強度試験をしているだけでなく、その内容は業界が定める基準より厳しい条件を課すというもの。サイズ的な話だけでなく、安心・安全面においても純正同様の信頼感を寄せることができる製品になのだ。
デザインの王道であるメッシュをMID流にまとめた「RMP-820F」
ミニバンやセダンへの装着を意識した「RMP-820F(以下820F)」。ホイールデザインにおいてメッシュというと、それこそクラシックジャガーが履いていたワイヤーメッシュから続く王道といえるもので、市場にはそれこそ多くのメッシュホイールが登場している。それだけにデザイナーにとって新しいメッシュホイールを作るということは、他の形状のデザインを作るのとは違うプレッシャーがあるものだ。
そんな状況に対して820Fは編み目を見せないタイプの基本形状を選び、8個のボックス形状を並べることでメッシュのカタチを構成した。
しかし、鋳造ホイールでこうした形状を使用すると、ボックス形状が合わさる部分にできるY字部分の肉厚がどうしても厚くなる傾向となってしまう。そこで820FはY字の付け根を正面から見たときに表面が細く、奥へ行くと広がるテーパー形状としてスッキリ見せるように仕上げている。
また、各ボックスはリム側に「スポークエンドブリッジ」と呼ばれる造形が盛り込まれているが、ここでのポイントは鋳造ホイールとしては実現が難しいエッジの立った形状。型に素材を流して抜き取る製法では、エッジ部の素材密度や強度を他の部位と同じにするのが難しいので製造現場は難色を示したというが、この部分にムダな肉がつくとスタイリッシュなメッシュにならないことからデザイナー、設計、製造現場とたっぷり話し合い製法を確立。こうして思ったとおりの形状を実現したとのことだ。
MIDのホイールにおいて「色」は重要な要素だ。そこで820Fでは、リムの円に沿って入れた切削面にカラークリアを塗ることで、ピンクゴールドクリアとブロンズクリアというスマートフォンなどのガジェット類に使用されるような色を取り入れている。
このカラークリアはデザイナーが求める色合いを追求するため、何パターンもの試作を作り実際のホイールに塗ってきたというが、現代ならPCの画面上でカラーチェックなどいくらでも試せそうな気もする。
たしかに使用する塗料が完成されていて、それを塗った姿のイメージを見るだけならPCでのチェックで済ませることも可能だが、今回はデザインの理想形に合う塗料から作っているので、実際の塗装面に塗り太陽光の下や影になる部分で見ることで「本当の色目」を調べることが必須だった。
とくにピンクゴールドクリアなどは少しの色目の違いで雰囲気が大きく変わってしまうだけに、この作業は不可欠だったということだ。