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MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「NITRO POWER編」

オフロードテイスト満載! ボディやタイヤに負けない迫力・存在感のある足下を演出

「NITRO POWER M10 PERSHING」(ブラック/DC+マシニング/ブラッククリア)の装着イメージ

 日本の市販アルミホイールメーカーとして大きなシェアを持つのがマルカサービスである。とはいえ、ほんの数年前まで社名を前面に出した商品展開をしていなかったので「聞いたことがない」と思う方もいるだろう。

 だけど「ファイナルスピード」「マナレイスポーツ」、それに「シュナイダー」といった銘柄ならご存知なのではないだろうか。実はこれらはすべてマルカサービスのホイールなのだ。

 そのマルカサービスは、2015年よりアルミホイール作りにおける新しい取り組みを進めていた。それが低価格を守ったままデザインや品質をさらに高めていくというもので、「Maruka Intelligent Design(以下MID)」というデザインや品質を重視するブランドの誕生だ。

 もの作りのグローバル化が進むいま、日本で販売されているアルミホイールのおよそ9割の銘柄は海外工場での生産だ。そしてMID製品も海外の生産拠点で作られているわけだが、設計やデザインの分野では日本でも評価の高いアルミホイール製造を手がけている日本人スタッフを起用するとともに、品質管理を徹底。

 さらにJWL、VIA規格への合致を見る製品試験は日本の工場にてJWL基準を上まわるMIDスペック規定に沿った形で行なうという体制を敷いているので、海外生産品につきまとう品質に関する疑問は完全に払拭された安心・安全な製品になっているのだ。

生産は海外拠点だが設計やデザイン、品質に関わる部分は日本で手がけている
製品の安全性を確実なものにすることはMIDの最重要事項なので、安全性を測るための試験は日本で行なっている

 こうした内容で生産されるMIDには、対象とする車両タイプごとに5つのブランドがあるが、今回はその中から2021年の新作を紹介していく。新作では造形に加えて「色」での見せ方にこだわっているのが特徴とのことなので、全3回にわたる今企画は「色使い」の話も盛り込んだ内容にしていこう。第3回目はNITRO POWERシリーズを紹介する。


MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「RMP編」

https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1309524.html

MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「RMP RACING編」

https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1309563.html


オフロードテイストのNITRO POWERシリーズ

「NITRO POWER M28 BULLET」の装着イメージ

 オフロードテイストのホイールでは力強さを表現するデザインが主流で、今回紹介する「NITRO POWER M28 BULLET(以下M28)」もその傾向のデザインを取り入れている。

 特徴的なスポークと繋がるリム部の形状、リムにまるで別パーツを貼り合わせたかのような大きな段差を付け、それとスポークのラインを繋げるようにしている部分が特徴的。センターホールが大きいのと、リム側面の厚みがあることから長さが短くなっているスポークを視覚的に長く見せるだけでなく、そこにできた四角のブロックがホイールの円をグッと支えるようなイメージとしている。

NITRO POWER M28 BULLET。6穴用以外にも4、5穴モデルがある。サイズは4穴が15×5.0Jと16×6.0J。5穴が16×7.0Jと18×7.0J。6穴が16×6.5J~20×8.5J。価格は2万6000円~6万1000円(税別/本)。写真のカラーはブラック/ミラーカット
NITRO POWER M28 BULLETのカラーバリエーション。セミグロスブラック/マシニング
力強さを表現するデザイン。ブラック/ミラーカットのカラーはこのデザインがより分かりやすい
造形をハッキリ見せるため、リムのブロック状の造形は複雑な面を組み合わせている
メッシュ風に見せる狙いでスポークのセンター側付け根にクロス部に見える窪みを設けている

 こうしたデザインをホイール単体で見ると、たしかに「ゴツイ」と感じるだろう。しかし、M28を履く場合はおそらくブロックパターンが大きくタイヤサイドの装飾や文字もハッキリした感じのタイヤを合わせると思うが、この手のタイヤに対してはM28くらい存在感がある方がマッチングがいい。とくにヘッドライトのデザインが派手めだったり、シルバーの加飾が多いSUVやオフロード系のモデルではM28のブラック/ミラーカットくらいの派手さがなじむのではないだろうか。

オールテレーンタイヤやマッドテレーンタイヤは、タイヤ自体がゴツイのでホイールも主張の強いデザインが合う

 反対に、オフロード車でも街乗りのイメージでいきたい場合やオールシーズンタイヤを履くようなときはセミグロスブラック/マシニングがマッチングがいいのではないだろうか。タイヤが大きいことでボリュームに合わせた存在感を出しつつ、目立ちすぎないマッチングが作れるだろう。

 つまり、M28は履くタイヤに合わせたカラーバリエーションが選べるようになっているということなのだ。色を重視するというテーマに対し、こういう解釈で製品に落とし込んでいる点におシャレさも感じる。

アメリカンスタイルを追求した「NITRO POWER M10 PERSHING」

「NITRO POWER M10 PERSHING」(ブラック/DC+マシニング/ブラッククリア)の装着イメージ

 最後に紹介するのは、「NITRO POWER M10 PERSHING(以下M10)」というアメリカンスタイルを追求した10本スポークタイプ。カラー展開は2パターンで、渋くまとめたい人向けのセミグロスブラック/マシニングがまず1つ。そして、街乗りがメインでキレイさがほしい人向けのブラック/DC+マシニング/ブラッククリアの2色が用意されている。

NITRO POWER M10 PERSHING。サイズは6穴用が15×6.0J~17×8.0J。5穴用が16×7.0J~17×7.0J。ジムニー用として16×5.5Jサイズが用意される。価格は3万円~4万7000円(税別/本)。写真はセミグロスブラック/マシニング
ブラック/DC+マシニング/ブラッククリアのカラーも用意される

 M10に設定されている2パターンのブラックは、どちらも陰影をハッキリさせる効果がある。そこでM10ではスポークの天面と断面に折れ線を入れることで立体感を出すと同時に、光が当たったときに折れを境に陰影がついて表情が変わるようなスポーク部の形状にしている。

 また、リム部には機械加工でボルトホール的なフランジドリルド加工を施している。これに加えて、リム内側のエッジを等間隔でカットするような形状とすることで、オフロード系ホイール的なタフなイメージとした。

 もう1つ、M10の6穴モデルではセンターキャップまわりに6本のマシニングによる削りのラインを入れているが、これがホイールセンターにパートタイム式4WD車にあった、駆動切り替え機構が付いたハブのガードカバーが付いているように見せる効果を出している。なお、この加工はM28にも採用されている。

正面からだと平らにも見えるスポークだが、実際はこのように“折れのアクション”を取り入れている。面の角度が変わることで光の当たり方次第で陰影が出る。スポークの幅が太いので違いがハッキリ出る傾向だ
フランジドリルド加工部分。ここの穴開けも2種類の太さの刃物を使い分けるという凝った仕上げ。また、スポークが10本なのに対して穴の数を15個とすることで、スポークトリムとの見え方に動きが出るようにしている
リム内側のエッジは等間隔でカットするような形状とした
ハブキャップがはまる飛び出た部分はホイールと一体だが、6穴モデルではここを大型のセンターキャップに見せるようにデザイン。なおかつ、マシニングによる縦のラインを入れることで、オフロード4WD用ホイールらしいアクセントを付けている
こちらは5穴モデルのセンター部
ハブキャップに入っているロゴは一体成型ではない。立体感の強いデザインのホイールに合わせて、立体感を出すための文字の部分は別パーツとして、それをキャップのベースにはめ込んでいる。さらにベース部分もフラットでなく細かい凹凸を付けるという非常に凝った作りになっている
M10もM28もセンターキャップはホイールカラーと同じ塗色にしている。細かい部分までこだわっているのだ
このホイールは2016年にデビューした「NITRO POWER CROSS CLAW」というモデルだが、注目してほしいのはリム部などに貼られたグラフィティステッカー。2021年に「CROSS CLAW GRAFFITI EDITION」として販売予定になっている

 以上がMIDが発売した2021年の新作ホイールだ。どのモデルもデザインや製法に凝っているだけでなく、製品の安全性に関しても業界基準であるJAWAの規定より厳しいところに独自の合格ラインを設け、JAWA規定を上まわっていても自社の基準に届かなければ製品化しないという姿勢を取っている。

 それでいて全てのモデル、サイズは同等のクオリティを持つ他社製ホイールよりリーズナブルな価格帯とするなど、どこを取ってもユーザーには「メリットしかない」という内容だけに、愛車のホイール交換を検討している場合はMIDのホイールを購入候補に入れておきたい。