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MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「RMP RACING編」
スポーティホイールがコンセプトの「R60」「GR12」
- 提供:
- マルカサービス株式会社
2021年3月18日 00:00
日本の市販アルミホイールメーカーとして大きなシェアを持つのがマルカサービスである。とはいえ、ほんの数年前まで社名を前面に出した商品展開をしていなかったので「聞いたことがない」と思う方もいるだろう。
だけど「ファイナルスピード」「マナレイスポーツ」、それに「シュナイダー」といった銘柄ならご存知なのではないだろうか。実はこれらはすべてマルカサービスのホイールなのだ。
そのマルカサービスは、2015年よりアルミホイール作りにおける新しい取り組みを進めていた。それが低価格を守ったままデザインや品質をさらに高めていくというもので、「Maruka Intelligent Design(以下MID)」というデザインや品質を重視するブランドの誕生だ。
もの作りのグローバル化が進むいま、日本で販売されているアルミホイールのおよそ9割の銘柄は海外工場での生産だ。そしてMID製品も海外の生産拠点で作られているわけだが、設計やデザインの分野では日本でも評価の高いアルミホイール製造を手がけている日本人スタッフを起用するとともに、品質管理を徹底。
さらにJWL、VIA規格への合致を見る製品試験は日本の工場にてJWL基準を上まわるMIDスペック規定に沿った形で行なうという体制を敷いているので、海外生産品につきまとう品質に関する疑問は完全に払拭された安心・安全な製品になっているのだ。
こうした内容で生産されるMIDには、対象とする車両タイプごとに5つのブランドがあるが、今回はその中から2021年の新作を紹介していく。新作では造形に加えて「色」での見せ方にこだわっているのが特徴とのことなので、全3回にわたる今企画は「色使い」の話も盛り込んだ内容にしていこう。第2回目はRMP RACINGを紹介する。
MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「RMP編」
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1309524.html
MID 2021年新作勢揃い! 安心と安全、造形の妙と美が揃うマルカサービスのアルミホイール「NITRO POWER編」
https://car.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1309573.html
スポーティホイールという位置付けのRMP RACING
軽自動車から普通車のスポーティカーまでマッチするサイズ展開となっている「RMP RACING R60(以下R60)」。
MIDではこのR60をスポーツホイールではなく「スポーティホイール」と呼んでいるが、これは製法が鋳造であるからということではない。今どきのスポーツホイールはチューナーサイズと呼ばれる「車高などがセットアップされたクルマ」に対してピッタリ合うような仕立てになっているものを指すことが多いが、R60は純正車高や純正サイズのタイヤにも対応することを考えているので、スポーツではなく「スポーティ」と表現しているのだ。
とはいえ、17インチ以上のサイズではリムの成型にハイスペックホイール同様のフローフォーミング製法を用いて高強度化、軽量化を行なうなど、製品の一般的な区分けとしてはスポーツホイールといっても何ら問題はない。
R60はスポーティを謳うだけに、コンケーブ形状であったりビッグキャリパーに対応するサイズ設定も用意されていて、デザインは剛性のバランスがいいと言われる6本スポークだ。
このスポークにはセンター部分に削り込んだように見える窪みを作っていることに加えて、各スポークの付け根に「シェイプアップホール」と呼ぶ大きめの肉抜き穴が設けてあるのが特徴的な部分。
ただ、鋳造ホイールでスポークの付け根付近に大きな穴を開けるのは強度の面であり得ないことだったが、MIDでは最新の強度解析技術を使用することでこの造形を安全性をキープしたまま実現している。そして、この造形はホイールをスポーティに見せるだけでなく、R60が高次元な「もの作りの力」を用いることで製造されていることを表現しているものなのだ。
MIDの2021年仕様のホイールは色の使い方がテーマである。そこでR60では、リム外周の強度的に必要のない部分を削り落とした個所を利用して色によるアクセントを付けている。
ここは下に載せている画像を見てもらえば分かるが、ベースのクリスタルブラックに対して外側から赤、黒、切削面の銀という3本のラインを追加。カッコはいいが地味になりがちな黒塗装のホイールに、出しゃばり過ぎない“派手さ”を追加している。
ちなみにこの赤色のラインだが、この色とラインの幅に決定するまで多くの色を検討したという。しかも色目を見るのはPCの画面ではなく、実際のホイールに見たい色を塗り、それを太陽光の下に置いてどう見えるかをチェック。さらにタイヤをはめた状態でも見え方がどうなるかを試していったという。そこまでこだわって入れられたアクセントラインだけに、R60はとてもカッコいいカラーリングを実現している。
R60のカラーバリエーションには「ブロンズ」も用意されているが、今回の取材では製品版が間に合わなかったので最終試作品での説明となる。
さて、このブロンズという色はスポーツ系ホイールにとって定番カラーでもあるが、R60用に調色したブロンズは他のブロンズカラーより黒みが強い。これは、日の当たり具合による色の陰影をハッキリ出すことが狙いのカラーチョイスだ。アクセントライン入りのクリスタルブラック仕様と違い、こちらは単色なので「色の使い方」に沿う部分はないかもと思っていたが、そこは抜かりないものになっていた。
「タフさ」を表現するデザインの「GR12」
RMP RACINGには「GR12」というモデルもあり、こちらはラリークロス用のホイールのような「タフさ」を表現するデザインを採用しているのが特徴だ。
そのポイントになるのがスポーク形状。ここはしっかりとした太さにすることに加え、スポークとリムの結合部は台形の土台のような形状にすることで強度を高めている。
ただ、開発初期で行なった強度解析では、肉厚がありスポークとの結合もガッチリしたデザインだと、この部分だけ飛び抜けて強度が高まってしまったという。これでは実際の走行時に受ける衝撃はホイールのほかの部分へ集中してしまうことになるので、リム部分の形状変更を行ない、荷重や衝撃がホイール全体にバランスよく伝わるようにしているとのこと。
色による見え方にこだわるという点に関しては、タフさを出すためにあえて厚みを設けたリム側面を利用したディンプル部に赤い差し色を入れることで対応。
これは写真を見て分かるとおり、厚みのあるリム部には24個のディンプルを設けている。そのうち対角となる5つのディンプル群に赤い差し色が入るが、ホイールの天地があった状態(MIDではバルブが5時の位置)に対しては、差し色が入るディンプル群をセンターからずれた位置にすることで動きのあるイメージを出しているのだ。