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パイオニアの大画面ディスプレイオーディオ+スマホアプリ「コッチ」なら旅がもっと楽しく快適になる!

9インチの大画面を採用する「DMH-SF700」を使って紅葉で色づく日光へ

フローティング構造により9インチの大画面を実現する「DMH-SF700」

 スマートフォンの普及拡大によりカーナビ・カーAV市場は様変わりした。いまやスマホの画面や機能をそのまま映し出してくれるディスプレイオーディオが浸透してきている。スマホと接続するだけで安価に音楽やナビを味わえるのであれば、それで十分というユーザーが多いのだろう。

 今回、日光までのドライブで試すことになったディスプレイオーディオ「DMH-SF700」はパイオニア カロッツェリアのフラッグシップモデルだ。スマホとの接続は大前提であり、「Apple CarPlay」や「androidauto」に対応していることは一般的なディスプレイオーディオと変わりはない。けれども、現物を見るとまずはそのサイズ感からして驚きを感じる。

 1DINサイズのため一般的な2DIN窓口車にもセット可能な製品であるにも関わらず、画面をフローティング構造とすることで9インチの画面を搭載しているのだ。これは一般的なディスプレイオーディオの約1.7倍。しかもHD画質(1280×720ピクセル)で画面はかなり鮮明に示されている。スマホを元にしているにも関わらず、ここまでクリアに見えるようになるとは驚くほどだ。これならバックカメラを付けたとしても細部まで見やすく安全にも繋がりそう。デザインの出来栄えとともにテンションが上がる。

今回試したのは、フローティング構造によって1DINのスペースに高精細なHD画質の9インチ大画面を装着可能にしたディスプレイオーディオ「DMH-SF700」。ハードキーに静電容量方式を採用するなど洗練されたフルフラットデザインを実現し、iPhoneやスマホを接続することで音楽再生やナビ、ハンズフリー通話など、「Apple CarPlay」「Android Auto」の各サービスをタッチパネルや音声で操作できる。価格はオープンプライスだが、店頭での販売価格は10万円前後
DMH-SF700では「Amazon Alexa」を搭載しており、「アレクサ」と話しかけることで天気やニュース、さまざまなメディアの音楽やラジオを聞ける。また、Alexaスキルを使用することで車内にいながらにして家のエアコンなどのスマート家電もコントロール可能。さらにDMH-SF700専用の「カロッツェリア スキル」も用意され、再生ソースの切り替えやイコライザー切替といったオーディオ操作も音声で行なうことができる。Zoomにも対応して車内で会議するといった用途にも使えるのがイマドキ
オーディオ面については、「ハイレゾ音源再生(96kHz/24bit)」やハイレゾ音源をBluetoothで楽しめる「LDAC」に対応。圧縮音源やネットワーク動画、映像ソースなどをハイレゾ音源相当にアップグレードする「マスターサウンドリバイブ」機能を搭載するほか、高音質パーツの採用や徹底したノイズ処理を施すことで、よりクリアで解像度の高い音を実現する。加えて「タイムアライメント」機能や「13バンドイコライザー」機能といった多彩なオーディオ調整能力を備えるのも特徴

 驚くのはそんなハード面だけじゃない。実はソフトも充実。パイオニアではなんと「COCCHi(コッチ)」というスマホ向けカーナビアプリを準備していた。これはスマホ単体でも使用が可能。けれども、今回のディスプレイオーディオにそれを接続して映し出した時、かなりの威力を発揮することになりそうだ。

 COCCHiでは月額350円の「基本プラン」と機能を制限した「無償プラン」の2種類プランを用意する。基本プランについては初月無料で使用でき、有料版ではルート確認が複数用意(無料版は推奨ルートのみ)されるとともに、渋滞情報がスマートループ渋滞情報(VICS+プローブ情報。無料版はプローブ情報のみ)に対応し、広告が非表示となるのが大きな違いだ。

2023年9月にパイオニアがサービスを開始したスマートフォン専用(Android版/iOS版)カーナビアプリ「COCCHi(コッチ)」。「到着が早い」「コストが安い」「道幅が広い」の3種類からルート検索方法を指定でき、独自に保有するプローブデータとリアルタイム情報を活用し、高精度な到着時間予測や出発時間の算出、走行中に発生した渋滞を考慮したルートの再提案を行なう本格的なもの。CarPlay/Android Autoに対応するので、今回はDMH-SF700にスマホアプリの画面を表示し、直接操作をできるようにした
目的地検索は「フリーワード」「自宅」「履歴」「お気に入り」「ジャンル」「住所」から行なえる。ジャンルでは「駐車場」「ガソリンスタンド」「コンビニ」「ファミリーレストラン」「ファストフード」「喫茶店・カフェ」「スーパーマーケット」「ショッピングモール」「駅」「宿泊施設」を用意。また、メニュー内に大きなボタンで用意されるお助けボタンから駐車場、ガソリンスタンド、トイレ施設の検索が素早くできるほか、渋滞情報の確認や並走道路への切り替えといったこともできる


鮮明な画面と音響にもこだわる作り込み

ディスプレイオーディオ「DMH-SF700」とCOCCHiを連携させ、紅葉で色づく日光へ向かった

 目的地を「日光東照宮」として走り出してみると、まず感じることはやはり画面が鮮明に感じ、さらに色分けがしっかりと行なわれていることで状況が把握しやすいことだった。高速道路、県道などが太さも色も変えられている。また、スタンドやコンビニなどのアイコンも理解しやすく、文字も読みやすいところが好感触だ。

 地図データは「mapbox」をベースとするが、パイオニアのデザイン部が画面デザインを手がけたという。運転する時に見やすく表記しようという心意気が感じられる仕上がりだ。そこにはカロッツェリアが長年手がけてきたノウハウが凝縮されているようにも思えてくる。

 また、案内看板の表記や交差点拡大が行なわれ、レーン情報が示されることも使いやすい。高速道路に乗れば、ハイウェイモードが立ち上がり、続くインターチェンジやパーキングが何km先にあるのかを常に示してくれるから安心だ。これなら道路標識を見落としたとしても、画面で降りるインターチェンジまでの距離や時間が把握でき、「そろそろ左車線に移っておこうかな」と、本線から出る準備も可能だから、安全運転にも繋がりそうだ。

CarPlayで目的地を「日光東照宮」に。もちろん直接入力も可能
DMH-SF700に映し出したCOCCHiのマップ表示。地図データは「mapbox」をベースとしつつ、パイオニアのデザイン部が画面デザインを行なったもので、DMH-SF700との組み合わせにより快適なルート案内を行なってくれる。ちなみにわるそうなネズミのアイコンはオービスの設置位置を示すもので、オービスに近づくと地図と音声ガイダンスで案内してくれる
なお、COCCHiは2023年11月に「Apple CarPlay」「Android Auto」に連携した機能を拡充するアップデートを行なっており、案内地のイラスト・方向看板の表示や「ハイウェイモード」への対応など、「COCCHi」を利用するユーザーから要望が高い機能を追加。また、COCCHiアプリに関する機能アップデートでは、「近くの〇〇」「ルート沿いの〇〇」といった音声検索ワードの追加や、Google Mapsの「地点共有」機能に対応している。写真は左上が「レーン情報」表示(Android Auto画面)、右上が「方向看板」表示(Android Auto画面)、左下が「ハイウェイモード」(Android Auto画面)、右下が「ルートアドバイザー」(Apple CarPlay画面)

 一方で音声案内も理解しやすく、細かく手前から告知してくれるところが使いやすいと感じた。そして万が一ルートを間違えた時にはどうなるかも試してみたが、リルートも素早い。なかなか使いやすいアプリだと感じた。おかげで無事に迷わず目的地に到着。近くの霧降の滝にも行って紅葉と滝の絶景を楽しむことができた。

快適な案内ときれいな画面表示のおかげで迷わず目的地に到着。秋を存分に満喫できた

 ここまで携帯電話を使いっぱなしだと通信料なども気になるだろう。だが、そこに対してもパイオニアは車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」(別売)を準備。これはNTTドコモのLTEデータ通信を、なんと制限なしで最大5台まで使えるという。だから地図アプリを立ち上げっぱなしにしておくことは朝飯前だ。

 さらに「CarAVAssist」という専用アプリを介してブックマークしたYouTubeなどのURLを事前の転送しておけば、休憩時間に車内で動画配信を大画面で楽しむことも可能だし、Webサイトを読むことだってできてしまう。まるでタブレットをそのまま置いたかのような使い勝手がある。

 ただし、そこで終わらないのがやはりカロッツェリア。ハイレゾ音源ネイティブ再生を実現することで、圧倒的な臨場感ある音質を提供してくれる。まるでダッシュボード上がライブ会場かと思えるほどの広がりのある音を感じられるのだ。

快適性をアップしてくれたアイテムで忘れてならないのがディスプレイオーディオ「DMH-SF700」の専用アプリ「CarAVAssist」。CarAVAssistを使ってお気に入りのWebサイトをブックマークし転送することで、YouTubeなどの無料動画配信サービスを大画面ディスプレイで楽しむことができる
さらにカロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」(写真上。2万7500円)やトゥイーター(写真下)を使えば、より快適な車内環境を作り出すことができる。なおDCT-WR100DはNTTドコモが車内向けに提供するインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」を利用できる車載専用Wi-Fiルーター。docomo in Car Connectはドコモのdアカウントからの手続きで、LTEのデータ通信を定額(1日550円、30日1650円、365日1万3200円)で制限なく利用できるサービス

「DMH-SF700」の仕上がりは、スマホにモビルスーツを着せるようなものだ。スマホを元にしているが、車内の見た目や使い勝手はそうとは思えないゴージャスさも感じられる。もうディスプレイオーディオをひと括りにする時代も終わりなのかもしれない。一段上の仕上がりは要チェックだ。

Photo:安田 剛