トピック
「EPSON HSV-010 GT」のデモランも行なわれた「Enjoy Honda 2017 アクセスサッポロ」開催
中嶋大祐選手と松浦孝亮選手運転の「NSX同乗体験」
2017年7月31日 11:57
- 2017年7月15日~16日 開催
アクセスサッポロ(北海道札幌市)で7月15日~16日、ホンダファン向けイベント「Enjoy Honda 2017(エンジョイホンダ 2017)アクセスサッポロ」が開催された。
エンジョイホンダは2001年から始まったイベントで、ホンダの2輪および4輪、汎用製品を「見て、遊んで、体感する」ことを目的としたユーザー向けコンテンツ。当初は「ツインリンクもてぎ」と「鈴鹿サーキット」が中心となっていたものの、徐々に開催地が増えており、ここ数年は日本全国9会場前後での開催が定着してきている。
2017年は4月の「HSR九州」(熊本県菊池郡)を皮切りに全9会場で実施されており、このアクセスサッポロ終了後は、「ツインリンクもてぎ」(8月19日~20日)と「スポーツランドSUGO」(9月23日~24日)の2回を残すのみとなる。
なお、それぞれのイベント当日に、ツインリンクもてぎでは「ツインリンクもてぎ2&4レース」、スポーツランドSUGOでは「2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第6戦」が行なわれており、エンジョイホンダ会場の入場にもレース観戦券が必要となる。
ファミリー層を中心に人気を集めた屋内展示
アクセスサッポロでは屋内の大展示場をメイン会場に、さらに屋外にも第1会場と第2会場、および特設コースが設定され、多くのコンテンツが用意されていた。開催初日の7月15日は北海道とは思えない34℃を超える猛暑、翌16日は雷鳴が轟く大荒れとなるなど不安定な天気だったが、屋内の大展示場は暑さ対策として仮設の空調を導入していることもあってファミリーを中心に賑わいを見せていた。
なかでも高い人気を博していたのがホンダアクセスの「キッズデザイン研究所」をはじめ、「ホンダキッズメカニック体験」「一緒に学ぼう!水素のこと! Hondaの考える水素社会をのぞいてみよう。」「わくわくモノづくり体験」といった体験型のコンテンツ。
キッズデザイン研究所では、エンジョイホンダの会場でしか手に入れることができないスケッチブックで塗り絵が楽しめるほか、クレイモデルのバンパーを実際に削って成形することができたり、自分で削ったバンパーを3Dスキャナでデータとして取り込む過程を見ることができるなど、普段はなかなかできない体験が可能だった。
一緒に学ぼう!水素のこと!では、水素を作ってミニカーを走らせる水素教室のほか、ホンダのFCV(燃料電池車)「クラリティ フューエル セル」や「スマート水素ステーション」も展示するクイズコーナーが用意されていた。
ホンダキッズメカニック体験ではタイヤの空気圧やワイパーチェックといった身近な点検作業の体験や、ツナギに着替えて記念撮影できるコーナーを用意。わくわくモノづくり体験では、ダンボールでホンダの製品を組み立てる「ファンファンクラフト」のコーナーに人気が集まっていた。
一方、ファミリーから大人まで幅広い層に人気となっていたのが、「McLaren-Honda MP4-30 コックピット体験」や「レーシングシミュレーター」のコーナー。コックピット体験では乗り込むだけでなく、ステアリングを取り付けるところまでの貴重な体験や記念撮影ができた。その横にはMotoGPマシンの「RC213V」が約60度に傾けた状態でセットされており、こちらも記念撮影で人気のポイントとなっていた。
レーシングシミュレーターでは、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」参戦マシンの「SF14」で鈴鹿サーキットをリアルに体験。NAKAJIMA RACINGからスーパーフォーミュラに参戦している中嶋大祐選手、SUPER GTに参戦している松浦孝亮選手を招いた対決コーナーも用意。中嶋悟監督による解説も行なわれるなど盛り上がりを見せた。
発表間近の「シビック TYPE R」「シビック セダン」「シビック ハッチバック」を展示
車両展示は、4輪では発表を目前に控えた「シビック TYPE R」「シビック セダン」「シビック ハッチバック」に加え、新型が発表されたばかりの「フィット」や「NSX」などのほか、モデューロ、無限といったブランドのカスタマイズカー、さらに福祉車両まで幅の広い内容となった。2輪では「CB1100」を中心に、「CRF1000L アフリカツイン Dual Clutch Transmission」「GROM」などの車両が、またがることもできる状態で展示されていた。
デモランやショーが人気の屋外第1会場
屋外第1会場の人気スポットとなっていたのは、2013年シリーズまでSUPER GTのGT500クラスに参戦していた「EPSON HSV-010 GT」のスペース。駐車場に設けられた特設コースで行なわれた「エンジン始動&デモラン」には多くのギャラリーが集まったほか、エアジャッキを使ってタイヤ交換からドライバー交代まで実施する「タイヤ交換チャレンジ」「コックピット体験」なども用意され、常に人だかりができていた。
さらに特設コースでは、中嶋大祐選手、松浦孝亮選手が運転するNSXに同乗する「NSX同乗体験」を実施。こちらは抽選となっており、当選者は1日にわずか十数人と狭き門となっていたが、プロレーサーの運転するNSXの走りを見学できるとあって、こちらも多くの観客を集めていた。
第1会場のもう1つの華となっていたのは、中央に設けられたトライアル会場。小林直樹選手、本多元治選手による「トライアルバイクショー」や、自転車パフォーマンスユニット「K&D」による「自転車トライアルパフォーマンスショー」は、間近で派手なトライアルを見ることができるとあって、開催時間には多くの観客を集めた。