はい、来ましたよ~、冬! 冬と言えば路面凍結に積雪。雪に氷と来ればスタッドレスタイヤ。スタッドレスと言えばダンロップの「WINTER MAXX」シリーズでキマリです。

ダンロップのスタッドレスタイヤはバリエーションが非常に豊富。セダン・ワゴン・ミニバン・コンパクトカー・軽自動車・SUVにマッチする「WINTER MAXX」シリーズがラインアップされています。さらには商用車用や小型バス・トラック用等々、様々なタイプも存在。

一般ユーザーにとって身近なのは、まずはド定番&安心感マックスの乗用車用「WINTER MAXX 02」。最新世代の「WINTER MAXX」で、従来品から比べて氷上ブレーキ性能が12%アップしており、氷上コーナリング性能も3%アップしています。ライフ性能は従来品同等以上。長持ちするタイヤでもあるんです。幅広い乗用車に対応し、セダン・ワゴン・ミニバン・コンパクトカー・軽自動車用の各サイズを用意。

それから「WINTER MAXX SJ8」。これは高車重・高重心のSUV用として作られた「WINTER MAXX」で、剛性感がより高いシッカリした作りになっています。背が高めで重めのSUV独特の「ふらつき」が出づらく、より快適な冬のドライブが可能。

近年人気のSUVには上記の「WINTER MAXX SJ8」がオススメなんですが、でも最近のSUVには乗用車の延長線上にあるような「クロスオーバーSUV」というのがあります。SUVほど悪路走行を意識しておらず、そのぶん舗装路での走行性に優れた「より街乗りを意識した小さめ低めのSUV」というイメージのカテゴリー。

いわゆる「CUV」ですが、具体的な車種としてはトヨタ「RAV4」や「C-HR」、マツダ「CX-5」、スバル「XV」といったあたりです。快適に街乗りできて取り回しもよく、オフロード走行もけっこうこなせちゃう。最近では特に人気を集めているカテゴリーですよね。

でも、そんなCUVには、どんなスタッドレスタイヤがマッチするの? 乗用車用向けの「WINTER MAXX 02」なのか、それともSUV向けの「WINTER MAXX SJ8」なのか、どっち!?

WINTER MAXX 02

WINTER MAXX SJ8

実はそんなユーザーの声に応えて「WINTER MAXX 02」にCUV向けとして開発したサイズが追加で発売されています。現在全28サイズがラインアップされており、上記トヨタ RAV4やC-HR、マツダ CX-5、スバル XVなどのCUVをターゲットに開発されたもの。

SUV向けの「WINTER MAXX SJ8」とサイズラインアップ的にかぶる部分もあるんですが、タイヤとしては「WINTER MAXX 02」のほうが後発で発売されたもの。そのため「WINTER MAXX SJ8」よりコンパウンドが進化していて、大幅な性能向上を達成しています。

具体的には、「WINTER MAXX SJ8」と比べると氷上ブレーキ性能が10%アップ。それからトレッド幅拡大によりウェットブレーキ性能が11%アップし、さらに内部構造剛性を高めたことにより操縦安定性が12%アップしています。「WINTER MAXX SJ8」の時にはなかった「液状ファルネセンゴム」を採用しているため、タイヤから油分が抜けにくく氷上性能が長持ちするのも特徴的。もちろん「WINTER MAXX」シリーズは耐摩耗性能が高いのが特徴なので、車重重めのCUVでもライフが長いのも大きなメリットの1つです。

氷上ブレーキ性能はSJ8比で10%アップ

ウェットブレーキ性能はSJ8比で11%アップ

ドライ路面での操縦安定性能はSJ8比で12%アップ

ていうか、これまでのSUV向け「WINTER MAXX SJ8」シリーズより、各種性能が10%以上アップしているって凄くないですか? 氷上ブレーキ性能10%アップ、ウェットブレーキ性能11%アップ、操縦安定性12%アップ。どんな感じなの、この新型スタッドレスタイヤ?

ということで、実際に各種性能を試すべく北海道で試走! スバル XVに「WINTER MAXX 02」CUV向けサイズの225/60R17を履かせ、いろいろな路面をガシガシ走ってみました。以降、その体験レポートなどしてみたいと思います♪

早朝のアイスバーンでも、安定・安心の「WINTER MAXX 02」

まずは朝の北海道・旭川市での試走です。旭川は札幌に次ぐ大都市で、人口も多いしクルマも多い。朝とは言えけっこうな交通量で、昨晩から降り積もった雪で真っ白な路面が多々あります。その一方で、朝からクルマによりシッカリと雪が踏み固められ磨かれている状態の路面も。裏道はちょっと深めの雪道で、大通りはけっこう凍っている道という感じです。

ツイデに、通勤を急ぐ方々のスピードを出しているクルマが少なくありません。北海道のドライバーは、この程度の雪ならビュンビュンとスピーディーなんですね……。この道をスバル XVで。ていうか今年の雪道走行が初の筆者ですけど……、ちょい怖いかも~。

朝の旭川市内。交通量は多いしペースは速いしでやや緊張

しかし「WINTER MAXX 02」を履いたスバル XVで走り出すと、そこは最新の「WINTER MAXX」だけあって、走り出しも停止も予想以上の安定感。安心して加速でき、赤信号などではギュッと止まれる。

交差点などの曲がり角でも安定感バッチリ。曲がる手前でギュッと制動力が発揮され、そのまま安定的にスル~リと曲がり、その後の加速時にもタイヤが空転することがない。雪上や氷上でも意のままにクルマをコントロールできるので、今年初めての雪上走行でしたが焦らず走ることができました。

大きな通りに出る交差点。交通量の多い交差点は滑りやすいんだけど大丈夫

駅前に続く大通りの信号。磨かれているのでスゴく滑りやすいですが、WINTER MAXX 02で無理せず丁寧に減速すれば、しっかりと制動力が働いて安心して止まれます

冬の街中の道で怖いのは、やっぱりアイスバーンです。旭川の街中を走行中、「WINTER MAXX 02」のそんな氷上性能を実感するシーンが何度かありました。ある意味「ヒヤリ」としたシーンであり、またある意味で「安心♪」と思ったシーンでもあります。

交通量の多い大通りだと、路面が部分的に黒く見えて、一見すれば雪がなくなってアスファルトが見えてるのかな? って思う場所があるんですけど実はそれがアイスバーン。横断歩道を渡っていてもすごいツルツルなのがよく分かります。で、そんなシチュエーションでの赤信号での停車時。前方の信号が赤になったので、周囲のクルマと同様に速度を落として停車。さっき歩いて確認したツルツルのアイスバーンでも、筆者のクルマは「WINTER MAXX 02」を装着しているので、危なげなくギュッと止まりました。交差点とかの停止線でしっかり止まれるってめちゃ安心ですよね。

冬の旭川の大通り、毎日たくさんクルマが走り、道の表面の雪は踏まれて溶けてまた踏まれて溶けて、夜間にはシッカリ凍って氷結路になっています。早朝にはうっすら積もった雪で滑りにくそうには見えるものの、実はガチでヤバいアイスバーンが隠れている。見ただけではアイスバーンに気づきにくいので、注意が必要です。

そんな状況でも「WINTER MAXX 02」を履いた筆者のクルマは滑ることもなく。さすがの氷上ブレーキ性能です。さておき、気づきにくい隠れアイスバーンみたいな路面を走っても危なげなくギュッと止まれる「WINTER MAXX 02」は、やっぱり頼りになるスタッドレスタイヤです。

旭川市街の信号。少し黒く見えている部分はアスファルトがむき出しになっているのではなくて凍結。歩くのも危ないほどよく滑る

そうそう、そうなんだよ「WINTER MAXX」ってヤツぁ! 雪道に対する不安ってのがなくなるんですよ。「この安定感なら安全」という気分になって安心する。まったく滑る気がしねえゼ!

などと走るほどに雪道走行の不安感が減り、安心感が増し、な~んか早朝の旭川ドライブが楽しくなってきちゃった~♪ というところでスタッフと軽く打ち合わせ。駐車して車外に降りると……んガっ! やっべぇ! ツルッと滑って転びそうに。路面かなり凍ってたんですね~。てゆーか、こういう路面でも滑らない「WINTER MAXX 02」。さすがだわ~。

打ち合わせの結果、旭川だし「常盤ロータリー」を回ってみよう、ということに。ロータリー? ……えっ! あのアレですか、ラウンドアバウト的な、6本くらいの道路が合流する環状の、あの道路? しかも朝の通勤ラッシュでクルマ多いし、ロータリー全体が雪道化してるし、なんかそこを回るクルマのスピードもミョーに速いし……。む~むむむ、再びなんか怖くなってきたかも~。

しかし常盤ロータリーを走ってみると、全然安心して走れる「WINTER MAXX 02」。周囲の流れに遅れないようにグッとアクセルを加えてもしっかりグリップしている。ずーっとカーブが続く状態なんですけど、前のクルマがスピードダウンしたのに合わせてこちらもカーブ中にブレーキを踏んだりしても、やはり滑る様子がない。

でも路面をよく見ると、そこもアイスバーンになっていることが分かります。このローターリーにも隠れアイスバーンがあって、かなり滑りやすそうなシチュエーション。連続カーブで走行中のクルマも多くて、そこでスリップって一瞬でも怖いですよね~。

でも「WINTER MAXX 02」を履いた筆者のクルマはカーブ中に加減速しても、丁寧に運転していればスリップしない。氷結路の上でも思いどおりにコーナリングできる。連続カーブのアイスバーンでも滑らず安定的に走れる「WINTER MAXX 02」、大した氷上性能! やっぱり「WINTER MAXX 02」ってヤツぁ! 頼りになる安心&安全なスタッドレスタイヤだゼ! と改めて感心したのでした。

地元のクルマに混じって常磐ロータリーを走行。最初はドキドキだったけど走ってみたらアラ安心♪

カーブの時でもしっかりグリップ。背の高いCUVでもしっかりとした剛性感があって運転しやすい

なお、「WINTER MAXX 02」の氷上性能は、長持ちするという点でも大きな魅力です。実は以前に3シーズン目の「WINTER MAXX 02」を新品のものと比較してみたんですが、すごーく注意してみないとその違いが分からないほど。「液状ファルネセンゴム」を採用しているため、タイヤから油分が抜けにくく、スタッドレスタイヤとしての性能も長持ちなんですね。加えて耐摩耗性能も高い! 詳しくは文末のコラムで説明していますが、履き続けて4シーズン目の冬を迎えた「WINTER MAXX 02」でも、意外なほどゴムが摩耗していません。なので、上記のような突出した氷上性能も1年目のみならず長続き。2年目も3年目も、そして4年目も、安心&安全な性能が続くというわけです。

そんな氷上性能も高い「WINTER MAXX 02」で旭川の雪道を20~30分走ると、「なるほど滑らない、信頼できるし安心」という体感が得られ、結果、短時間で地元のクルマの流れやスピードに合わせて走れるようになりました(雪道走行は今年初めてなのに!)。あと、スバル XVはCUVなので重心高めで背も高め。ですが、そういうクルマにスタッドレスタイヤを履かせたときに想像されがちな「ふらつき」や「足下の頼りなさ」といったものも感じられませんでした。シッカリ感があるスタッドレスタイヤです。

今年初の雪道走行でしたが、走るし止まるし曲がるし、常磐ロータリーもクリアーして心にも余裕が。こうなると雪道の運転が楽しくなりますね

高速道路では危なげなく車線変更! 乗り心地もイイぜ!

今回の試走では、北海道の高速道路を朝昼夕方と多々走りました。高速道路の路面は、雪が少し積もっていて軽くわだちができていたり、どこが車線か分からないくらいシッカリ積もっていつつ圧雪路面だったり、あるいは濡れているウェット路面だったり。長いトンネルの途中はドライ路面だったり。

WINTER MAXX 02を履いたXVで雪の高速道路を走行

そんな高速道路を走っていると、地元の熟練ドライバーとおぼしき、けっこういいペースで走っている人もいれば、観光客なのか、超ゆっくり走っているドライバーもいます。当然、超ゆっくりドライバーは追い越しちゃいたいけど、でも追い越し車線にはスピーディなクルマもいるので、ある程度ちゃんと加速して追い越し車線に入らなくてはいけないし、できるだけ速やかに走行車線へ戻る必要があります。

雪の高速道路を走っていて、最初は「ヤだな~車線変更、怖いな~」と思っていました。しかも今回はCUV。背の高いクルマで雪の高速道路にて、追い越し加速をしつつの車線変更。やっぱり緊張するわ~、と。

ところが、そこは「WINTER MAXX 02」。まるで滑る気がしない。多発する「わだち越え」ですが、「わだちを越えるとき滑ったりクルマの向き変わったりするんだろうな~」とか思うじゃないですか。でもそうならない。安定して行ける。実際、追い越しに入る時の加速でも車体は安定していますし、車線変更時も危なげなくクルマの姿勢を変えることができる。何度か車線変更を行ないましたが、安心&安全に雪の高速道路を走行できました。

場所によっては結構な雪の量。わだちもしっかりできていて車線変更がいやな状況に

少しですが、ウェット路面やドライ路面も試走できました。雪道からの~、ウェット路面! というのは怖い気がしましたが、特に問題なしの危険なし。怖い気持ちはやがて消失しました。ドライ路面は、シッカリ感があるスタッドレスタイヤなので、フツーに快適に走ることができました。

それから今回の高速道路走行では峠を越えるような状況が何か所もあり、中には急勾配のエリアも。下りでありさらにカーブでもある急勾配雪道での追い越し加速を含む車線変更って、考えるだけで手に汗握る筆者なんですけど、しかし実際に「WINTER MAXX 02」で走ってみると、滑らず安定感をもって走れる。フツーに走れる。走りこなせる。間もなく「なるほど、こういう状況でも安心できるタイヤだな」ということが分かり、高速道路走行序盤以降は、どの状況でもリラックスしつつテンポよく走ることができました。

また高速道路では「WINTER MAXX 02」の「ふらつきにくさ」がよりよく分かりました。タイヤに剛性感があるので、「CUV+スタッドレスタイヤ」という組み合わせでも、しっかり踏ん張りが効く感じ。カーブやわだち越えも安定した走りを保ちつつクリアできました。

こういった「走行時の安定感」は、雪道走行時に生じがちな「緊張からくる疲れ」をかなり緩和してくれたと思います。信頼できる実力派のスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX」シリーズって、ドライバーも同乗者も疲れにくいんですよマジで。雪道でもドライ路面を走っているのと似たような安定感、って書くとちょっと言い過ぎかもしれませんが、「雪だし滑る!」「凍っててツルッと行く!」という不安を大きく抑えてくれるので、リラックスして楽しく走れる。こわばることなく余裕をもった運転ができ、疲れにくいというわけです。

上り坂でもカーブでもしっかりグリップしてくれるWINTER MAXX 02

ステアリング越しにもしっかりとグリップ感が伝わってくるので安心できるし疲れにくい

「WINTER MAXX」だと雪道ドライブが楽しい!

せっかくCUVで冬で雪の北海道なんだから、雪深い道も体験してみたい! というわけで、大雪山連峰は旭岳方面を走ってみることに。麓の道路は交通量も少ないワインディングですが、もちろん雪がしっかり積もっています。

旭岳方面を目指して標高を上げつつ走っていくと、雪がどんどん深くなる~! 気温もどんどん下がる~! クルマの量も少ないから事故を起こしたら遭難するかも! とかビビりつつ走っていきましたが、そんな不安も間もなく解消。

旭川市街から郊外の山を目指して走ると、交通量は減りつつ路面に積もった雪を舞上げながら走るような状況に

やや深い雪にも強く走破性も高いCUVに、「WINTER MAXX 02」を装着していると、雪のワインディングでもアップダウンでも難なく走れちゃう。雪景色を楽しむ余裕さえ生まれてきて、さらには雪の中をクルーズするようにドライブそのものが楽しくなってくる! ワインディングのカーブをスピーディにコーナリングするのが楽しい。常識的なスピードで走っていれば滑る気がしないという感覚なので、雪道なのにスムーズにドライブできるんですね。走行中、タイヤが雪をしっかり踏み固めてグリップしているのがイメージでき、やはり安定感をもって深めの雪道を駆け抜けられます。

また、当初想像していた停止時や発進時の不安も感じませんでした。「このくらい雪が積もっていると停止時にズルズルッと滑りそう」「発進時にタイヤが空転しそう」という不安ですが、そういったことも起きない。

そして再度、思いました。そうそう、そうなんだよ「WINTER MAXX」ってヤツぁ! まったく滑る気がしねえゼ! 安心だゼ! と。

背の高いCUVとWINTER MAXX 02だと多少雪深いところでも気にせずバンバン走れて、ヤバ、超楽しい♪

峠道のカーブでも、横方向もしっかりグリップしてくれるので安心! そして雪道ドライブが楽しい!!

さらに、イーヤッハァ雪道ドライブ楽しいぜぇ~! 素晴らしいなぁ雪の北海道。アリだなアリだよ、雪の北海道をドライブするために訪れるってのは。「WINTER MAXX 02」を履かせたCUVなら、雪が積もったワインディングから真冬の市街地まで不安なく楽しく走れてサイコーじゃん! とも思った筆者なのでした。

そんな感じで「WINTER MAXX 02」を使っての試走は終了。「WINTER MAXX」シリーズで試走するといつも感じるのは、氷結路面でのグリップのよさや雪上性能、それからシリーズ共通のタイヤ剛性からくる「しっかり感」など性能の面。まあよくできたスタッドレスタイヤだな、と。

それ以上に感じるのは、スタッドレスタイヤとしての高い性能をバランスよく備えているからこその「不安のなさ」です。氷の上でもギュッと止まるし、雪の上でも安定して走るし、加速や車線変更時に不安を感じさせない。雪や氷の季節でも、怖がったり緊張したりせずにリラックスして走れるんですね。「WINTER MAXX」シリーズで走ると安全なのはもちろん、さらにはドライブの楽しさも生まれてくる。逆に言えば、性能がイマイチのスタッドレスタイヤで走っていたら楽しさなんて……ね。

細いサイプが氷をひっかき、太い溝が雪をガッチリつかんでグリップするWINTER MAXX 02

WINTER MAXX 02の通った跡を見るとトレッドがガッチリ雪をつかんでいるのがよく分かります

CUVのサイズでもしっかり安心のWINTER MAXX 02

60扁平というハイトの高いタイヤだけどCUV用に設計されているので頼りなさは全然ない

というわけで、今回の北海道「WINTER MAXX 02」試走、結局はサイコーに楽しめるドライブとなりました。そのうちCUVに「WINTER MAXX 02」履かせて冬の北海道食いだおれドライブとかやりたいと思いますっ♪

ともあれ「WINTER MAXX」シリーズは氷や雪の道から感じがちな恐怖を取り除き、ドライバーを楽しくさせるスタッドレスタイヤでもあります。なので、冬タイヤを探しているならまず「WINTER MAXX」シリーズからチェックしてください!

2万6000kmの「WINTER MAXX 02」、摩耗状態はいかに!?

2万6000km走った「WINTER MAXX 02」のトレッドの状態。さすがに摩耗した印象はあるが、写真真ん中あたりにあるプラットフォームまでの深さはまだまだある

CUV用サイズもラインアップする「WINTER MAXX 02」は、今回のレビューのとおり、雪道でも氷の上でもギュッと止まるウィンターグリップ性能が魅力ですが、同時に、耐摩耗性が高くてロングライフ、さらに経年劣化による油分の抜けを防いで、効きが長持ちするというのも特徴です。

昨年、3シーズン目となる「WINTER MAXX 02」で北海道を走って効きが長持ちしていることを検証しましたが、その後も「WINTER MAXX 02」で走り続け、耐摩耗性能についても引き続き検証しています。

そして4シーズン目の冬となる現在は、合計で2万6000kmを走行。その状態での摩耗状態を実測しました。スタッドレスタイヤとしての使用限界を示すプラットフォームまでの深さはそれぞれ3.47mm(右前)/3.49mm(左前)/3.61mm(右後)/3.74mm(左後)という結果。ローテーションのタイミングなどもあってフロントとリアで差が出ましたが平均すると約3.58mmという結果に。ちなみに計測開始時に測定したデータは平均で4.90mmだったので、約2万6000km走って平均1.32mm減った計算。1万kmあたり0.5mm程度の摩耗のペースってことですね。さすがに見た目にも摩耗してきた印象はありますが、まだまだプラットフォームまでの深さは新品の半分以上と余裕があります。

テスト車両はマツダ「アテンザ」のセダン、2WD(FF)で車重は1490kg。極端に重いわけでも軽いわけでもない平均的な重さかと思いますが、タイヤが19インチと外径が大きいので、そういった意味ではタイヤ外径の小さい軽自動車などと比べれば摩耗しにくいかもしれません。とは言っても2万6000km走って摩耗限界までまだ半分以上残っているので、ライフの長さは間違いないと言っていいでしょう。

右前タイヤのプラットフォームまでの深さは3.49mm

左前タイヤのプラットフォームまでの深さは3.47mm

右後タイヤのプラットフォームまでの深さは3.61mm

左後タイヤのプラットフォームまでの深さは3.74mm