東京モーターショー2013
商用車メーカーは、バス、トラックなど“はたらくくるま”を多数展示
いすゞ、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、ボルボ・トラック、現代
(2013/11/22 14:24)
- 東京ビッグサイト
- 会期:11月20日~12月1日(一般公開日:11月23日~12月1日、プレビューナイト:11月22日17時30分~)
東京モーターショーを訪れる未来のドライバーたちに毎回人気なのがトラックやバスを展示する商用車メーカーたち。今回はいすゞ、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、ボルボ・トラック、現代(ヒュンダイ)が出展した。
いすゞ 東1ホール
ブースに入って目を引くのが1924年(大正13年)の国産トラック「ウーズレーCP型1.5トン積みトラック」。4気筒、サイドバルブのガソリンエンジンを搭載した国産トラック。経済産業省が認定する「近代化産業遺産」に登録されてるクルマだ。
そのほか大型路線バスで見かけることの多い「エルガ」のハイブリッド仕様やCNGを燃料とする小型トラック、6輪駆動の高走破トラックなどを展示。
国内では販売していないが、東南アジア向けのPPV(パッセンジャー ピックアップ ビークル)「mu-X」も展示した。これはピックアップトラックの「D-MAX」をベースに開発されたもので、パワートレーンは2.5または3.0リッターのディーゼルエンジンにパートタイム4WDとなっている。
日野自動車 東1ホール
すべて参考出品車でコンセプトカーも展示した日野自動車。同社が得意とする小型路線バスのハイブリッド仕様を展示するほか、コンセプトカーも路線バスを展示した。
日野ポンチョ・ミニはEV(電気自動車)となっており、自由なパワートレーンレイアウトで前輪駆動。超低床バスとした。ベビーカーや車椅子はリアまでフラットな特性を活かして後部から乗り降りできることが特徴となる。また、同じプラットフォームを活かした超低床タイプの小型トラックの原寸モデルも展示した。
ブースではダカールラリーに参戦した日野レンジャー、国内では通常走れない鉱山用ダンプカーなども展示した。
三菱ふそうトラック・バス 西1ホール 1階
7台のトラックやバスを展示。大型バスは車内の席に座ってゆったり説明ビデオが視聴できるシアターとして展示。女性社員の“Cute Truck Project”による「キャンター エコ ハイブリッドCanna」や、復元プロジェクトの一環としてレストアした1970年の「キャンター T90」などが目を引く。
なかでも大型トラックの「スーパーグレート FUEL EFFICIENT TRUCK」はウイングバン仕様で、片側を開き、オリジナルのトラックやバスのペーパークラフトを作ってくれるコーナーを設置していた。一般公開期間でかなりの人気を呼びそうだ。
UDトラックス 東1ホール
ボルボ・グループ傘下のUDトラックスは大型トラックの「クオン」と初めて新興国向けに開発した「クエスター」を展示した。
クオン・フューエル・デモンストレーターは燃費向上のための実験車両。通常は11リッターのエンジンを8リッターにダウンサイジングし、エアロパーツの装着、GPSや地図データを活用して省燃費運転を支援するシステムを搭載している。
ブースでは片方のウイングを開きゲームコーナーを設置、iPod Touchでオリジナルゲームができ、クオンの自動変速器「ESCOT-V」の燃費向上性能が理解できるようになっている。
ボルボ・トラック 東1ホール
乗用車のボルボとは全く別の会社になってしまったボルボ・トラック。しかし、安全を追求する姿勢は同じで、ブースではシートベルト着用による安全性を体験できる「ボルボFMXロールオーバー・セーフティ・キャブ」を展示、最大45度までキャブが傾斜し、シートベルトの必要性を感じられるシステム。
また、トラックでは「ボルボFH」のトラクターを展示。運転席と助手席の間を楽に移動できるフラットフロアを特徴とする。一般公開時に運転席に座ることができる展示を行うが、フラットフロアを活かして座ったあとは運転席から助手席側に移動して退場するという見学順路を採用する予定だという。