東京モーターショー2013

商用車メーカーは、バス、トラックなど“はたらくくるま”を多数展示

いすゞ、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、ボルボ・トラック、現代

東京ビッグサイト

会期:11月20日~12月1日(一般公開日:11月23日~12月1日、プレビューナイト:11月22日17時30分~)

 東京モーターショーを訪れる未来のドライバーたちに毎回人気なのがトラックやバスを展示する商用車メーカーたち。今回はいすゞ、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、ボルボ・トラック、現代(ヒュンダイ)が出展した。

いすゞ 東1ホール

 ブースに入って目を引くのが1924年(大正13年)の国産トラック「ウーズレーCP型1.5トン積みトラック」。4気筒、サイドバルブのガソリンエンジンを搭載した国産トラック。経済産業省が認定する「近代化産業遺産」に登録されてるクルマだ。

ウーズレーCP型1.5トン積みトラック

 そのほか大型路線バスで見かけることの多い「エルガ」のハイブリッド仕様やCNGを燃料とする小型トラック、6輪駆動の高走破トラックなどを展示。

 国内では販売していないが、東南アジア向けのPPV(パッセンジャー ピックアップ ビークル)「mu-X」も展示した。これはピックアップトラックの「D-MAX」をベースに開発されたもので、パワートレーンは2.5または3.0リッターのディーゼルエンジンにパートタイム4WDとなっている。

エルガ ハイブリッド
エルフ CNG-MPI
CNGのタンクが見える
高走破車 フォワード 6×6
大型トラック ギガ ダンプ
中型トラック フォワード F カーゴクール
いすゞ mu-X

日野自動車 東1ホール

 すべて参考出品車でコンセプトカーも展示した日野自動車。同社が得意とする小型路線バスのハイブリッド仕様を展示するほか、コンセプトカーも路線バスを展示した。

 日野ポンチョ・ミニはEV(電気自動車)となっており、自由なパワートレーンレイアウトで前輪駆動。超低床バスとした。ベビーカーや車椅子はリアまでフラットな特性を活かして後部から乗り降りできることが特徴となる。また、同じプラットフォームを活かした超低床タイプの小型トラックの原寸モデルも展示した。

 ブースではダカールラリーに参戦した日野レンジャー、国内では通常走れない鉱山用ダンプカーなども展示した。

ポンチョ・ミニ(小型EVコミュニティバス コンセプト)
超低床が特徴
リアにエンジンがないのでリアから出入りが可能
運転席
同じパワートレーンの超低床トラックも展示
バッテリーとモーターが見える
レンジャーのダカールラリー2011参戦車
鉱山用超大型ダンプ HINO700シリーズ(海外向け)
積載量をおにぎりで換算
HINO300シリーズハイブリッド(海外向け)
日野メルファ プラグインハイブリッド
自らの動力のほか、エンジンで発電し外部電源供給や内部に架装した設備への電源供給も視野に入れた参考出品車
大型観光バス セレガ
運転席にカメラを搭載しドライバーの居眠りやよそ見を警告するドライバーモニターと、そのデモ画面

三菱ふそうトラック・バス 西1ホール 1階

 7台のトラックやバスを展示。大型バスは車内の席に座ってゆったり説明ビデオが視聴できるシアターとして展示。女性社員の“Cute Truck Project”による「キャンター エコ ハイブリッドCanna」や、復元プロジェクトの一環としてレストアした1970年の「キャンター T90」などが目を引く。

 なかでも大型トラックの「スーパーグレート FUEL EFFICIENT TRUCK」はウイングバン仕様で、片側を開き、オリジナルのトラックやバスのペーパークラフトを作ってくれるコーナーを設置していた。一般公開期間でかなりの人気を呼びそうだ。

キャンター エコ ハイブリッドCanna
レストアされた キャンター T90
中型トラック ファイター Dump
小型トラック キャンター エコ ハイブリッド ムービングピット
中型トラック FI アジアアフリカ向け
大型観光バス エアロクイーン Premium Cruiser
13人乗りの豪華仕様、特別照明と音響入り
スーパーグレート FUEL EFFICIENT TRUCK
スーパーグレート FUEL EFFICIENT TRUCKの片側を大型ディスプレイとし、ペーパークラフト作成コーナーにしている。好きな色、模様を選び、文字を入れてオリジナルのトラックやバスを作れる
完成したペーパークラフト。持ち帰って組み立てよう
完成例
あの芸能人が選んで作ったモデルも。サイン入りだ
Car Watch仕様のペーパークラフトが完成

UDトラックス 東1ホール

 ボルボ・グループ傘下のUDトラックスは大型トラックの「クオン」と初めて新興国向けに開発した「クエスター」を展示した。

 クオン・フューエル・デモンストレーターは燃費向上のための実験車両。通常は11リッターのエンジンを8リッターにダウンサイジングし、エアロパーツの装着、GPSや地図データを活用して省燃費運転を支援するシステムを搭載している。

 ブースでは片方のウイングを開きゲームコーナーを設置、iPod Touchでオリジナルゲームができ、クオンの自動変速器「ESCOT-V」の燃費向上性能が理解できるようになっている。

クオン
荷台ではゲームコーナーをiPod Touchの傾きでアクセル、画面タッチで変速して燃費を競う
ゲームでは自動変速器「ESCOT-V」を選ぶと燃費が上がり、このトランスミッションのよさを実感するというシナリオになっている
UDトラックスが初めて日本以外向けに開発した新興国向け「クエスター」のトラクター仕様
クオン のトラクター仕様
エンジンを回して細部を確認できる展示もある。ちなみに回す機械は工場でエンジンの組み立てに使っている本物の機械

ボルボ・トラック 東1ホール

 乗用車のボルボとは全く別の会社になってしまったボルボ・トラック。しかし、安全を追求する姿勢は同じで、ブースではシートベルト着用による安全性を体験できる「ボルボFMXロールオーバー・セーフティ・キャブ」を展示、最大45度までキャブが傾斜し、シートベルトの必要性を感じられるシステム。

 また、トラックでは「ボルボFH」のトラクターを展示。運転席と助手席の間を楽に移動できるフラットフロアを特徴とする。一般公開時に運転席に座ることができる展示を行うが、フラットフロアを活かして座ったあとは運転席から助手席側に移動して退場するという見学順路を採用する予定だという。

ボルボFMXロールオーバー・セーフティ・キャブでシートベルトの必要性を体験できる
ボルボFH
床が比較的フラットなため、助手席側へ移動もできる

現代(ヒュンダイ) 東1ホール

 バスでは国内でも見かけることの多いヒュンダイ。展示は大型観光バスの「ユニバース」のほかに日本初公開となる新モデル「エクシエント」を展示した。

新モデル「エクシエント」のトラクター仕様
大型観光バスの「ユニバース」

屋外スペースでは大型トレーラー等を展示

 屋外スペースにはトレーラーをはじめ架装メーカーによるトレーラーやキャリアカーなど“はたらくくるま”が展示された。

ウイングトレーラー
キャリアカーも展示。キャリアの動きも実演予定
自動車運搬用のフルトレーラー
特殊用途車も展示。これは移動して書類を溶かす機能を持つ。実際に稼働させていた
花を展示販売できるトレーラー

正田拓也