本田技研工業ブースで注目を浴びたのは、2014年3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされた次期「シビックTYPE-R」。欧州で2015年中の発売を目指していることがアナウンスされた。
ジュネーブでは、真っ赤なボディーにボディー下部のみブラックにするツートーンにカラーリングされていたが、今回のプロトタイプはブルーのカラーリングに変更。ディテールに関してはデザイン、仕様ともに変わっていない。
パワートレーンは、新規開発中の直列4気筒2.0リッター直噴ターボに6速MTを組み合わせ、最高出力は280PS以上を発生。可変式のダンパーやアクセルレスポンス、エンジン特性などは電子制御で変更可能になっている。「+R」モードを選択すると、高レスポンスでより力強いトルク特性になり、ダンパーのセッティングもスポーティに調整される。
現在、ニュルブルクリンク北コースのFF車最速タイムをマークすべく、最終のセッティングが開発が行われているようだ。
ボディーカラーがブルーに変わり、フェンダーの抑揚やボディーラインなどがはっきりと見えるようになった テールランプがハッチからウイングまでつながっているのが確認できる。ハイマウントランプもウイングのフラップ部分に設置される リアバンパーはディフューザー形状の下部と組み合わせられていて、マフラーは左右4本出し。このあたりのディテールも、ジュネーブモーターショーでデビューしたモデルからの変更はない タイヤサイズは245/30 R20。ブレーキはブレンボのキャリパーで、ドリルドローターがセットされる 初公開された新型「HR-V」は、国内ですでに販売されているコンパクトSUV「ヴェゼル」の欧州版プロトタイプ。国内モデルにはない1.6リッター i-DTECディーゼルエンジンを搭載したモデルとガソリンの2タイプを用意。2015年夏に発売を開始するという。セグメント的にも有望なモデルで、イギリスでは個人所有、会社所有ともに大きくセールスを伸ばすことが予想されている こちらも国内ではすでに販売されているフィット3の欧州版、新型「ジャズ」のプロトタイプ。HR-Vと同様に2015年夏の販売開始を予定している。新型の1.3リッター i-VTECエンジンなどのセールスポイントもあるので、HR-Vと双璧を成すメインボリュームとなるはずだ 「CR-V」はマイナーチェンジのプロトタイプ版が展示されていた。ホンダブランドで初となる9速ATを組み合わせたモデルや、従来から40PSアップの最高出力160PSを発生する1.6リッター i-DTECディーゼルエンジンを搭載したモデルが用意される。また、外観はフロントグリル、ヘッドライト、リアコンビネーションランプ、バンパーが新たな意匠になり、グッと精悍さが増している 欧州専用モデルとなる5ドアシビックとシビックツアラーのフロントデザインがマイナーチェンジにより変更された。デイタイムランニングライトが内蔵されたヘッドライトを装備することで、よりスポーティな外観に仕上がっている。また、シティブレーキアクティブシステムも新たに装備されている 欧州シビックのマイナーチェンジとともに発表された、新開発のコネクトオーディオとインフォメーションシステム「ホンダコネクト」。デュアルコアのプロセッサーを採用することで作動時間を短縮するなど、操作性をアップしている。7インチのタッチスクリーンも機能的で、こちらも操作するユーザーの思い通りに動く。2015年モデルの欧州シビック、シビックツアラー、CR-Vに導入される予定