東京モーターショー2015
メルセデス・ベンツ、ディーゼルエンジン採用のSUV「GLEクラス」を日本初公開
世界初公開の「Vision Tokyo」や「F 015 Luxury in Motion」で自動運転技術をアピール
(2015/10/29 13:54)
- 2015年10月30日~11月8日一般公開
東京モーターショーのメルセデス・ベンツ ブースでは、世界初公開のコンセプトカー「Vision Tokyo」、そして日本初公開となる「F 015 Luxury in Motion」を展示した。どちらも自動運転のコンセプトカーで、自動運転そのもののほか、移動中の過ごし方などを提案するものになっている。また、ディーゼルエンジンモデルを用意するSUV「GLEクラス」も展示した。
自動運転中の過ごし方を提案
「Vision Tokyo」は1月に米国ラスベガス行われた「2015 International CES」で世界初公開された「F 015 Luxury in Motion」の流れをくむもので、自動運転の時代におけるクルマの可能性を明らかにするもの。特に「Vision Tokyo」ではドアが左側の1枚のみとなっており上側に開く。左側通行を想定した仕組みとなっている。
来日したダイムラーAG デザイン統括のゴードン・ワグナー氏によれば、内部はラウンジソファとなり、自動運転中は運転席をたたんで収納できる。3Dホログラムのプロジェクターがあり、車内中央に映し出せばすべてのシートから3Dマップやアプリ、エンターテインメント機能のコンテンツが利用できるという。
一方、「F 015 Luxury in Motion」はボディーの左右両側に観音開きドアを設けた自動運転車。フロントシートを回転させて後席に向ければ、クルマが走行しながら、後席の人と対面でおしゃべりに花を咲かせることも可能だ。また、壁はタッチパネルになるなどの特徴もある。
どちらも共通するコンセプトは自動運転を行えることとなっている。
Mクラス後継のGLEクラス
メルセデス・ベンツのラインアップには、かつて「Mクラス」というSUVがあったが、その後継となるもの。Mクラスが進化したのがGLEクラスだ。現在メルセデス・ベンツではSUVをGL◯クラスというようにラインナップを順次変更しているがSUVのボディーでEクラスの車格を持つため「GLE」となる。
プレゼンテーションを行ったメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏は、GLEクラスがEクラスのセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレに次ぐ「SUV」という選択肢になるとし、Eクラスとの関連を強調した。
また、今回展示した3.0リッターディーゼルエンジンを搭載した「GLE 350 d 4MATIC」の環境性能にも言及。「尿素水溶液を使って窒素酸化物を大幅に削減するBlueTECにより、日本、アメリカ、ヨーロッパのディーゼル排出ガス規制に適合する」と排出ガスのクリーンさを訴えた。
なお、GLEクラスは3.0リッターディーゼルエンジンのほか、5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンを持つ「Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC」をラインアップし、価格は868万円~1740万円。上野氏は「メルセデスのSUVはGLEを含め5車種で、プレミアムブランドとして最多」とバリエーションの豊富さに自信を見せた。
モデル | エンジン | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|
GLE 350 d 4MATIC | V型6気筒 3.0リッター直噴ディーゼルターボ | 右 | 8,680,000円 |
GLE 350 d 4MATIC (本革仕様) | 右 | 9,290,000円 | |
GLE 350 d 4MATIC Sports | 右 | 9,640,000円 | |
Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC | V型8気筒 5.5リッター直噴ツインターボ | 右 | 17,400,000円 |