東京モーターショー2015

ジャガー・ランドローバー、「ジャガー F-PACE」「レンジローバー・スポーツ SVR」日本初公開

1032万円で50台限定の「F-PACE ファースト・エディション」を11月2日受注開始

2015年10月30日~11月8日一般公開

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、「第44回東京モーターショー2015」の会場でジャガー「F-PACE」とランドローバー「レンジローバー・スポーツ SVR」の2モデルを日本初公開した。

アンベールを待つジャガー「F-PACE」(左)とランドローバー「レンジローバー・スポーツ SVR」(右)
英ジャガー・ランドローバー 最高経営責任者 ラルフ・スペッツ博士

 10月28日に行われたプレスブリーフィングでは、英ジャガー・ランドローバー 最高経営責任者のラルフ・スペッツ博士がスピーチを実施。スペッツ博士は、「私たちは日本が世界の自動車業界において中核となるマーケットであり、日本のお客様は世界的に見ても、とても目の肥えた審美眼のある方々であると理解しています。日本のお客様のクオリティやカスタマーサービスに対する要求水準は非常に高く、ジャガー・ランドローバーはお客様にご満足いただくために日々努力を重ねています。お客様が心躍らせるような魅力ある新製品やエクスペリエンスを継続的に投入し、お客様一人ひとりの個性を引き出すお手伝いをすることで、日本市場において確固たる地位を築いていく所存です」とコメント。

 また、日本初公開する2モデルについては、まずランドローバー・ブランドについて「ランドローバー・ブランドが築いてきた長い歴史と伝統はほかの追随を許しません。今年、『レンジローバー』は45周年を迎え、その最上位グレードであるラグジュアリーな「Autobiography」も長い歴史を刻んできました。英国王室では5世代にわたって『レンジローバー』を移動手段として使用していただいています。そして本日、『レンジローバー・スポーツ SVR』を日本で披露しますが、この物語は今後も続いていきます」と紹介。

ジャガー・ランドローバーの歴史と最新技術を解説し、日本初公開する「F-PACE」「レンジローバー・スポーツ SVR」の2モデルについて紹介するスペッツ博士

 また、9月で80周年を迎えたジャガー・ブランドでは、「この80周年を祝し、世界に向けてジャガーのラインアップを紹介します。ジャガー『Fタイプ』『XE』『XF』、そして、独特のラグジュアリーさを持つ『XJ』は、ドライバーの五感を刺激し、これまでにない体験を提供します。さらに、当社はこれまでとはまったく異なるモデルを投入します。節目となる今年、ジャガー・ランドローバーが有する世界レベルの能力をすべて集約させて登場した、革新的な新しいジャガーをご覧いただきたいと思います。世界でも極めて実用的なファミリー向けスポーツカー、ジャガー『F-PACE』です」と述べている。

ジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング・広報部 ディレクター 若林敬市氏

 スペッツ博士に続いて登壇したジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング・広報部 ディレクターの若林敬市氏は、スペッツ博士のスピーチでも紹介されたように、今年がジャガー・ブランドにとって誕生80周年の記念すべき年であり、これに合わせて日本では「ビッグバン・イヤー」と名付けて3種類のモデルをデビューさせることになっているとコメント。6月に発売したミディアムセダンの新型「XE」、9月に発売したラグジュアリーサルーンの新型「XF」という先行して市場投入された2モデルを紹介し、どちらも好評を得ていると語る。そして、3番目のモデルとなるのがこの会場で日本初公開する「F-PACE」であると解説した。

 若林氏は「F-PACE」が「ジャガーだから欲しいというだけでなく、多くのみなさまに必要とされるモデルであると強く信じています」とコメント。このニューモデルがボディー全体の80%を軽量アルミニウム構造として、「Fタイプ」と同じV型6気筒の3.0リッタースーパーチャージドエンジンを搭載。4WDシステムと組み合わせ、0-100km/h加速5.5秒というパフォーマンスを発揮するといった魅力を持つことを紹介した。

 さらに若林氏は、この「F-PACE」をいち早く手に入れたいというユーザー向けに世界限定2000台となる特別仕様車「FIRST EDITION(ファースト・エディション)」が設定され、日本市場でも50台限定で11月2日から先行受注を開始することを明かした。「F-PACE ファースト・エディション」の価格は1032万円となっている。

日本初公開された2モデルについて紹介する若林氏
「F-PACE」の特別仕様車「ファースト・エディション」は11月2日から50台限定で先行受注を開始する
若林氏が「非常に心躍る新型モデル」と紹介する「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」も2016年に日本導入される予定

 また、もう1台の日本初公開モデルである「レンジローバー・スポーツ SVR」については、12月に公開を予定する映画「007 スペクター」の劇中で、2台の「ディフェンダー」とともにスリリングなカーチェイスシーンを演じることを紹介。ジャガー・ランドローバーが誇るスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が設計・開発を手掛けた「レンジローバー・スポーツ SVR」は、V型8気筒の5.0リッタースーパーチャージドエンジンを搭載。0-100km/h加速4.7秒、最高速260km/h(リミッター作動時)を記録する「ランドローバー史上最も速く、かつ最もパワフルなモデル」とアピールしている。

 このほかに若林氏は、2016年には日本市場で「レンジローバー・イヴォーク」の派生モデル「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」の発売を予定していることも明言した。

ジャガー「F-PACE」(日本初公開)

ジャガー初のクロスオーバーモデル「F-PACE」
「F-PACE」のインテリア。メーターパネルはフルデジタルとなっている
ドアトリムやエアコン吹き出し口などのラインに沿って、ライン上に発光する演出を採用する

ランドローバー「レンジローバー・スポーツ SVR」(日本初公開)

ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が手がけた「レンジローバー・スポーツ SVR」
リアバンパー下に備えるセンサーで手を使うことなくテールゲートを電動オープンさせられる「ハンズフリー・パワー・テールゲート」を標準装備
最高出力550PS、最大トルク680Nmを発生するV型8気筒の5.0リッタースーパーチャージドエンジンを搭載
スポーティな形状のレザーシートを装着。インテリアにはレザー表皮やカーボンパネルが多用され、「ランドローバー史上最も速く、かつ最もパワフルなモデル」であることを表現

編集部:佐久間 秀