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英ジャガー、クロスオーバーモデル「F-PACE」を-40度~50度の極限環境で走行テスト

ドバイやスウェーデン北部で実証実験。テストプログラムに砂利の山道を採用するのは初

2015年7月28日(現地時間)発表

 英ジャガー・ランドローバーは7月28日(現地時間)、ジャガー初のクロスオーバーモデル「F-PACE」の走行テストの模様を発表した。F-PACEは9月に開催されるフランクフルトモーターショーでのワールドプレミアが予定されており、英国ソリハルでの生産を予定している。

 今回のリポートでは、F-PACEがあらゆる状況下でパフォーマンスを発揮できるよう、灼熱のドバイの砂塵やスウェーデン北部の氷雪という、地球上でもっとも過酷とされる環境下で走行テストを行ったことを報告。

 スウェーデン北部のアリエプローグにあるジャガー・ランドローバーのテスト施設は、冬の平均気温が-15度を上回ることがほとんどなく、-40度まで下がることも珍しくないという。全長60㎞のハンドリング試験専用コース、山道の上り下り、摩擦差のある直線道路、オフロード・エリアなどを備えたこの施設では、全輪駆動システムやダイナミック・スタビリティ・コントロール、独自のASPC(オール・サーフェイス・プログレス・コントロール)といった技術の最適化が図られ、アスファルト、雪上、氷上で確かなステアリングフィールと敏捷性を提供できることを証明できたという。

 一方、車内の温度が70度まで上昇することもあるというドバイでは、室温調節システムやインフォテインメント・タッチスクリーンなどが、極端な高温と湿度の中で機能するかどうかの検証が行われた。そのほかにも砂利の山道での走行テストも実施している。

 こうしたテストについて、F-PACEの担当ビークル・プログラム・ディレクターであるアンドリュー・ワイマン氏は、「私たちは『F-PACE』を開発するにあたり、ジャガー車に求められる乗り心地や、ハンドリング、洗練性を提供すると同時に、あらゆる路面、あらゆる天候下における卓越した能力と安定性を追求しました。それぞれのコンポーネントにおいて細部に至るまでこだわりを持って設計すると同時に、もっとも厳しい条件下で『F-PACE』を徹底的に検証しており、世界中のお客様の期待を上回ることができると自負しています」とのコメントを発表している。

(編集部:小林 隆)