2017 デトロイトショー
トヨタ、新開発「Dynamic Force Engine」初採用の新型「カムリ」を世界初公開
ブラックルーフの2トーンボディも披露
2017年1月11日 08:06
- 2017年1月9日(現地時間)発表
トヨタ自動車は1月9日(現地時間)、米国 デトロイトで開催されている「デトロイトショー」で8代目となる新型「カムリ」を世界初公開した。
記者発表会ではトヨタ自動車 代表取締役社長の豊田章男氏が登壇し、新型カムリがセクシーな外観を持つモデルに生まれ変わることをアピール。高級感やスポーティさを持つデザインとなり、さらに2トーンボディも用意されることを解説した。また、TNGA(Toyota New Global Architecture)によって構成され、低重心になったことも魅力の1つとして取り上げている。
1982年に日本でデビューし、今回のモデルチェンジで8代目となるカムリは、「走りや乗り心地といったクルマとしての基本性能」「先進技術・機能によって環境性能や安全性を高める」といった2つの技術的要素を徹底追求しつつ、ユーザーの感性に訴えかけるクルマにすることをコンセプトに開発を実施。
外観デザインでは独自のデザイン表現である「キーンルック」を、バンパーコーナーに立体的で大胆な構成を与えた「アンダープライオリティ」の手法で進化。大きなロアグリルとコンパクトなアッパーグリルの対比によって低重心さとワイドスタンスなテイストを強調している。
インテリアは軽快でスポーティなインパネデザインと優れた前方視界を両立。また、次世代インターフェースとして採用した「カラーヘッドアップディスプレイ」「マルチインフォメーションディスプレイ(メーターパネル内)」「8インチオーディオビジュアルナビゲーションシステム」は、それぞれがリンクして働くことで操作性を高めている。
このほか、TNGAに基づく「GA-Kプラットフォーム」を新採用。ボンネットフードと全高を低く抑えて低重心化を果たしつつ、ロングルーフによって後席の頭上空間を確保。ボディ剛性の強化やエンジンマウントの位置見直しなどを実施したほか、リアサスペンションを新開発してパッケージ全体を一新。操縦安定性を向上させ、快適な乗り心地も手に入れる。
パワートレーンでは、2016年12月に発表したTNGAに基づく新開発の直列4気筒 2.5リッター直噴ガソリンエンジン「Dynamic Force Engine」と、同エンジンと組み合わされる2.5リッター用THS IIを採用。また、Dynamic Force Engineには同じく新開発のFF車用8速ATがセットされ、40%を超える高い熱効率による燃費や動力性能のほか、アクセルワークに連動した「ドライバーの意のままに反応する走り」を実現している。
このほかに先進安全装備として、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を採用。「歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」など4種類の先進安全機能で安全性を高める。