GTC 2016

自動運転、ディープラーニングが最大のテーマか? 「GPU Technology Conference 2016」開幕

4月4日~7日。500以上のセッションで最新技術動向を紹介

2016年4月4日~7日(現地時間) 開催

San Jose McEnery Convention Center

 半導体メーカーのNVIDIAは、4月4日~7日(現地時間、以下同)の4日間に渡り、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ市のSan Jose McEnery Convention Centerにおいて「GPU Technology Conference 2016」(以下、GTC 2016)を開催している。

自動運転可能なボルボ「XC90」。GTC 2016開催中のSan Jose McEnery Convention Centerで、最も目立つ位置に置かれていた
搭載自動運転エンジンはDRIVE PX
フロントドア部のメッセージ
アウディ「R8」はバーチャルコクピットの展示用
BMW「i8」はインフォテイメントのデモ用

 NVIDIAは近年、「Tegra」シリーズに代表される高性能な車載SoC(System On a Chip)開発。アウティ、メルセデス・ベンツ、BMW、テスラモーターズなど先進的なIVI(In-Vehicle Infotainment)の心臓部として採用が進んでいるほか、その高性能な演算性能を活かしてクルマの自動運転を実現するキーデバイスとして注目が集まっている。

 クルマの自動運転には周囲を認識する環境認識能力が必ず必要となるが、その分野で技術開発が進んでいるのがディープラーニング(深層学習)だ。GPU Technology Conferenceは、NVIDIAのグラフィックス製品のさまざまな活用を研究・発表・学習していくためのもので、NVIDIA技術者や、企業および大学などの研究者による500以上のセッションが予定されている。2014年、2015年と年度を経るごとにディープラーニングのセッションが増加。2016年はクルマの自動運転とともに主要なテーマとして位置づけられている。

サンノゼ市にあるSan Jose McEnery Convention Center
屋外ではドローンのデモも行なわれるようだ
セッションスケジュール。数多くのセッションが同時並行で走る。Car Watchでは主に自動車関連をお届け
技術書籍も割引販売されていた
ポスター展示が始まっていた。ディープラーニングを活用したヤフーの音声認識。音声認識も次世代のクルマにとっては必要な技術
登録受付エリア。多くの開発者が参加する予定

 4月4日は、ベーシックなセッションやポスター発表が行なわれており、イベントの本番は5日に予定されているNVIDIA CEOのジェン・スン・フアン氏の基調講演からスタートする。Car WatchではこのGTC 2016における自動車関連のトピックを順次お届けしていく予定だ

現在、各自動車メーカーで自動運転の開発に使われている「DRIVE PX」は、2015年のNVIDIA CEO ジェン・スン・フアン氏の基調講演で発表された。2016年は何が発表されるのだろうか?

編集部:谷川 潔

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