ホンダ、福井社長が退任。後任は伊東孝紳専務



 本田技研工業は2月23日、専務取締役の伊東孝紳氏を代表取締役社長に内定した。現代表取締役社長の福井威夫氏は、取締役相談役になる。6月下旬の株主総会終了後の取締役会で正式決定する。同社は記者会見を同日午後に都内で開催する。この模様は追ってお伝えする。

福井威夫氏伊東孝紳氏

 福井氏は1969年に入社、エンジン開発や4輪/2輪のレース活動を担当後、ホンダオブアメリカマニュファクチュアリング・インコーポレーテッド社長、本田技術研究所社長などを経て、2003年6月に社長に就任。任期中には米国インディアナ四輪車工場、寄居四輪車工場、小川エンジン工場の設立、航空機事業への参入など、規模拡大を図った。

 福井氏の社長任期はこの6月で6年となる。先代の吉野浩行氏は5年(1998年6月~2003年6月)、先々代の川本信彦氏は8年(1990年6月~1998年6月)、その前の久米是志氏は7年(1983年10月~1990年6月)の間、社長を務めた。

 後任の伊東氏は、1978年入社。4輪車体設計に従事し、ミッドシップスポーツカー「NSX」のアルミボディーを担当した。また、セダン「アスコット/ラファーガ」の開発責任者を務めた。その後、ホンダアールアンドディアメリカズ・インコーポレーテッド副社長などを歴任。2009年4月に本田技術研究所社長に就任するため、本田技研工業と本田技術研究所の社長を兼務することになる。

(編集部:田中真一郎)
2009年 2月 23日