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トヨタ、「プリウス」「SAI」など7車種155万2509台でリコール。燃料臭がするおそれ

合わせてカーテンエアバッグインフレーターの一部が車内に飛び出すリコールも

2016年6月29日 発表

改善個所説明図(燃料装置)

 トヨタ自動車は6月29日、2009年3月~2015年2月に生産した「プリウス」「プリウスα」「プリウスPHV」「SAI」と、レクサスの「CT」「HS」、ダイハツ工業の「メビウス」をリコールした。対象台数は8型式7車種で計155万2509台。

 今回のリコールでは燃料タンクの「燃料蒸発ガス排出抑制装置」で、樹脂製となっている蒸発ガス通路の端部形状が不適切となっており、使用過程で通路端部に亀裂が発生することがある。長期間に渡って使用を続けると亀裂が貫通して、満タン時に燃料が漏れて燃料臭がするおそれがあるとしている。

 この不具合に対する改善措置として、全車両で燃料蒸発ガス排出抑制装置を対策品と交換する。

改善個所説明図(エアバッグ装置)

 このほかにもトヨタは、2009年3月~2012年4月に生産した「プリウス」「プリウスPHV」、レクサス「CT」の3モデルでもリコールを行なっている。対象台数は3車種で計74万3080台。

 3モデルでのリコールでは、カーテンシールドエアバッグ用のガス封入式インフレーターの製造が不適切となっており、インフレーターパイプの洗浄が不十分でパイプ内に潤滑剤が残り、適切に溶接できていないものがある。これにより溶接部に微小な亀裂が入り、駐車中に車内の温度が上昇して封入ガス圧が高まり、溶接部が破断。破片の一部が車内に飛び出すおそれがあるとしている。

 この不具合に対する改善措置として、全車両で飛散防止用プロテクターが追加される。