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私服でも参加できる気軽なモータースポーツ「オートテスト」を体験
9月3日開催のメディア4耐の前哨戦として筑波サーキット・ジムカーナ場で開催
2016年9月2日 22:59
- 2016年9月2日 開催
茨城県下妻市にある筑波サーキット・ジムカーナ場で9月2日、マツダ「ロードスター」を使用した第1回メディア対抗「オートテスト」が開催された。9月3日開催の「第27回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」の前哨戦として多数のメディア関係者が参加した。
オートテストは、英国を起源としたリバースギヤを使用するジムカーナの縮小版として英国では年間約1000回開催されているという競技。2015年にJAF(日本自動車連盟)がモータースポーツ振興を目的に新種競技として導入して展開しているもの。
開催に先立って挨拶した日本自動車連盟 スピード行事部会の田畑邦博氏は「オートテストは昨年春に導入しまして、日本的にアレンジして昨年8月から全国各地で開催されています。これまでモータースポーツに必要だったヘルメットやグローブ、ライセンスがすべていらない。JAFの会員でなくても運転免許があり一般的な走行ができれば参加ができます。車両もどんな車でも構わない、そして運営上の安全が確保できれば、どんな場所でも開催できる」とその特徴を話した。
この競技の1番のポイントとなるのはリバースギヤを使用してバックする場面が用意されること。今回のコースにおいては、コース上に用意されたチェックポイントで一旦停止。そこから“車庫入れ”のように90度バックで次のチェックポイントに向かう。その後、また前進してゴールに向かうといった構成になっていた。
実際に走行してみると、あまり乗り慣れないクルマであったということもあったが、フルブレーキングして第1のチェックポイントで一旦停止。リバースギヤに入れて、“車庫入れ”よろしく90度バックするために次のチェックポイントを確認し、90度バック後にギヤを1速に入れて発進、といった一連の動作をスムーズにかつ的確に操作しないと、あっという間に1秒、2秒とタイムをロスしてしまう。
ほかの参加者の走行を見ても、コーナーでタイヤの限界まで攻め込んでいる一見して速い走りをする人でも、このリバースギヤを使用する区間でタイムロスしてしまうことがあった。結果的によいタイムを出しているのは、最初から最後まで一貫してスムーズな動きをしているクルマだったのが印象的だった。
モータースポーツに関心はあっても、いざ競技に参加するには、ヘルメットにレーシングスーツ、グローブ、シューズと一式揃えるだけで数万円はかかってしまう。オートテストは、まずはお試しとして手軽に参加できるものとして展開していきたいという。
今回のイベントを主催したブレインズモータースポーツクラブの橋本弘氏は「参加料も3000円以内、3回のトライアルができる。当日エントリーもいいし私服で参加できる。このクラスに関しては費用もかからず家族で楽しめるイベントを目指しています。クルマを走らせる楽しさを多くの方に感じていただき、そしていつの日か日本の全国大会をみんなで楽しみたい」と、オートテストに対する期待感を話した。