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ポルシェ、「パナメーラ 4 E-ハイブリッド」をパリモーターショーで世界初公開

EV走行距離を50kmまで高め、4WD化で0-100km/h加速を5.5秒から4.6秒に短縮

2016年10月11日 予約受注開始

1407万円

 ポルシェ ジャパンは、フランス・パリで開催される2016年パリモーターショー(一般公開日:10月1日~16日)で世界初公開する「パナメーラ 4 E-ハイブリッド」の予約受注を10月11日から開始する。全車右ハンドルで価格は1407万円。

モデル変速機駆動方式ステアリング位置価格
パナメーラ 4 E-ハイブリッド8速DCT(PDK)4WD14,070,000円
10月開催の2016年パリモーターショーで世界初公開される「パナメーラ 4 E-ハイブリッド」

 6月にデビューした第2世代モデルのパナメーラの追加モデルとなるパナメーラ 4 E-ハイブリッドは、従来型では2WD(FR)だった駆動方式をほかの第2世代パナメーラと同じ電子制御式の4WDにスイッチ。車名に4の数字が追加されることになった。

 パワートレーンもスーパーチャージャー付きのV型6気筒 3.0リッターエンジン+8速AT(ティプトロニックS)からV型6気筒 2.9リッターツインターボエンジン+8速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)にライトサイジング化して、走行用のリチウムイオンバッテリーは重量はそのままに、容量を9.4kWhから14.1kWhに増強。システム総合の最高出力が306kW(416PS)/5500rpmから340kW(462PS)/6000rpmに高められた。

 さらにポルシェのハイブリッドミッドシップスポーツ「918 スパイダー」に与えられたハイブリッドコンセプトを継承し、従来はモーターによる追加パワーを得るためにドライバーがアクセルペダルを80%以上踏み込む必要があったところを、新たにモーターとエンジンが最初から調和しながら連動するように改良されたことを受け、パナメーラ 4 E-ハイブリッドではドライバーがアクセル操作を行なうと直後からモーターの追加パワーが引き出されるようになっている。

第2世代パナメーラ共通の「3チャンバーテクノロジー付アダプディブ エアサスペンション」と一新されたハイブリッドパワートレーンにより、ダイナミックな走行性能と快適なグランドツーリング性能を兼ね備える

 これらにより、最高速は270km/hから278km/hに高められ、0-100km/h加速は5.5秒から4.6秒に短縮。また、電力だけで走る「E パワーモード」での最高速も135km/hから140km/hとなる。一方でパナメーラ 4 E-ハイブリッドの大きなテーマである持続可能性の面でも、モーターのみでの走行距離が32.1kmから50kmに向上し、新ヨーロッパ走行サイクル(NEDC)での燃料消費量は2.5L/100kmとされている。

パナメーラ 4 E-ハイブリッドのインパネ(写真は海外仕様)

インテリアは基本デザインや装備などが第2世代パナメーラ共通となり、センターコンソールに12.3インチのタッチスクリーンを持つ「ポルシェ コミュニケーション マネージメント システム(PCM)」を備え、メーターパネルには中央のアナログタコメーターと両サイドの7インチディスプレイを組み合わせて構成する5連メーターを採用。

 この5連メーターの7インチディスプレイには918 スパイダーの採用品をベースとしたハイブリッド専用パワーメーターが設定され、使用している電力やエネルギー回生の状況などを表示する。また、PCMでもブーストに利用できるエネルギーを表示する「ブーストアシスタント」、EV走行に関連するさまざまな情報を目に見える形で表示する「ハイブリッドアシスタント」を機能に追加している。