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ポルシェ、新型「パナメーラ」の予約受注を7月28日スタート

「パナメーラ ターボ」が2327万円、「パナメーラ 4S」が1591万円

2016年7月28日 予約受注開始

1591万円~2327万円

新型「パナメーラ」イメージムービー(1分8秒)

 ポルシェ ジャパンは、6月28日(現地時間)にドイツ ベルリンで世界初公開した新型セダン「パナメーラ」の予約受注を7月28日からスタートする。価格は1591万円~2327万円。それぞれ右ハンドル仕様のほか、「パナメーラ ターボ」では期間限定で左ハンドル仕様の予約も受け付ける。

新型「パナメーラ ターボ」
モデルエンジン変速機駆動方式価格
パナメーラ 4SV型6気筒 2.9リッターツインターボ8速DCT(PDK)4WD15,910,000円
パナメーラ ターボV型8気筒 4.0リッターツインターボ23,270,000円

 第2世代モデルを全面的に刷新した新しいパナメーラは、5049×1937×1423mm(全長×全幅×全高)という、これまでより全長が+34mm、全幅が+6mm、全高が+5mmそれぞれ拡大したボディを採用。ホイールベースも+30mmの2950mmとなっている。全高を5mm高めてリアシートの頭上高を確保しながら、リアタイヤ位置の天井高は20mm低くしてワイド&ローに見せるプロポーションを実現。ほかのポルシェモデルとこれまで以上に近しい雰囲気を手にしている。

 パワートレーンではトランスミッションに新しい8速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)を採用するほか、V型6気筒、V型8気筒のどちらのエンジンも再設計を実施した。

 パナメーラ ターボの8気筒エンジンでは2つの過給器にツインスクロールターボを採用。反対方向に回転する2つのターボチャージャーが低回転域から強大なトルクを生み出し、従来型から70Nm向上した最大トルク770Nm/1960-4500rpmを発生。最高出力も従来型から30PSアップの404kW(550PS)となる。パナメーラ 4Sの6気筒エンジンでは、最高出力は従来型から20PSアップの324kW(440PS)/5650rpm、最大トルクは従来型から30Nmアップの550Nm/1750-5500rpmを発生する。

 このパワートレーンをフルタイム4WDの駆動システムと組み合わせ、パナメーラ ターボで0-100km/h加速は3.8秒(スポーツクロノ仕様車は3.6秒)、最高速は306km/hを実現。パナメーラ 4Sの0-100km/h加速は4.4秒(スポーツクロノ仕様車は4.2秒)で、最高速は289km/hとしている。このほか、パナメーラ ターボでは「アダプティブ シリンダー コントロール」をポルシェモデルとして初搭載。エンジン負荷が部分的になる領域では、システムが一時的にV型8気筒のうち4気筒の作動を停止。出力要求に応じて燃料消費量が30%まで削減されるという。

「パナメーラ ターボ」
パナメーラ ターボの走行イメージ
「パナメーラ 4S」
パナメーラ 4Sの走行イメージ

 シャシーは「4Dシャシーコントロール システム」によって統合制御。このシステムでは走行中の車両の挙動をリアルタイムに検出し、シャシーを制御すしてパナメーラが持つパフォーマンスを最大限に発揮させる。また、「918 スパイダー」「911 ターボ」といったピュアスポーツモデルでも採用されている「リアアクスルステア」を搭載して、スポーツカーライクのステアリング精度とハンドリング、グランドツーリングカーとしての安定性を局面ごとに使い分ける。

 こうした優れた基本レイアウトを、「ポルシェ ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)」を含む新しい「3チャンバーテクノロジー付アダプディブ エアサスペンション」をはじめ、「ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス(PTV Plus)」、強化型の「ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロール・スポーツ(PDCC Sport)」、新しい電気機械式パワーステアリングといった革新的なオプション装備を活用して補完している。

卓越した動力性能を、シャシーを統合制御する「4Dシャシーコントロール システム」などによって路面に伝える

 先進技術では、「アダプティブクルーズコントロール」に新技術となる「ポルシェ イノドライブ」を設定。ナビゲーションデータとレーダー、ビデオセンサーからの信号などを使い、3km先までの最適な加速度と減速度、ギヤ選択、コースティングフェーズなどを計算して車両を制御。コーナー、斜面、速度制限なども自動的に算出する“電子制御コ・パイロット”が道路に沿って遥か前方まで見守ってくれる。

 このほかにオプションのアシスタンスシステムとして、人や大型の動物を熱探知カメラを使用して検知し、カラーハイライト警告灯を表示させる「ナイト ビジョン アシスタント」を新設定。さらに新オプションとなっている「LEDマトリックスヘッドライト」を選択している場合には、ロービームの照射範囲を越えた場所にいる歩行者に短時間ライトを照射して、ドライバーが視認できるようアシストする。

フロントバンパーに新設したA字形エアインテークがワイド感を強調。4灯LEDデイタイムランニングライトを組み込んだLEDヘッドライトも新しいフロントマスクの特徴となっている
インテリアでは、センターコンソールには12.3インチのタッチスクリーンを持つ次世代ポルシェ コミュニケーション マネージメント システム(PCM)を設置。メーターパネル中央のタコメーターはアナログタイプだが、そのほかは7インチディスプレイ2個を使って5連メーターを表現している