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エプソン、JRPA写真展「FASTEST LAP」を10月13日まで開催中

1989年のオーストラリアGPで中嶋悟氏が64周目にファステストラップを出したことから、64枚の写真を展示

2016年10月13日まで開催

入場無料

 エプソン販売は、JRPA(日本レース写真家協会)の写真展「FASTEST LAP」をエプソンイメージングギャラリー「エプサイト」(東京都新宿区)で10月13日まで開催している。この写真展の開催に際し、9月30日に同ギャラリーで記念パーティが開かれ、JRPA会長の小林稔氏とともにゲストの中嶋悟氏、エプソン販売 取締役 販売推進本部長 鈴村文徳氏が挨拶を行なった。

 エプソンは1983年から元F1ドライバーである中嶋悟氏をスポンサード。現在も中嶋レーシングやF1メルセデスAMGペトロナスチームへの協賛など、モータースポーツへの協賛を行なっている。

 今回の写真展「FASTEST LAP」は、JRPA会員が長年にわたり撮り貯めてきたモータースポーツシーンの中から、エプソンに関するJRPA会員の思い出や記憶に残っている名シーンを厳選して展示。1980年代の作品から最新の作品まで、レーシングカーの放つ独特の美しさやサーキットに差し込む光と影、レースがもたらす感動やそこに漂う空気感を再現している。

 展示作品はすべて最新のデジタル機器を完備したエプサイトのクリエーティブ・ルーム「プライベートラボ」が使われ、JRPA会員の手で仕上げられたもの。プリントには、より濃く深く引き締まった暗部の微妙なトーン変化も忠実に再現できるという「Epson UltraChrome K3インク」搭載のエプソンプロセレクション、「UltraChrome Proインク」を搭載した水性顔料大判インクジェットプリンター「SC-P20050シリーズ」を使用しているという。

エプソンイメージングギャラリー「エプサイト」のエントランス
ギャラリー内では写真展が開かれるとともに、エプソン製プリンターやナカジマレーシングの歴代ペーパークラフトなども展示されている
JRPA会長の小林稔氏

 パーティの冒頭に挨拶を行なった小林稔JRPA会長は、「今回の写真展は、長年モータースポーツを応援していただいているエプソン様の軌跡を私ども会員の写真でつづっている。1983年のF2レースから始まり、中嶋さんのF1とともにエプソンのクルマは世界中を走った。現在も国内ではナカジマレーシングのSUPER GT、スーパーフォーミュラ、そしてF1ではメルセデスチームをスポンサードしている。33年間という長きにわたり、私たちが愛するモータースポーツを応援し続けてきたエプソン様に感謝を込めて『FASTEST LAP』というタイトルのもと写真展を開催することになった」と、開催への経緯を報告。

 また、「1989年のオーストラリアGPで、中嶋さんが64周目にファステストラップを出した。それにちなんでナカジマレーシングは現在もカーナンバーを64にしていると聞いている。今回、たくさんの写真のなかから展示する写真を選んだが、展示したい写真はものすごくたくさんあった。そのなかで我々も64という数字にこだわらせていただき、今回は64枚の写真でまとめさせていただいた。64枚の写真それぞれに歴史があり、そしてその時間を切り取った写真を楽しんでいただければ幸いだと思っている」と、展示する写真の枚数の秘話を明かすととともに、「展示している写真だが、昔のものはフィルムであり、2000年を過ぎたあたりからデジタルに移行している。今回はフィルムはエプソンのスキャナーを使い、データ化してプリント。それ以降のデジタル写真も含め、エプサイトのなかにあるラボで今回の写真展実行委員のJRPA会員がすべてプリントしている」とコメント。加えて、ほぼ実物大にプリントされた2枚の写真をエプサイトの外に展示していることも報告。その迫力を楽しんでほしいとアピールした。

 小林会長は最後に「今回の写真展を眺めていると、当時撮っていた写真が年月とともにすばらしい写真に変わっていくのだなと感じた。記録だった写真も20年30年と経ち、写真をただ懐かしむだけでなく、自分自身が生きてきた時代などを思い出させていただいた。これが写真の持っている1つの力なのではないかと改めて感じることができた。今撮っている写真も、10年20年と経つと違う写真になっていくかと思うと、また写真を撮る大切さに身が引き締まる思い。今シーズンも残り数戦となったもののビッグレースが続くが、この思いを忘れずにまたサーキットへ向かいたいと思っている」と述べ挨拶を締めくくった。

エプサイトの外には、中嶋悟氏がドライブしたキャメルイエローのF1マシン「ロータス100T」など2枚の写真が、ほぼ実物大に近いサイズでプリントして展示されている
エプソン販売株式会社 取締役 販売推進本部長 鈴村文徳氏

 また、エプソン販売 取締役 販売推進本部長 鈴村文徳氏は、「今回JRPA様の素晴らしい作品を64点展示させていただくことができた。モータースポーツを愛する皆様にギャラリーをお貸し出しし、多くのお客様に喜んでいただけることに喜びを感じている。小林会長からもあったとおり、昔の記憶がよみがえってくるとありましたが、中嶋さんがファステストラップを取られた記憶が懐かしく、そのときの自分が何をやっていたかを思い出す非常にいい機会になると思う。また、最近ではF1のスポンサードもさせていただいているが、表彰台の写真に最近のSUPER GTでのナカジマレーシングの写真がないのはどういうものだろう(笑)」と、会場にいた中嶋氏にちくりとしつつ、「次回、こちらで写真展を行なう際はぜひ表彰台でシャンパンファイトを楽しむナカジマレーシングを見たい」と述べ、SUPER GTでのナカジマレーシングの活躍に期待を寄せた。

ナカジマレーシング代表の中嶋悟氏もゲストとして登場

 そして「えー、最後にちくっときましたが……、近々!」とかわした中嶋氏は、「1983年から(エプソンと)付き合いがはじまったわけですが、こんなに長く応援いただいて恐縮という言葉しかない。そういう証を写真として残していただいたJRPAの皆さんに感謝している。ますます強いナカジマレーシングを再構築している途中であるので、(優勝まで)もうちょっと(お待ちください)」と、今後の活躍が期待されるコメントが述べられた。

日本レース写真家協会写真展「FASTEST LAP」概要

開催日時:2016年9月22日(木)~10月13日(木)10時30分~18時。最終日は15時まで。日曜日休館(祝日は開館)。入場無料
会場:エプソンイメージングギャラリー エプサイト(東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階)