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三菱電機、目的地検索が1.6倍速い「周辺検索アシスト」対応のオーディオ一体型カーナビ「NR-MZ200シリーズ」発表会

“DIATONEブランド70周年”を記念する67万円の車載用スピーカーフラグシップモデルも発表

2016年10月11日 開催

NR-MZ200PREMI:24万円(税別)

NR-MZ200:オープン価格

DS-SA1000:67万円(税別)

2DINサイズのオーディオ一体型カーナビ「DIATONE SOUND. NAVI」シリーズの新製品「NR-MZ200PREMI」

 三菱電機は10月11日、2DINサイズのオーディオ一体型カーナビ「DIATONE SOUND.NAVI」シリーズの新製品「NR-MZ200PREMI」「NR-MZ200」、カーナビ連動型のETC2.0車載器「EP-B016SRBW」「EP-B016SRBD」、車載用「DIATONEスピーカー」シリーズのフラグシップモデル「DS-SA1000」を発表した。発売日と価格などは以下のとおり。

製品名型名価格発売日
オーディオ一体型カーナビ「DIATONE SOUND. NAVI」NR-MZ200PREMI24万円(税別)10月27日発売
NR-MZ200オープンプライス(店頭予想価格:税別16万円~17万円)
ETC2.0車載器EP-B016SRBWオープンプライス(店頭予想価格:税別5万円前後)
EP-B016SRBDオープンプライス(店頭予想価格:税別5万円前後)2017年1月中旬発売
ヘッドアップディスプレイDU-200HUオープンプライス(店頭予想価格:税別5万円前後)10月27日発売
車載用2ウェイ埋め込み型スピーカーDS-SA100067万円(税別)11月15日発売

「NR-MZ200PREMI」「NR-MZ200」は、前モデル「NR-MZ100PREMI」「NR-MZ100」から音声による「周辺検索アシスト」機能や光VICS対応のETC2.0車載器(オプション)への対応、市販のカーナビでは初となる「信号情報活用運転支援システム」の対応、ヘッドアップディスプレイ(オプション)の対応など、機能面を主にパワーアップさせた製品。CPUの仕様や外光の反射を抑える「ピュアブラック・ハイコントラストモニター」などは「NR-MZ100」シリーズから引き継いだものとなっている。

新たに正面右下に設置した高感度内蔵マイクで車内の声を検知し、音声による「周辺検索アシスト」機能などに対応
「ピュアブラック・ハイコントラストモニター」の採用により、外光の反射を抑えて視認性を向上させている

 新たに採用した周辺検索アシストは、“信号待ちの10秒で周辺にある施設の検索が可能”とアピールする新機能。音声認識を意識的に起動しなくても、カーナビが車内の会話から必要な情報を自動的にピックアップするため、検索の操作手順を短縮できるのが特徴。実際にこの機能でカーナビユーザー29人が周辺のファミレスを探したところ、タッチ操作では平均14.7秒、音声操作では平均14.69秒掛かったのに対し、周辺検索アシスト機能を使うと平均9.21秒と、約1.6倍検索時間が速くなり、10秒以内での検索が可能としている。さらに、音声ガイダンス中でも次の音声操作が可能な「割り込み認識機能(バージイン発話)」も搭載。より速くスムーズに、ストレスを感じさせることなく目的地の検索が可能となっている。また、目的地の検索は正確でない表現でも意図した結果を表示するあいまい検索や略称などでも検索できる。

「NR-MZ200PREMI」と「NR-MZ200」の違いは、ナビゲーション機能は同一だが、「NR-MZ200PREMI」ではマルチアンプ搭載やDTSに対応し、内部に高純度銅7Nケーブルを採用。サブウーファー出力端子や外部入出力端子を標準で備えるなど、音質をより追求した製品となっている。また、構築可能なスピーカーシステム構成は、「NR-MZ200PREMI」がフロント最大4Way(3Way+サブウーファー)に対し、「NR-MZ200」は3Way(2Way+サブウーファー)となっている。

 ETC2.0車載器の「EP-B016SRBW」と「EP-B016SRBD」は、本体は同一だが、本体の取付方法が異なっており「EP-B016SRBW」がフロントガラス貼付型、「EP-B016SRBD」はダッシュボード貼付型となっている。国内の市販品としては業界初となる信号情報活用運転支援システムに対応しており、ビーコンが設置された道路では、信号待ちの時間が「NR-MZ200」や「DU-200HU」のディスプレイ上に表示される。

フロントガラス貼付型のETC2.0車載器「EP-B016SRBW」
ダッシュボード貼付型のETC2.0車載器「EP-B016SRBD」

 また、「DIATONE SOUND. NAVI」シリーズのオプションとしては初となるヘッドアップディスプレイ「DU-200HU」は、次に曲がる方向や残り距離を示すターンバイターン表示などのほか、信号情報活用運転支援システムの信号待ちの時間などがカラーで表示される。

「NR-MZ200」シリーズのオプションとなるヘッドアップディスプレイ「DU-200HU」
ルート案内の情報やクルマが向かっている方角などのほか、信号情報活用運転支援システムによる信号待ちの時間などを表示

 車載用DIATONEスピーカー「DS-SA1000」は、これまで同社製品にはなかった67万円(税別)という高級路線のフラグシップモデルのスピーカー。なお、2016年は「DIATONE」シリーズのスピーカー発売70周年、車載用スピーカーの発売10周年を記念した年になることから、アニバーサリーモデルとなっている。

 従来、3Wayスピーカーのみで可能だった人の可聴帯域内での音の歪み(分割共振)を抑制した「フルピストンモーション」再生を2Way構成で実現。また。スピーカーの振動板には「新常圧焼結セラミックス製法」という新しい製造法で作られた「B4Cプレミアムボロン」を採用している。これにより、原音に忠実でエネルギー感のある高音域再生を実現したという。さらに、ウーファーに新製法の「NCV-R振動板」を採用しつつ独自の音響解析技術を使い、低音域から中音域までの音域もリアリティー感を高めたものになっているとのこと。

車載用DIATONEスピーカー「DS-SA1000」のセット。2Wayながらこれまで3Wayスピーカーのみで可能だった人の可聴帯域内での音の歪みを抑制している
「新常圧焼結セラミックス製法」という新しい製造法で作られた「B4Cプレミアムボロン」のツィーター振動板
ウーファーには新製法の「NCV-R振動板」が採用された
三菱電機株式会社 専務執行役 自動車機器事業本部長 井口功氏

 10月11日に都内で開催された発表会では、三菱電機 専務執行役 自動車機器事業本部長の井口功氏が冒頭の挨拶として以下の発表を行なった。

 まず、自動車機器事業本部の取り組みとしては3つの柱があると語り、1つめは内燃機関の燃費低減と次世代のパワートレーンシステムの開発によるCO2の削減による「環境性と経済性」の実現。2つめはさまざまな最先端のテクノロジーを導入し、クルマ社会のニーズに答え、可能性を追求する「未来への取り組み」。3つめとして、車載用スピーカーやナビゲーション、ETC2.0車載器などによる「安全と快適」を挙げている。井口氏は「誰もが安全で安心にクルマを利用し、さまざまな情報サービスを活用して社会と繋がることができる新しいカーライフの実現を目指していきます」とコメントした。

 同社のカーナビや車載用スピーカーの市販ビジネスの役割としては「独自技術の先行投入の場」「市販ビジネスで得たユーザーニーズをグローバルでの事業拡大に結びつける」「自動車機器事業のPR」という3点を期待していると井口氏は述べ、製品を販売して利益を得る以外の役割があることもアピールした。

「DIATONE」シリーズに関しては、「長きにわたって技術とノウハウを結集した当社の財産であり、価値ある音響ブランド」と位置付け、「昨今、デジタルオーディオの分野でオーディオ機器やコンテンツの高音質化が進むなかで、さらに当社の企業価値を高めることができるブランドです」と語った。

 車載用DIATONEスピーカー「DS-SA1000」に関しては「スピーカーの心臓部である振動板に独自の素材と新技術を余すところなく投入しており、フラグシップに相応しいものとなっています」とコメント。「NR-MZ200」シリーズに関しては「クルマに標準装備されているスピーカーでも驚きの高音質を体感できる。ハイエンドカーのオーディオシステムのセンターユニットとしても高い能力を発揮できる、幅広いターゲットに対応できる製品です。カーナビとしても高いポテンシャルを持っており、操作するスピードと画面の美しさにこだわっています。さらに、安全と安心の部分の充実として、当社の独自技術による高い認識力を誇る音声認識を搭載し、市販業界では初めて高度化光ビーコンに対応したETC2.0対応の車載器とヘッドアップディスプレイを提案させて頂きました」と紹介した。

自動車機器事業本部の3つの取り組みの柱
三菱電機の市販ビジネスの役割
2016年は「DIATONE」シリーズの70周年で、車載用スピーカーも10周年を迎える
「NR-MZ200」シリーズの特徴
音声認識技術の独自性と高い研究開発能力をアピール
安全・安心を実現する製品として、高度化光ビーコンに対応したETC2.0車載器とヘッドアップディスプレイを提案
三菱電機株式会社 三田製作所 カーマルチメディア製造第二部長 佐藤史尚氏

 三菱電機 三田製作所 カーマルチメディア製造第二部長の佐藤史尚氏は、各製品に関して以下のように解説した。

 車載用DIATONEスピーカー「DS-SA1000」の特徴として「従来、3Wayスピーカーシステムでしか実現できなかった可聴周波数帯域で分割共振がない音作りを、DIATONEは2Wayで実現しました。分割共振がないことで音の濁りを抑制することができ、密度の高い厚みのある音をご提供します。従来の製法から『新常圧焼結セラミックス製法』をスピーカー振動板に適応し、毎秒1万2700mという世界最速の伝搬速度と金属では実現不可能な紙に近い適度な内部損失で、より原音に近い音の再現を実現しました。また、B4C振動板の実現は当社のみです。NCVのさらなる高性能化を図ったNCV-Rでは、配合されるカーボンナノチューブの製法を最適化し、毎秒6300mmの伝搬速度を実現。低温域から中音域にかけハイスピードでレスポンスに優れ、リアリティー感あふれる音楽を実現いたしました」とコメントしている。

「DS-SA1000」の特徴
「DS-SA1000」では、従来は3Wayスピーカーシステムでしか実現できなかった「フルピストンモーション再生」を実現
「新常圧焼結セラミックス製法」により、原音に近いを音を出せるようになった
NCV-R振動板により、リアリティ感あふれる音楽を再現

 さらに佐藤氏は「NR-MZ200」シリーズについて、「音に関しては『リアルフォーカスステージサウンド』を目指しており、広大なサウンドステージとクリアできめ細やかな楽器、ボーカルの実在感や迫力に満ちた感動的な音、余韻の切れ際まで体感できる音に“深化”しました。高音質のポイントとしては、すべての音源を高音質で再生できる『DIATONEオールコンテンツインプルーブテクノロジー』と正確なデジタル伝送を実現する『高周波テクノロジー』、DIATONEが70年間積み重ねてきたノウハウがあります」。

「音声認識機能のポイントとしては、車載向けの音声認識に関する豊富な実績と高い研究開発力、10秒で周辺検索が可能な『周辺検索アシスト』、高性能な『Music Canceller』と多様な入力コマンドで検索操作の時間短縮が挙げられます。『周辺検索アシスト』は、従来のタッチ操作と比べて約1.6倍速く検索することができました。さらに、ETC2.0の車載器やヘッドアップディスプレイとも連携します。また、市販のカーナビでは初めて信号情報活用運転支援システムに対応しています。少ない視線移動でカーナビの情報を確認できるヘッドアップディスプレイにも対応しています。クアッドコアCPU『R-Car H1』により、ルート検索のスピードは、東京駅~大阪駅間の5ルートの探索時に『NR-MZ40-2』と比べて5.6倍高速になっています。登録した機能を素早く呼び出せるカスタマイズ可能な『マイメニュー機能』により、従来操作より約62%の時間短縮を実現しています」とそれぞれの機能について解説した。

「NR-MZ200」シリーズは「リアルフォーカスステージサウンド」を目指している
高音質のポイント
音声認識機能のポイント
周辺検索アシスト機能のポイント
周辺検索アシスト機能の実証実験では、タッチ操作や音声操作より約1.6倍早いという結果
光VICSに対応するETC2.0車載器を発売
信号情報活用運転支援システムに対応して発進遅れ防止を支援する
ヘッドアップディスプレイは高い視認性を誇る
クアッドコアCPU「R-Car H1」を搭載
ルート検索のスピード比較
マイメニュー機能について
マイメニュー操作のスピード実証実験
製品プロモーションに押尾コータロー氏を起用
「NR-MZ200」と「DS-SA1000」の早期購入者向けにプレゼントキャンペーンを実施予定

 このほかに発表会では、スバル(富士重工業)「インプレッサ スポーツ」の標準仕様である6スピーカー車に「NR-MZ200」を装着したものと、メルセデス・ベンツ「A180 Sports」に「NR-MZ200PREMI」と「DS-SA1000」を組み合わせて使用した車両を用意。車内でサウンド体験ができるデモカーも展示された。

スバル「インプレッサ スポーツ」に「NR-MZ200」を装着した車両と、「NR-MZ200PREMI」と「DS-SA1000」を組み合わせて搭載したメルセデス・ベンツ「A180 Sports」の2台を用意。車内でサウンドを体験できるデモカーが展示された
「インプレッサ スポーツ」の車内。「NR-MZ200」と「DU-200HU」、ドライビングリモコンの「RE-MZ50」を装備している
「A180 Sports」の車内。「NR-MZ200PREMI」と「DS-SA1000」を組み合わせて設置
「A180 Sports」はドアミラー付近にツイーター、ドアパネルにサブウーファーを装備していた