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アウディ、最高出力354PSの新エンジン搭載など「S4 セダン」「S4 アバント」をフルモデルチェンジ
高出力と低燃費を両立する独自の燃焼方式「Bサイクル」採用
2016年10月25日 16:07
- 2016年10月25日 受注開始
- S4 セダン:839万円
- S4 アバント:868万円
アウディ ジャパンは10月25日、新開発のエンジンを搭載するなどフルモデルチェンジした新型「S4 セダン」「S4 アバント」の受注を開始した。価格はS4 セダンが839万円、S4 アバントが868万円。納車は12月下旬の予定。
S4 セダン、S4 アバントは、最高出力260kW(354PS)/5400-6400rpm、最大トルク500Nm/1370-4500rpmを発生する新開発のV型6気筒DOHC 3.0リッターターボエンジンを搭載、トランスミッションは8速ATを組み合わせる。駆動方式は4WD(クワトロ)となる。
新開発の「3.0 TFSI」エンジンは、バルブタイミングの設定により吸気工程を短縮して燃費効率を高める「ミラーサイクル」の原理を取り入れたアウディ独自の新しい燃焼方式「Bサイクル」を採用。ターボチャージャーによる過給システムと可変バルブタイミング機構を組み合わせるとともに、圧縮比(11.2)を高く設定することでパワーと燃費効率を高めた。
従来型より最高出力を15kW(21PS)、最大トルクを60Nm高める一方で、燃料消費はJC08モード燃費で12.7km/Lを達成。走行性能では、0-100km/h加速4.7秒(アバントは4.9秒。数値は欧州仕様値)を実現する。
また、車両重量は1680kgと従来型のS4(セダンでの比較)に対して100kgの軽量化を達成している。エンジンは、シリンダーブロックをアルミ化するなどして、エンジン単体の重量を従来型比14kg削減。ボディはアルミや高強度鋼板など複数の素材を組み合わせた構造を採用することで、ねじり剛性を高めつつ、ボディ単体で旧型比15kgの重量を削減。そのほか、駆動系、シャシーコンポーネンツ、シートを含めたインテリア装備にまで軽量化が施された。
新開発の8速ティプトロニックはトルコン式オートマチックギヤボックスとなり、低速ギヤは加速を重視してレシオを低めに設定している一方、7速、8速には高めのレシオを与えて、クルージング時の燃料消費を抑えた。また、55km/h以上で走行時、ドライバーがアクセルペダルから足を離すと自動的に「フリーホイーリングモード」に切り替わって駆動抵抗を減らすプログラムを採用している。
安全装備では、「アウディプレセンスベーシック」「アウディプレセンスシティ」「アウディアクティブレーンアシスト」「リヤビューカメラ」「アダプティブクルーズコントロール」「アウディパーキングシステム」のほか、レーダーとカメラにより後方及び側方の運転状況を監視することで、車線変更時及び後退時の事故の危険を減らす「アウディサイドアシスト」「アウディプレセンスリヤ」を標準装備する。
ボディカラーは、Sモデル専用カラーの「ナバーラブルー メタリック」「ミサノレッド パールエフェクト」を含めた計7色が設定される。