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日産、保有するカルソニックカンセイ株式約41%の売却で合意

「カルソニックカンセイの競争力強化を願う日産とKKRの高い評価が一致した結果」と山内CCO

2016年11月22日 発表

 日産自動車は11月22日、資産運用会社のKKRと日産が保有するカルソニックカンセイの普通株式約41%を取得するための公開買付応募契約を締結したと発表した。

 これは同日、KKR傘下の投資ファンドが保有する特別目的会社 CKホールディングスが、日産が筆頭株主となっているカルソニックカンセイのすべての既存株式に対して株式公開買い付け(TOB)を実施する意向であると発表したことを受けて行なわれたもの。CKホールディングスは2017年2月下旬にTOBを開始することを目指しており、応募契約に定める諸条件が充足された場合にTOBが実施される予定としている。

 この発表のなかで、日産自動車 チーフ・コンペティティブティブ・オフィサー(CCO)の山内康裕氏は「今回の合意は、我々の重要なパートナーであるカルソニックカンセイの更なる競争力強化を願う日産の意向と、KKRのカルソニックカンセイの将来性に対する高い評価が一致した結果であり、カルソニックカンセイ、及びその株主にとって最良の選択です」とコメント。

 また、KKRジャパン 代表取締役社長 平野博文氏は「カルソニックカンセイは、高品質の製品を世界最大手の自動車メーカーへ供給するトップクラスの自動車部品メーカーです。KKRは、カルソニックカンセイ経営陣のパートナーとして、同社の成長目標達成の支援を目指すとともに、当社のグローバルネットワークと業界における知見を、カルソニックカンセイが世界的な成功を続けていくために活用していく所存です」としている。