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日産、コネクテッドカー・サービスなどアフターセールス事業の新戦略発表

新車販売時にディーラーオプションでコネクテッド技術の購入が可能に

2016年11月29日 発表

アフターセールス事業における新戦略について発表

 日産自動車は11月29日、同社のアフターセールス事業における新戦略について発表を行なった。

 ルノー・日産アライアンスとマイクロソフト コーポレーションは、9月26日(現地時間)に次世代技術の開発に関して提携すると発表。「最先端のナビゲーションシステム」「予防メンテナンス」「車両向けのサービス」「遠隔からの車両状況の把握」「外部へのモバイル接続」「無線通信によるプログラム更新」といったサービスの開発を共同で行なっていくことがアナウンスされている。

 今回の発表では、コネクテッドカー技術とビッグデータの利用拡大により販売会社を通じて新たなサービスを提供するとしており、将来的にはクルマの修理が必要な場合は事前にオーナーに通知したり、サプライチェーン経由で自動的に部品を注文しておくことで、ユーザーの来店時に販売店が確実に対応できるようになったりするという。

 今後の展開としては、まずは日本とインドを皮切りに、新車販売時にディーラーオプションでコネクテッド技術の購入を可能にし、2020年までに他の国々にも拡大していく。また、低価格でコネクテッドカー・サービスの提供を実現するためにさまざまなコネクテッド技術を現在開発中とのことで、従来のコネクテッドカーではない既存オーナーも将来的にコネクテッド技術を利用したマイカー管理という新たなメリットが受けられるとしている。

 新戦略について、グローバルアフターセールス事業本部を担当する常務執行役員のケント・オハラ氏は、「日産には、アフターセールス事業において、世界のお客さまへの最先端技術の提供で業界をリードし発展させる明快な戦略があります。この戦略では、オーナーシップ体験を高めるためにお客さまの選択肢を増やし、新たなサービスを提供します。それがコネクテッドカー、ビッグデータ、パーソナル化という3つのイノベーションの拡大につながり、お客さまの利便性が向上して、日産に新たな収益をもたらすことになります」とコメント。

 合わせてコネクテッドカー・サービス、幅広い選択肢のアクセサリー、パーソナル化を推進することで、2022年にこの3つの取り組みが同事業の収益の25%を占めるとの見通しも明らかにしている。

アフターセールス事業について