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BMW、Cd値0.22の「スポーツ・ビジネス・セダン・デザイン」や軽量化で燃費や動力性能を向上した新型「5シリーズ」

ディーゼルモデルの「523d」はJC08モード燃費21.5 km/Lを実現

2017年2月11日 発売

599万円~1017万円

新型「5シリーズ」とビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長 ペーター・クロンシュナーブル氏

 ビー・エム・ダブリューは1月12日、2月11日に発売する新型「5シリーズ」を発表した。価格は599万円~1017万円。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
BMW 523i直列4気筒2.0リッターガソリン・エンジン8速AT2WD(FR)5,990,000円
BMW 523i Luxury7,450,000円
BMW 523i M Sport7,430,000円
BMW 523d直列4気筒2.0リッターディーゼル・エンジン6,980,000円
BMW 523d Luxury7,680,000円
BMW 523d M Sport7,650,000円
BMW 530i Luxury直列4気筒2.0リッターガソリン・エンジン7,640,000円
BMW 530i M Sport7,890,000円
BMW 530e Luxury直列4気筒2.0リッターガソリン・エンジン8速AT+モーター7,780,000円
BMW 530e M Sport8,030,000円
BMW 540i Luxury直列6気筒3.0リッターガソリン・エンジン8速AT9,720,000円
BMW 540i M Sport9,860,000円
BMW 540i xDrive Luxury4WD10,030,000円
BMW 540i xDrive M Sport10,170,000円

 発売時のモデルラインアップは、直列4気筒 2.0リッターディーゼルエンジン搭載の「523d」と直列4気筒 2.0リッターガソリンエンジンの「530i」、直列6気筒 3.0リッターガソリンエンジンの「540i」とその4WDモデル「540i xDrive」を導入。その後、第3四半期に直列4気筒 2.0リッターのプラグインハイブリッドモデル「530e」、第4四半期に直列4気筒 2.0リッターガソリンエンジンのエントリーモデル「523i」を導入予定。

 燃費性能では、ディーゼルエンジンモデルの「523d」が、最大出力140kW(190PS)/4000rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1750-2500rpmを発生する直列4気筒 2.0リッターディーゼルエンジンと8速ATを組み合わせて、JC08モード燃費21.5 km/Lを達成する。

新型「5シリーズ」
空力的な配慮が強くうかがえる
新型「5シリーズ」のインテリアなど各部

BMWグループの販売台数は、7万5119台でインポータートップに

MINIとBMWを含めたBMWグループの日本市場における2016年の販売実績

 新型5シリーズ発表会では、2017年初の発表会となったことから、代表取締役社長 ペーター・クロンシュナーブル氏が日本市場における2016年の販売実績を報告。2016年1月~12月期のMINIとBMWを含めたBMWグループの乗用車販売台数は、外国メーカー輸入車において8年連続でトップとなる7万5119台で、BMWブランドの販売台数では前年比約9.4%増の5万571台、MINIブランドは同約16.4%増となる2万4548台になったとしている。

2016年の振り返りと2017年の取り組みを紹介した

 2017年についても「5シリーズ」セダンを皮切りに、今春に「MINIクロスオーバー」のフルモデルチェンジを予告、2輪モデルのBMW Motorradビジネスについては、日本初となる中型免許で運転可能なニュー・モデルを投入予定であることを示した。

 今回発売する新型5シリーズについて、クロンシュナーブル氏は「先進的なテクノロジーによりクラス最高の安全運転支援など、安全性と性能が向上した最善の5シリーズである」と強調した。

クロンシュナーブル氏の合図で新型5シリーズがアンベールされた

ビジネスアスリートのための新型5シリーズ

BMW ブランドマネジメント プロダクトマーケティングの大野憲氏

 新型5シリーズについてはBMW ブランドマネジメント プロダクトマーケティングの大野憲氏が商品概要を説明した。

 新型5シリーズのハイライトとして「スポーツ・ビジネス・セダン・デザイン」「ドライビング・ダイナミクス」「インテリジェント・ドライバー・アシスト・システム」3つのキーワードを示すとともに、最大100kg(日本仕様は最大80kg)の軽量化を実現させるため、ルーフ構造、サイドフレーム、リアエンドには高張力鋼板、エンジンフード、トランクリッド、エンジンクロスメンバー、リアサイドメンバー、ルーフ、ドアなどにアルミを採用して、燃費向上、ハンドリング向上、加減速性能を高めたとしている。

 また、「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」「アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション」「後車追突警告」「クロス・トラフィック・ウォーニング(フロント&リヤ)」などを採用した運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備することなどを示した。

 大野氏は「BMW5シリーズは1972年に登場した初代モデルから45年間にわたりセグメントをリードする先進的なチャレンジを続けてきたモデル。BMWのフラッグシップモデル7シリーズ、BMWのスポーティーなイメージを象徴する3シリーズ、5シリーズはその2モデルの中間に位置するスポーツビジネスセダンの象徴です。新型モデルは運動性能、快適性、機能性いずれにおいても高い完成度をほこり、成功の歴史の第7章を綴る重要なモデルになると確信している」と強調した。

新型5シリーズの特徴を示す3つのハイライト
7世代目となる新型5シリーズ
デザインはキャビンスペースを車両後方に配置したクーペシルエットを特徴とした
インテリアはコクピットの配置を運転席側に向けて傾けた、非対称なフォルムのセンター・コンソール
アルミニウム合金、高張力鋼板、マグネシウム合金を採用して最大100kg(日本仕様は最大80kg)の軽量化を実現した
Cd値0.22を実現した
約60km/h未満ではフロントと逆位相に、約60km/h以上では同位相にリアホイールを操舵するインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングを採用
新型5シリーズは、ルーム・ミラー内に2つのステレオ・カメラを内蔵し、ミリ波レーダー・センサーを前方に3基、後方に2基装備することにより、日常走行域での急停止や飛び出し等を瞬時に判断し警告するとともに、夜間や悪天候下でも安定して検知し警告することにより、安全をサポートする「ドライビング・アシスト・プラス」を装備する
オプション装備の例
モデルラインアップ

レーシングドライバー荒聖治氏が歴代5シリーズのエンジンを披露

レーシングドライバー荒聖治氏が歴代5シリーズのエンジンを披露

 新型「5シリーズ」発表会後には、レーシングドライバー荒聖治氏が登場するイベントが実施され、荒氏が歴代5シリーズを紹介するとともに、それぞれのエンジン音を会場で披露した。

 新型5シリーズのエンジンを試した荒氏は「振動も少なくなっていますし滑らかで軽いですね、これが走ったときにターボがかかってどんな特性になるのか、早く乗ってみたいですね」と感想を話した。

E12型5シリーズと荒聖治氏
新型5シリーズのエンジン音も披露
会場には歴代の5シリーズが揃った