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スバル、「スポカジスタイル」を実現するという新型「XV」先行予約を3月9日開始

全車4WDでエンジンは新設定の1.6リッターと直噴2.0リッター

2017年3月9日 先行予約開始

3月9日から先行予約の受け付けを開始する新型「XV」

 スバル(富士重工業)は、スイス ジュネーブで開催されている「第87回ジュネーブショー」の初日に行なわれたプレスブリーフィングで世界初公開した新型クロスオーバーSUV「XV」の先行予約を3月9日から開始する。価格については明らかにされていないが、2種類のエンジンに各2グレードが設定される4グレード展開になり、合わせて主要諸元などのデータが公開されている。

グレードエンジン変速機駆動方式
1.6i EyeSight水平対向4気筒DOHC 1.6リッターリニアトロニック(CVT)4WD
1.6i-L EyeSight
2.0i-L EyeSight水平対向4気筒DOHC 2.0リッター直噴
2.0i-S EyeSight

 新型XVは、2016年10月に発売された「インプレッサ」と同じく、スバルの次世代プラットフォーム「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」を採用して進化を果たした第2弾モデル。また、新デザインフィロソフィの「DYNAMIC×SOLID(ダイナミック ソリッド)」を全面採用した内外装、搭載する1.6リッターと2.0リッターの水平対向4気筒自然吸気エンジン、「歩行者保護エアバッグ」と先進安全技術「アイサイト(ver.3)」の全車標準装備など新型インプレッサと多くの面で共通点を持っているが、アクティブスプリット4WDである「シンメトリカルAWD」の制御に、同社のSUV「フォレスター」に搭載されて定評のある電子制御システム「X-MODE」を1.6i EyeSight以外のグレードに標準装備。200mmの最低地上高と合わせて高い悪路走破性を実現している。

新型XV

 DYNAMIC×SOLIDを採用した外観デザインでは、自然のなかで映えるラギッドなSUVテイストと市街地に溶け込む流麗さを合わせ持つ「スポカジスタイル」をテーマに開発を実施。フロントマスクではヘッドライト内に設定する新しいスバル車の共通モチーフとなっている左右ポジションランプをフロントグリルに設定した横バーで連続させ、搭載するボクサーエンジンのピストンを表現する。また、フロントバンパーからホイールアーチ&サイドシル、リアバンパーにマットブラックのクラッティングを連続させて、ガードを固めた頑強さとともに動きのある形状で躍動感を演出している。

 ブラック×シルバーのアルミホイールもラギッドなキャラクターに合わせた新デザインを採用。ボディカラーには「クールグレー・カーキ」「サンシャイン・オレンジ」の2色を新採用している。

1.6i EyeSight
1.6i-L EyeSight
2.0i-L EyeSight
2.0i-S EyeSight
フロント&リアフォグランプを全車標準装備
インプレッサではシルバーとなるフロントグリル外周の加飾はXVではブラックアウトされ、横バーに重なるようなデザインとなる
ブラックのホイールアーチやルーフレールなどを装備してSUVらしさを強調。ルーフレール無し車も用意され、全高が45mm低い1550mmとなる
新採用の「クールグレー・カーキ」
新採用の「サンシャイン・オレンジ」
「ピュアレッド」
「クリスタルホワイト・パール」
「アイスシルバー・メタリック」
「クォーツブルー・パール」
「ダークブルー・パール」
「ダークグレー・メタリック」
「クリスタルブラック・シリカ」
インプレッサに続き、スバルの次世代プラットフォームであるSGPを採用

 シャシー性能では次世代プラットフォームのSGPを採用したことで、先代からボディ剛性を70%~100%向上させたほか、旋回性能を高める「アクティブ・トルク・ベクタリング」を全車に設定。これに加え、サスペンションの改良やスタビライザーの取り付け位置の変更などを実施。足まわりがしっかりと動いて車体の揺れを抑制し、乗り心地や操縦安定性が高められるほか、200mmの最低地上高を持つSUVとは思えないようなロールの少なさを実現し、ステアリング操作に対して機敏に反応する運動性を手に入れている。

 インテリアの基本的な形状などはインプレッサから踏襲したものとなっているが、2.0i-L EyeSightや2.0i-S EyeSightではシートやインパネ、ドアトリムなどにオレンジ色のステッチを使ってXVらしさを演出。また、シート表皮は素材や色遣いなどを変更し、オプションの本革を加えて4種類を設定している。

 安全面では前出のとおり、ボンネット下から展開する歩行者保護エアバッグを全車に標準装備して事故発生時に歩行者の頭部に対する衝撃を緩和できるようにしたほか、車内では運転席と助手席に加え、サイド、カーテン、運転席ニーエアバッグなど7個のエアバッグを標準装備。SGPは衝撃エネルギー吸収量を先代から1.4倍に高めているなど、乗員から歩行者などの保護性能を向上させている。

ヒルホールド機能付の電動パーキングブレーキを全車で採用。エアコンは全車フルオートで、2.0リッターモデルは左右独立温度調整機能付
本革巻きのステアリングとセレクトレバーブーツは2.0リッターモデルに標準装備。1.6i-L EyeSightでもオプション装着が可能
インパネ加飾パネルは1.6リッターモデルがカーボン調、2.0リッターモデルがダークシルバー金属調(写真)となる。また、2.0リッターモデルのインパネアッパートリムにはオレンジステッチが施される
シート形状もインプレッサと同様だが、色遣いを変化させて個性化している
SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグ+運転席SRSニーエアバッグを全車で標準装備する
1.6i EyeSightのインパネ
1.6i-L EyeSightのインパネ
2.0i-L EyeSightのインパネ
2.0i-S EyeSightのインパネ
新型XV主要諸元(数値は参考値)
グレード1.6i EyeSight/1.6i-L EyeSight2.0i-L EyeSight2.0i-S EyeSight
ボディサイズ(ルーフレールあり車)4,465×1,800×1,595mm(全長×全幅×全高)
ホイールベース2,670mm
最低地上高200mm
エンジン種類1.6リッターDOHC デュアルAVCS2.0リッターDOHC デュアルAVCS 直噴
最高出力(kW[PS])85(115)/6,200113(154)/6,000
最大トルク(Nm[kgm])148(15.1)/3,600196(20.0)/4,000
燃費(km/L)[社内測定値]16.216.416.0
トランスミッションリニアトロニック(CVT)
駆動方式AWD(常時全輪駆動)
サスペンション形式(前/後)ストラット式/ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ225/60 R17225/60 R17225/55 R18