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ミシュランのワイドシングルタイヤ「X One」が三菱ふそうの新型「スーパーグレート」にメーカーオプション採用

後輪をダブルタイヤから1本にして、輸送効率向上と環境負荷低減に貢献

2017年5月15日 発表

三菱ふそうトラック・バスの新型「スーパーグレート」のメーカーオプション装着タイヤに採用されたミシュラン「X One XZY 3」
X Oneをメーカーオプション装着できる新型「スーパーグレート」

 日本ミシュランタイヤは5月15日、トラック・バス用のワイドシングルタイヤ「X One(エックスワン)」が、同日に発表された三菱ふそうトラック・バスの新型「スーパーグレート」のメーカーオプション装着タイヤに採用されたと発表した。オプション装着は三菱ふそう・バスの販売店で発注可能で、装着開始時期は未定。

 X Oneは、トラックの後輪に装着するタイヤを2本(ダブルタイヤ)から1本にするというコンセプトで、トレーラー用だけでなく大きなトルクのかかる駆動軸用としても使用されることを前提に設計。日本で一般的な11 R22.5サイズの大型トラック用ダブルタイヤとほぼ同じ外形の455/55 R22.5サイズを採用。車軸あたり10トンの耐荷重能力はそのままに、ダブルタイヤと比べて約100kgの軽量化を実現した。この軽量化により積載可能重量の拡大につながり、積載効率や輸送効率を向上させることができる。

 そのほかの効果として、発進や加速時の慣性力が減ることによる燃料消費量の低減や、左右のタイヤ間距離が拡大することによる走行安定性の向上、廃棄されるタイヤの数が減ることによる環境負荷の低減なども実現している。

ダブルタイヤとX Oneの軽量化の比較イメージ
ダブルタイヤとX Oneの走行安定性の比較イメージ