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国交省、地域の魅力を全国に発信する「地方版図柄入りナンバープレート」導入地域を募集

「寄付金あり」「寄付金なし」を設定。新しい「ご当地ナンバー」も追加募集

2017年5月30日 発表

「地方版図柄入りナンバープレート」のイメージ

 国土交通省は5月30日、地域振興・観光振興にクルマのナンバープレートを活用するため「地方版図柄入りナンバープレート」の導入を予定し、この地方版図柄入りナンバープレートの導入対象地域と図柄を各地域から募集すると発表した。

 国土交通省ではこれまでにも、2019年9月20日から全国12都市で開催されるラグビーワールドカップを記念する特別仕様ナンバープレートの交付などを行なっているが、この仕組みを地域振興や観光振興にも利用。各地域の風景や観光資源などをナンバープレートの図柄に使い、装着したクルマが“走る広告塔”として地域の魅力を全国に発信することを目指している。今後、9月から導入申込を受け付け、12月には図柄の提案を実施。2018年10月ごろに交付を開始するスケジュールとなっている。

 ラグビーワールドカップの特別仕様ナンバープレートと同じく、ナンバープレートは「寄付金あり」「寄付金なし」が用意され、集められた寄付金は導入地域の交通改善、観光振興などに資する取り組みに対する支援として活用できる。

新しい「ご当地ナンバー」も追加募集

 このほか、地方版図柄入りナンバープレートの導入を望む地域の要望に応えるため、新たな地域名表示(ご当地ナンバー)の追加募集が合わせて行なわれる。

 これまでご当地ナンバーの導入には「対象地域内の登録自動車数が10万台を超えていること」という基準が設定されていたが、今回の地域振興や観光振興といった目的のために一部が見直され、従来からの基準を満たさない場合でも「対象地域内に複数の自治体が存在し、さらに当該地域の登録自動車数が概ね5万台を超え、地域名表示が当該地域を称するものとして相当程度の知名度を有すること」という追加の導入基準が設けられることになった。

 新しいご当地ナンバーについては2018年3月から導入申込を受け付け、同年12月に図柄の提案を実施。2020年度に交付が開始される予定。