英アストンマーティン、同社初の完全EV「ラピード E」を2019年に155台限定生産

　英アストンマーティンは6月27日（現地時間）、同車初の完全なEV（電気自動車）「RapidE（ラピード E）」を2019年に155台限定生産すると発表した。

　ラピード Eは今後発表される「ラピード AMRコンセプト」をベースに開発され、V型12気筒の6.0リッターエンジンに代わる電動パワートレーンを4ドアスポーツカーとなる優雅なボディに搭載。「ラピード S」同等のダイナミックな走行性能を発揮するという。搭載される電動パワートレーンの詳細は順次発表されることになっているが、瞬時にパワーが立ち上がるモーターの特性によって「従来のアストンマーティンでは体験できなかった、ユニークなドライビング・エクスペリエンスを提供する」としている。

　また、ラピード Eの開発にはコンセプトモデルの製作に携わった「ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング」が引き続きパートナーとして協力。エンジニアリングの統合をはじめとする複雑な開発作業でアストンマーティンを支援する予定となっている。

「ラピード E」のイメージスケッチ

　この発表のなかで英アストンマーティン 社長兼最高経営責任者（CEO）のアンディ・パーマー氏は「私たちは、2015年10月にRapidEコンセプトを公開し、アストンマーティン初の電気自動車を生産に向けて準備していることを発表して、弊社の歴史に新たなマイルストーンを打ち立てました。RapidEは、アストンマーティンの本質である魅力的なスタイルと最高のパフォーマンスに、新しいゼロエミッションのパワートレーンを組み合わせるだけでなく、それをさらに強化することによって、弊社のサステナブルな未来を提示します。内燃エンジンは、1世紀以上にわたってアストンマーティンの心臓部に搭載されてきました。それは、今後も数年間は変わることはないでしょう。RapidEは、アストンマーティンのビジョン、願望、そして世の中の急速な変化に対応可能な能力を示し、弊社の哲学に忠実な新しいタイプのクルマを提供することによって、お客様を魅了するでしょう」とコメントしている。