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初心者から学べるドライビングレッスン「YOKOHAMA & PROSPEC Summer Driving Park 2017」レポート
水をこぼさず走る「Gカップレース」など、楽しみながら運転技術を学ぶ
2017年7月10日 15:46
- 2017年7月1日 開催
プロスペックは7月1日、「YOKOHAMA & PROSPEC Summer Driving Park 2017」を開催した。後援は横浜ゴム。
富士スピードウェイのP2駐車場を丸ごと貸し切って開催される初級レベルのドライビングレッスン。P2駐車場に設置された特設コースを自分のクルマで走り、ドライビングテクニックを学ぶ講習となっている。参加料金は2万6000円。今回の参加人数は27名、合計23台。1台で参加申込みをしても複数人で運転を交代して参加できるイベントとなる。
講習冒頭では、モータージャーナリストでプロドライバーでもあるプロスペック代表の日下部保雄氏が挨拶した。日下部氏は挨拶の中で「私が運転を始めた当時、仲間同士でクルマを乗り換えながら広い場所を使って練習し、タイムを測ったりしながらどこがわるいか指摘し合った。そのときは楽しみながら運転技術を学ぶことができた。皆さんにもそういう雰囲気を味わっていただきたい」と、ドライビングレッスンを開催するきっかけについて語った。
プロスペックでは毎年冬に長野県の女神湖で、凍結した湖面上でドライビングテクニックを学ぶレッスンも開催しており、今回はその夏バージョンで2年ぶりの開催となった。
インストラクターは日下部氏のほかプロドライバー5名が務め、希望があれば同乗してアドバイスを受けたり手本を見せてもらうこともできる。有料イベントならではの貴重な機会だ。
コースは、8の字状のコースをぐるぐると回るウェット円旋回、加減速やスラロームを体験できる特設コース1、高速コーナーやヘアピンカーブなどでハンドリングを学ぶ特設コース2の合計3種類。
参加者は3つの色でグループに分けられるが、自分の体験時間の間は特設コース1と2を自由に行き来できる。円旋回については人気のコースということで混雑を避けるため、時間と車両を指定しての体験となった。
ウェット円旋回コース
ウェット円旋回コースは最も人気のあるコースで、8の字状に設置されたコースに散水車で水をまき、ウェット状態での周回走行を体験するもの。ここではスムーズな操作とセーフティマージン、そしてタイムにこだわって走るというのがポイント。タイムにこだわると言っても乱暴に速く走るのではなく、安定して安全に走るのがポイントとされている。濡れた路面上でのスリップ走行はなかなか一般道では試せるものではなく、貴重な体験ができる。
ブレーキングやスラロームを体験する「特設コース1」
特設コース1ではブレーキングやスラロームを体験する。まずはアクセルを踏み込んで直線コースを走り、途中にある黄色いコーンの位置でブレーキングを開始して、その先にある赤いコーンの位置で止まるようにブレーキを踏む。自分の速度に合わせてブレーキの踏み方を調整し、一定の減速をしながら赤いコーンの位置で止まるのがポイントになっている。
ブレーキポイントのあとは折り返しとなり、コーンの間を走りながらのスラローム走行になる。ここではタイミングとリズムを大事にしながら車体のロールをうまく利用してスムーズに走行するのがポイント。
ストレートと連続したS字カーブの「特設コース2」
特設コース2は3コースの中で一番走行距離が長く設定されているコースで、ストレートと連続したS字カーブの組み合わせとなっており、加速と減速を組み合わせながらステアリング操作の練習ができる。助手席の人が気持ちよく同乗できるような、より洗練されたドライビングテクニックを学ぶのが目的。そのため、カーブを曲がる時はクリッピングポイントを常に意識しながらハンドリングすることが求められる。
体験時間は9時から17時まで。午後には上記コースを少しアレンジしながらの体験となったほか、プログラムの最後には水の入ったカップをフロントガラスに取り付け、中に入った水をこぼさないようにしながら走る独自の競技「Gカップレース」も開催された。