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FCA ジャパン、女性がクルマを購入する際に重視するポイントは「価格」「サイズ」「運転のしやすさ」

「女性と自動車に関する実態調査」の結果より

2017年8月30日 発表

 FCA ジャパンは8月30日、20~40代の女性合わせて500名を対象に行なった「女性と自動車に関する実態調査」の結果を発表した。

「現在クルマを所持している女性」と「現在所持していないが、購入する意向のある女性」を対象に行なったもので、7月24日~27日にインターネット調査を実施し、総計500人から回答を得た。

 質問事項は、「自動車を購入する際に重視するポイント」「現在運転している自動車のタイプ」「クルマの活用シーン/クルマを活用したいなと思っているシーン」「自動車で行きたい場所」「自動車を購入した/したいと思ったきっかけ」「自動車を保有していてよかったこと」というクルマの便利さに主眼を置いた質問と、「自動車を運転するうえで不安に思うことはあるか」「経験したことがある自動車のトラブル」「自動車を購入して『失敗したな』と感じたことはあるか」「今運転している自動車に対する不満」というクルマに関する不安や不満などについての質問が用意された。

自動車を購入する際に重視するポイント

 まず女性が自動車を購入する際に気になるポイントを聞いたところ、84.4%が「価格」と回答。以下「サイズ」(65.6%)、「運転のしやすさ」(64.2%)が続き、女性が操作性や駐車スペースを考慮したサイズ感を重視していることが分かった。

自動車を購入する際に重視するポイント

 次に現在運転している自動車のタイプについて聞いたところ、半数近くの46.0%が「軽自動車」と回答。2番目に多かったのは「コンパクトカー」(22.4%)で、以下「ミニバン」(10.0%)、「SUV」(7.2%)が続いた。この結果について、リリースでは「クルマを購入する上でのポイントでも上がってきていた『サイズ』や『運転のしやすさ』にもとづいて、クルマが選ばれているということが分かりました」と述べられている。

現在運転している自動車のタイプ

 続いて実際にクルマに乗っている人には活用シーンを、まだクルマを持っていない人には活用したいと思っているシーンを質問。その結果、どちらも最多となったのは「買い物」。2番目以降は、実際に活用している人と今後活用したいと思っている人で大きく差が見られ、実際に活用している人に関しては、45.2%が「通勤・通学」、43.6%が「家族の送り迎え」と、日常に根ざした場面で活用しているという結果に。

 一方で、これからクルマを買おうと思っている人に関しては、2番目が「旅行」(42.4%)、3番目が「ドライブ」(42.0%)となっており、主に娯楽やレジャーで活用したいと考えている人が多いという結果になった。

クルマの活用シーン
クルマを活用したいなと思っているシーン

自動車で行きたい場所

「自動車で行きたい場所」でもっとも多くの回答が寄せられたのは「ショッピングモール」(73.8%)で、以下「海」(43.0%)、「山」(34.2%)とアウトドアレジャースポットに多くの票が集まるとともに、「夜景スポット」(33.4%)も高い支持を得た。その理由について「特にデートの際はどこに行くのか、というワクワク感を創出することができ、かつ2人だけの空間を演出できるため、自動車で行くのに適していると考えているようです」と分析している。

自動車で行きたい場所

 また、そもそもクルマを買いたいと思ったきっかけについては、「住んでいる地域的に、自動車がないと不便」(36.4%)にもっとも多くの票が集まった。これに続き、「通勤・通学で必要になった」(23.6%)や子どもの送り迎え、結婚などもきっかけとして票を集めており、ライフステージの変化とクルマの購入に密接な関係があることが読み取れる結果となっている。

自動車を購入した/したいと思ったきっかけ

 次にすでに自動車を保有している人に対し、「自動車を保有していてよかったこと」を質問した結果、最多は「荷物を運ぶのが楽」(76.0%)。

 続く2位に「気軽に遠乗りすることができる」(46.8%)、3位に「送迎に活用することができる」(44.7%)、4位に「雨の日でも外出するモチベーションが下がらない」が入っており、「自動車は、その便利さから外に出かけるきっかけにもつながっているようです。また、『デート・家族サービスの選択肢が増える』も4分の1の人が回答。自動車を保有することで、さまざまなレイヤーで人生が豊かになると言えそうです」と、クルマの利便性の高さが浮き彫りになる結果が出ている。

自動車を保有していてよかったこと

自動車に関して不安や不満はある?

自動車を運転するうえで不安に思うことはあるか

 ここからは少し趣が変わり、自動車に関して何か不安や不満があるかどうかという問いに。

 運転するにあたって不安に思うことがあるかを聞いたところ、「とてもある」「ある」「どちらかと言えばある」と回答した人の合計は9割近くという結果に。大半の女性が、100%安心した状態で運転できていないという結果が明らかになった。

 その背景には「運転時の自動車のトラブル」があるとし、具体的にどのようなトラブルが過去にあったのか聞いてみたところ、最も多かったのは「ぶつけてしまった」(43.2%)。また2番目に多かったのが「衝突事故」(14.8%)で、衝突系のトラブルだけでも半数以上の女性が経験していることが分かった。

経験したことがある自動車のトラブル

 また、自動車を購入して「失敗したな」と感じたことがあるか聞いたところ、4割近くが「ある」と回答。現在所有するクルマに対する不満については、1位が「燃費」(34.0%)。以下、「価格」(25.2%)、「サイズ」(21.6%)、「静音性」(11.2%)が続いた。

自動車を購入して「失敗したな」と感じたことがあるか
現在所有するクルマに対する不満
海外メーカーの自動車への憧れはあるか
一緒にドライブに行きたいタレント

 これらの結果をもとに、「クルマ選びにおいて特に女性はサイズ(軽自動車やコンパクトカーが人気)や運転のしやすさ、燃費のよさを重視していることや、用途としては買い物がメインで、海や山などの遠乗りにも活用していきたいと思っていることが明らかになりました。一方で9割近い女性が自動車の運転に対して何かしらの『不安』を抱えており、4割近くの女性が過去にクルマをぶつけてしまうことがあるということも明らかになりました。また、半数近い女性が輸入車への憧れを持っているというニーズも明らかになりました」とし、こうしたサイズ感・デザイン性に優れ、燃費のよさも兼ね備えたモデルがフィアット「500(チンクエチェント)」とアピールしている。

 なお、この500がどのようなモデルなのかを紹介する動画が現在公開されている。

FIAT 500ってどんなクルマ?