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日産、追浜工場でグローバル生産累計1億5000万台を祝う
新型「リーフ」のオフライン式も開催
2017年9月19日 20:59
- 2017年9月19日 開催
日産自動車は9月19日、グローバルで累計1億5000万台の生産台数を達成した記念の式典とともに、EV(電気自動車)の新型「リーフ」のオフライン式を神奈川県 横須賀市の追浜工場で開催した。
1961年に創業した追浜工場は、グローバル生産累計1億5000万台のうち1690万台(約11%)を生産。ライン数は1本で、生産能力は24万台/年。2016年度下期の生産台数は11万8000台となる。
現在は今回オフラインされた新型リーフをはじめ、ガソリンエンジンとモーターを融合したパワーユニット「e-Power」を搭載する「ノート e-Power」、コンパクト5ドアハッチバック「キューブ」、コンパクトスポーツクロスオーバー「ジューク」を生産している。
式典では、新型リーフに乗って日産自動車 CEOの西川廣人氏と同社CCOの山内康裕氏が登場。来賓の横須賀市 市長の上地克明氏とともに挨拶を行なった。
最初に登壇した西川氏は「日産自動車が1933年に創業して以来、累計の生産台数が8月の後半で1億5000万台を超えたというこれまでの歴史の積み重ねに対するお祝いと、これから新しい歴史を切り開いていく先兵となる新型リーフのオフライン式の2つを同時にお祝いできるという、歴史に残る式典となると思います」と述べるとともに「集まっていただいております従業員の皆さん、サプライヤーの皆さん、そして、販売会社の皆さん。加えて地元横須賀市から上地克明市長様にお越しいただきました。皆さまありがとうございます」と感謝を述べた。
西川氏は続けて、「追浜工場の初号車がブルーバードとセドリックということで、それ以来、世界中に展開していく日産の工場のリーダーとして、世界を引っ張る役割をしてきました。そして今は、昨年発売しましたノート e-Power、そして今日からスタートする新型リーフということで、まさに新技術で日産インテリジェントモビリティを引っ張る工場になっています」と追浜工場について話した。
さらに、新型リーフの受注台数について、「発表してから10日あまりでまだ途中経過ではございますが、先代のリーフに対して2倍は絶対にいく、できれば3倍までいきたいという計画だったのですが、それをはるかに上まわる受注をいただいております。大変好調な、絶好調な出足と言っていいでしょう」と述べ、「今後おそらく数が増えますから、生産する方々には負担が増えるかと思います。そこでもう1度気を引き締めて、万全の品質でお客様に新型リーフをお届けするということを、皆さまと一緒にここで決意をして進めていきたいと思います」と決意を語った。
続いて登壇した日産自動車 CCOの山内氏は、グローバルで1億5000万台の累計生産台数を達成したことに対して感謝を述べた後、「84年間もクルマを作っていたら、累計生産台数1億5000万台は達成できるだろうという見方もあるかもしれません。しかし、84年間日産自動車が存続できたということは、1億5000万台分のご支持があってのこそだと思わなければいけません。1億5000万台がこの新型リーフで偶然にも、幸運にも達成できたということは、新型リーフが日産の過去と未来を繋ぐクルマであるということの証ではないでしょうか」と話した。
また、山内氏は「未来に向けて、新型リーフを万全の品質で1日も早くお客様にお届けすることによって、私どもの新しい未来のスタートさせていきたいと思います。追浜工場、それからアメリカでもイギリスでも作りますけれども、これから工場が大変忙しくなると思います。もの作り部門全員でサポートしてまいりますので、一緒に頑張って高品質のリーフをたくさんお客様にお届けしたいと思います」と抱負を語った。
最後に登壇した上地氏は、9月6日に行なわれた新型リーフのワールドプレミアのイベントに参加したことに触れ、「新型リーフは新次元にふさわしい、世界をリードするクルマであるなと実感いたしました」と話し、「このようなクルマがこの横須賀の追浜でどんどん生産されていくということに、横須賀市民の1人としてうれしく感じます。皆さまとともにこれから新型リーフが世界を席巻することを夢見ながらご挨拶とさせていただきます」と締めくくった。
挨拶の後は、追浜工場のスタッフから西川氏と山内氏にポロシャツの贈呈と、スタッフ代表による決意表明が行なわれ、最後は参加者全員で掛け合いコールが行なわれた。