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三菱電機、準天頂衛星からの「CLAS信号」で実証実験している自動運転車「xAUTO」東京モーターショー2017に出展

「自律型走行技術」「インフラ型走行技術」併用の自動運転「Diamond Safety」

2017年10月17日 発表

三菱電機、準天頂衛星からの「CLAS信号」で実証実験している自動運転車「xAUTO」東京モーターショー2017に出展 自動運転技術の実証実験車「xAUTO(エックスオート)」
自動運転技術の実証実験車「xAUTO(エックスオート)」

 三菱電機は、10月25日~11月5日(プレスデー:10月25日~26日、一般公開日:10月27日~11月5日)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催される「第45回東京モーターショー2017」に、「自律型走行技術」と「インフラ型走行技術」を併用する自動運転技術の実証実験車「xAUTO(エックスオート)」を出展すると発表した。

「Diamond Safety」と名付けた自動運転技術を搭載する実証実験車のxAUTOでは、前方、後側方を監視するミリ波レーダー、前方監視カメラなどの周辺センシング技術を組み合わせる高度な「自律型走行技術」、準天頂衛星システムから送られるセンチメーター級測位補強サービス「CLAS(Centimeter Level Augmentation Service)」の信号と高精度3次元地図を組み合せる「インフラ型走行技術」を併用することで、高い安全性と快適性を両立した自動運転を実現。

 これまでに山陽自動車道や道央自動車道といった高速道路で300時間以上の実証実験を行なったほか、9月19日からは世界で初めてとなるCLAS信号を使った自動運転の実証実験をスタート。さまざまな実際の道路環境下で走行して、濃霧や雪道といった視認性がわるい状況でも自動運転が実用可能であると確認しているという。

 今後三菱電機では、自動運転技術のグローバル対応として、準天頂衛星システムがカバーしない地域での測位補強サービスについて、同社が出資するドイツ Sapcordaを通じてCLAS信号と互換性のあるセンチメーター級高精度測位補強サービスの世界配信網を構築することを目指す。また、ダイナミックマップ基盤やオランダのHEREなどと連携し、ニーズに応じて高精度3次元地図を組み合わせていき、自動運転の実現に向けて欧州・北米でも実証実験を重ねていくとしている。