日産、「フェアレディZ」をフルモデルチェンジ “フェアレディZらしさ”を引き継ぎつつ、パフォーマンスや質感を進化 |
12月1日発売フェアレディZ(Version ST)
362万2500円~446万2500円
日産自動車は、スポーツカー「フェアレディZ」をフルモデルチェンジして12月1日より発売する。価格は、362万2500円~446万2500円。
今回発表した新型フェアレディZは、1969年に発売された初代フェアレディZ「S30型」から引き継がれている「ハイパフォーマンス」「デザイン」「ハイバリュー」といったコンセプトを盛り込みつつ、パフォーマンスや質感を飛躍的に進化させたとしている。
リア(Version ST) | フェアレディZ(Version ST) |
6代目となる新型では、前モデルと比較してホイールベースを100mm短縮しハンドリング性能を向上させたほか、安全性強化や装備拡充を図りながらも、エンジンフード、ドアパネル、バックドアのアルミ化や車体構造の最適化による軽量化で、前モデルとほぼ同等の車両重量を実現した。また、低ヒップポイントとし、ショルダー部分にワイヤーフレームを、シートバックに滑りにくいスエード素材を、運転席側にランバーサポートを追加したシートのほか、ペダルやステアリングの配置の見直、タコメーターやスピードメーターの大径化や視認領域拡大、見通しのよいピラー位置の採用、などによりドライビング環境の向上も図っている。
エクステリアは、張り出しのあるリアフェンダーや「Z」のエンブレムが浮かび上がるサイドターンランプを装備し、ヘッドランプとリアコンビネーションランプにはスタイリング全体を引き締める効果を狙った「ブーメランモーション」を採用している。
フェアレディZの透視イメージ | サイドターンランプ | |
ヘッドランプ | リアコンビネーションランプ | リアフォグランプ |
インテリアは、ダブルステッチを施した新合成皮革「ソフィレス」をクラスターパネル」に、本革と新スエードクロス「フォルトスエード」をシートに採用。フェアレディZでは初採用となる「インテリジェントキー&プッシュエンジンスターター」や助手席側グローブボックスを新設したほか、ニーパッド、ラウンドシェイプアームレスト、シートバックスペース、アクセサリーケースといった機能を装備する。
メーターパネルは独立式大径3眼メーターと3連サブメーターを採用し、3眼メーターはエンジン始動時にタコメーター、スピードメーター、3連メーターの針が振り切れる演出を施している。また、サブメーターは時計と電圧計のほか油圧計、または油温計を表示できる。ラゲッジルームは、前モデルと比較して出し入れのしやすさを改善し、ゴルフバッグを2個収納可能なスペースを確保した。
フェアレディZのインテリア(Version ST) | シート(Version ST) | 運転席/助手席シートバックスペース |
グローブボックス | 3連サブメーター | ラゲッジルーム |
エンジンは、「VVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム)」を採用したV型6気筒 DOHC 3.7リッターの「VQ37VHRエンジン」を搭載し、最高出力が247kW(336PS)/7000rpm、最大トルクが365Nm(37.2kgf)/5200rpmとなる。トランスミッションは、シフトチェンジ時にエンジンの回転数を最適な回転数に制御する世界初の機能「シンクロレブコントロール」を付加した6速MT、またはマニュアルモード付きの7速AT「7M-ATx」を搭載し、6MT車ではシフトアップインジケーターを、7M-ATx車ではマグネシウム製パドルシフトを装備する。
サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン、リアマルチリンクを採用し、ショックアブソーバーにはデュアルフローパスやリバウンドスプリング、高応答リップルコントロールを採用することで、ハンドリングとのよさと乗り心地を両立させた。また、一部グレードではブレーキに曙ブレーキ製の4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキを採用し、市街地での扱いやすさと高速走行時の安定性を両立した。タイヤは、18インチアルミホイール、またはレイズ製19インチアルミホイールを装備する。駆動方式は2WD(後輪駆動)のみとなる。ボディサイズは4250×1845×1315mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2550mm、重量は1480~1530kg。
VQ37VHRエンジン | シンクロレブコントロール付き6速MT | 6速MTのシフトノブ |
7M-ATx | 7M-ATxのシフトノブ | サスペンション |
4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ | 19インチアルミホイール |
グレードは、ベーシックグレードの「フェアレディZ」、フェアレディZに本革とスエード調のコンビシートや8スピーカーシステム「BOSEサウンドシステム」、運転席/助手席パワーシート、運転席運転席ランバーサポートなどを追加した7M-ATxのみの「フェアレディZ Version T」、フェアレディZにレイズ製19インチアルミホールや4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを追加した6速MTのみの「フェアレディZ Version S」、Version TとVersion Sの装備を装備した最上位の「フェアレディZ Version ST」の4種類を展開。ボディーカラーは、新色の「ブリリアントホワイトパール」「プレミアムアルティメイトイエロー」「プレミアムルマンブルー」を含む全8色を用意し、全色に擦り傷痕が復元する「スクラッチシールド」を装備する。インテリアカラーは、「パーシモンオレンジ」「ブラック」「グレー」の3色を用意する。
日産では、12月1日~12月25日まで東京都中央区の「日産本社ギャラリー」および「日産銀座ギャラリー」、愛知県名古屋市中区の「日産名古屋ギャラリー」、福岡県福岡市中央区の「日産福岡ギャラリー」にて新型フェアレディZのデビューイベントを開催する。イベントでは、ボディカラー全8色の展示や土/日/祝日のは試乗サービスも行う。なお、新型フェアレディZの月間販売台数は500台を目標としている。
■ラインナップ
グレード | エンジン | 駆動方式 | ミッション | 価格 |
フェアレディZ | VQ37VHR | 2WD | 6MT | 362万2500円 |
7M-ATx | 372万7500円 | |||
フェアレディZ Version T | 7M-ATx | 399万円 | ||
フェアレディZ Version S | 6MT | 409万5000円 | ||
フェアレディZ Version ST | 6MT | 435万7500円 | ||
7M-ATx | 446万2500円 |
■カラーバリエーション(エクステリア)
ブリリアントホワイトパール | プレミアムアルティメイトイエロー | プレミアムルマンブルー |
ブリリアントシルバー | ブレードシルバー | タイタニウムグレー |
ダイヤモンドブラック | バイブラントレッド |
■カラーバリエーション(インテリア)
■URL
日産自動車株式会社
http://www.nissan.co.jp/
ニュースリリース(フェアレディZ)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/081201-01-j.html
ニュースリリース(デビューイベント)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/081201-02-j.html
製品情報
http://www.nissan.co.jp/Z/
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(編集部:大久保有規彦)
2008年12月1日