日産、「フェアレディZ NISMO」をマイチェン、ハンドリング性能を向上

　日産自動車は、「フェアレディZ NISMO」のマイナーチェンジを行うとともに標準車「フェアレディZ クーペ」「フェアレディZ ロードスター」の一部仕様変更を行い、7月25日に発売する。価格はフェアレディZ NISMOが562万6800円～573万4800円、フェアレディZ クーペが383万1840円～454万5720円、フェアレディZ ロードスターが456万6240円～519万3720円。

　フェアレディZ ロードスターに関しては兼ねてからの予告通り、9月末受注分をもって生産を終了する。

　今回のフェアレディZ NISMOのマイナーチェンジでは、主にエクステリアデザインの変更によって走行性能の向上が図られた。エクステリアデザインは刷新され、ニスモレッドアクセントを配したバンパーやサイドシルプロテクターとともに、コンパクト化されたリアスポイラー、レイズ製19インチアルミ鍛造ホイールなどを採用。こうしたボディーパーツの変更によって前後のダウンフォースバランスを最適化し、高速域でのハンドリング性能を向上させたという。

エクステリアデザインの変更によって走行性能の向上が図られたフェアレディZ NISMO

ニスモレッドアクセントを配した専用バンパー。精悍な印象を与えるブラック加飾のヘッドライトインナーなどが採用された

ニスモレッドアクセントを配したサイドシルプロテクター

専用形状のリアバンパー

コンパクト化されたリアスポイラー

レイズ製19インチアルミ鍛造ホイール（フロント：19×9.5J、リア：19×10.5J）。タイヤはポテンザ「RE-11」

　インテリアでは赤と黒のコントラストが特徴的な内装色を採用したほか、ホールド性に優れ、より低いヒップポイントを実現した専用のレカロ製スポーツシートを装備。さらにセンターコンソールにNISMOエンブレムが装着されるとともに、レッド加飾を施したスターターボタンフィニッシャーを採用している。

　搭載エンジンはNISMO専用チューニングが施されたV型6気筒DOHC 3.7リッター「VQ37VHR」。標準車が最高出力247kW（336PS）/7000rpm、最大トルク365Nm（37.2kgm）/5200rpmなのに対し、最高出力は261kW（355PS）/7400rpm、最大トルク374Nm（38.1kgm）/5200rpmまで高められている。

赤と黒のコントラストが特徴的な内装色を採用するほか、専用のレカロ製スポーツシートを装備

●フェアレディZ NISMOの変更点
・ニスモレッドアクセントを配した専用バンパー、サイドシルプロテクター
・存在感を際立たせる専用LEDハイパーデイライトを追加
・新デザインのレイズ製アルミ鍛造ホイール
・ハイパフォーマンスモデルを象徴するNISMOエンブレム（フロント）の追加
・精悍な印象を与えるブラック加飾のヘッドライトインナー
・伸びやかなボディフォルムを実現するリアスポイラー
・的確なドライビングをサポートする、NISMO専用チューニングレカロ製スポーツシート
・インテリアの印象を引き締め、NISMOの象徴の赤とのコントラストを高めることでスポーツドライビングに集中できるブラックアウト加飾
・センターコンソール部に配したNISMOエンブレム
・レッド加飾を施したスターターボタンフィニッシャー

標準車では静粛性や乗り心地が向上

　また、フェアレディZ NISMOを除く標準車では、タイヤ構造、リアエンジンマウント、防音材を改良してチッピング音、ロードノイズ、加速時のノイズを軽減し、静粛性を向上。

　さらにリアサスペンションの改良によって日常域での乗り心地を向上させるとともに、ステアリング制御の変更、ステアリングギアバルブの変更により操舵力を低減し、日常域での取り回し性の向上と、軽快なハンドリングを両立させている。

ダークメタルグレー

バイブラントレッド

ブリリアントホワイトパール

プレミアムディープマルーン

ブリリアントシルバー

ダイヤモンドブラック

ダークブルー

プレミアムサンフレアオレンジ

インテリアのカラーバリエーション

●フェアレディZ（標準車）の変更点
・シンクロレブコントロールを標準化（クーペ、ロードスターのMT車）
・18インチアルミホイールをガンメタリック塗装化（フェアレディZ、フェアレディZ Version T[クーペ、ロードスター全車]）
・ボーズサウンドシステムをメーカーオプション化（フェアレディZ Version ST、フェアレディZ Version T[クーペ、ロードスター]）
・パンク修理キットを標準装備（フェアレディZ、フェアレディZ Version T[クーペ]）