神奈川県、電気自動車の導入助成の受け付けを開始
政府の補助金とあわせて最大208万5000円の助成

三菱「i-MiEV」

2009年6月10日開始


スバル「プラグイン ステラ」
 神奈川県は、個人および法人を対象に電気自動車の導入時に補助金を給付する助成制度を開始し、6月10日より申請受付を開始した。対象となる電気自動車は、6月10日現在で三菱自動車工業の「i-MiEV(アイ・ミーブ)」と、スバル(富士重工業)の「プラグイン ステラ」の2車種で、最大69万5000円が助成される。

 この助成制度は、神奈川県が2009年4月に公表した電気自動車の導入に於いて最先端の取り組みを推進する優遇策「EVイニシアティブかながわ」に基づいて行うもの。県内に1年以上在住する個人、県内に事務所または事業所を有する法人、県内の事業者や個人に貸与するリース事業者が助成対象で、個人は12月28日まで、法人は7月31日まで助成申請を受け付ける。なお、7月31日までに車両登録が必要な場合は、6月30日までに申請する必要がある。

 対象となる電気自動車は、4輪車以上の電気自動車で、搭載する電池がリチウムイオン電池であり、かつ電気自動車用急速充電器の利用が可能なものとなっており、6月10日現在ではi-MiEVとプラグイン ステラのみが対象となる。助成額は、経済産業省による「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助事業」の補助金の半額に相当する額で、消費税を除く電気自動車と通常車両の本体価格の差額の1/4以内となる。具体的な補助限度額は、i-MiEVが69万5000円、プラグイン ステラが69万円となるため、i-MiEVの場合で次世代自動車振興センターから交付される最大139万円の補助金とあわせて最大208万5000円が助成され、最大給付時は251万4000円で購入できることになる。

 助成申請は電気自動車の車両登録前に行う必要があり、申請時に電気自動車導入補助金交付申請書、事業計画書、見積書の写しのほか、個人では住民票、法人では法人登記簿謄本または履歴事項全部証明書、リース事業者では貸与料金の算定根拠明細書を提出する必要がある。

 助成金の給付決定通知を受けた後に電気自動車を購入し、完了日から30日以内または2010年4月20日のいずれか早い日にちまでに実績報告を提出し、受理された段階で補助金が給付される。実績報告では、電気自動車導入補助金交付実績報告書、事業結果報告書、補助金交付決定通知書、申請者と所有者が同一である車検証、申請者名義の領収書のほか、リース事業者は自動車賃貸借契約書を提出する必要がある。なお、補助金を受けた車両は運送事業者用車両では3年、自家用では4年の保有義務が生じる。

 なお、補助申請額が一定額を上回った場合は、各申請者への交付台数の調整を行うほか、申請の状況によっては追加募集を行う予定。申請者数が予定台数より多い場合は先着順に1台ずつ補助金を配分し、申請者数が予定台数より少ない場合は全員に1台分ずつ補助金を配分した後に、残りの台数分の補助金を申請台数に基づて均等配分する。

 加えて神奈川県は、横浜市神奈川区の「かながわ県民センター」など県内5カ所の県営有料駐車場で、助成対象となる電気自動車の駐車料金を50%程度割り引く。また、助成を受けた電気自動車が、利用区間が県内となる有料道路をETCで通行した場合に最大で月5000円までの通行料金を還元する割引制度も実施する。このほか、大和市、大磯町、箱根町では電気自動車の軽自動車税を免除する。


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2009年 6月 10日