高速道路各社、ゴールデンウィーク期間の渋滞予測と対策
下りは5月3日、4日に、上りは5月3日~5日に激しい渋滞と予測

2011年4月14日発表



 NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)および日本道路交通情報センターは4月14日、ゴールデンウィーク(4月28日~5月8日の11日間)の渋滞予測と対策について発表した。

 渋滞予測は、昨年のゴールデンウィークやお盆、年末年始等の交通混雑期における交通量や渋滞状況を踏まえて予測されたもの。東日本大震災の影響が大きい東北自動車道、常磐自動車道、磐越自動車道等(※1)については予測を見合わせている。

 発表によると、今年のゴールデンウィーク期間の渋滞は下り線は5月3日、4日に、上り線は5月3日~5日にピーク時10km以上の渋滞が多く発生すると予測。10km以上の渋滞回数は、上り線、下り線あわせて335回、そのうち30km以上は30回と予測している。

 上下線別の最も長い渋滞の発生予測個所は下記のとおり。

 また、震災やその後発生した余震で被害を受けた高速道路では、一部を除き応急復旧を終えているものの、段差や路面の波打ちなどの個所が残る。それに伴い多くの区間で速度規制や状況に応じて車線規制などが行われていることから、対象となる高速道路では特に速度を控えるよう注意を呼びかけている。

※1:東北道、常磐道、磐越道(いわきJCT~津川)、青森道、八戸道、釜石道、秋田道、日本海東北道(岩城~河辺JCT)、東北中央道、山形道、北関東道、百石道路、琴丘能代道路、秋田外環道路、湯沢横手道路、米沢南陽道路、仙台北部道路、仙台東部道路、三陸道、東水戸道路、圏央道(鶴ヶ島JCT~桶川北本、つくば中央~稲敷)

道路名渋滞ピーク日時渋滞の先頭位置渋滞区間渋滞長通常時通過時間ピーク時通過時間
東名高速道路(下り)4月29日3時富士川SA付近御殿場IC→清水IC40km25分100分
九州自動車道(下り)5月3日14時久留米IC付近福岡IC→広川IC40km25分120分
東名高速道路(上り)5月1日19時大和TN付近御殿場IC→横浜町田IC40km25分100分
東名阪自動車道(上り)5月4日19時四日市IC付近久居IC→四日市IC40km30分100分
名神高速道路(上り)5月4日10時瀬田東JCT付近茨木IC→瀬田東JCT40km30分160分
九州自動車道(上り)5月4日17時八幡IC付近須恵スマートIC→小倉南IC40km25分120分

IC:インターチェンジ、JCT:ジャンクション、SA:サービスエリア、TN:トンネル

 また、渋滞予測やこれまでの交通混雑期の状況を踏まえ、特に激しい混雑を予測している期間に、上り坂等での速度低下注意喚起対策、渋滞末尾への追突注意喚起対策、休憩施設等での駐車場整理員の配置、臨時トイレの設置、大型車駐車ますの確保といった混雑対策を実施する。

(編集部:小林 隆)
2011年 4月 14日