ニュース

中央道 笹子トンネル(下り)で、アンカーボルトの不具合632個所確認

国交省 笹子トンネル(上り)天井板落下事故緊急点検結果

2012年12月13日発表

 国土交通省は12月13日、中央自動車道 笹子トンネル(上り)で発生した天井板崩落事故に伴う緊急点検結果について発表した。

 点検対象トンネルとなったのは、事故が発生した笹子トンネル(上り)を除く60のトンネル。天井板の吊り金具と固定金具等について、近接目視と打音、触診による点検を実施した。

 点検結果は、中央道 笹子トンネル(下り)で、天井アンカーボルトの不具合632個所を確認。これについては、「下り線の安全を確保した上で早期に交通を確保するため、天井板の撤去工事を実施」としている。

 また、残る59本のトンネルの内、中央道・恵那山(下り)、東名・都夫良野(下り線・左)、京滋バイパス・宇治(上り)、九州道・加久藤(上り)、首都高1号羽田線・羽田(上り)、同(下り線)、阪神高速31号神戸山手線・神戸長田(上り)、同(下り)、国道46号仙岩、国道19号鳥居、国道32号大豊、国道197号夜昼、名古屋高速2号東山線・東山(上り)、同(下り)の14トンネルで不具合を確認したものの、安全上大きな問題はなく、「不具合箇所については速やかに補修など必要な措置を実施している(予定を含む)」と報告している。

(編集部:谷川 潔)